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326. いつから堀江貴文氏の考え方に共感するようになったのか? ・・・ (2020/11/29)


 堀江氏が東京大学の学生時代に起業したのが有限会社オン・ザ・エッヂ、その後経営破綻した旧ライブドアの営業権を取得し、株式会社ライブドアの社長(代表取締役CEO)になった。その後プロ野球球団や放送局の買収をしかけたり、はたまた衆議院議員選挙に出馬したりと世間の注目をあびたのは、たった2年の間(2004年〜2006年)だった。ずいぶんと時代をせわしなく駆け抜けたものだ。

 そして「証券取引法違反」で逮捕され収監されたのが2006年、長野刑務所から仮釈放になったのが2013年。この時間の中で彼は変わったようだった。

※ こちらのページ(https://proff.io/p/takapon_jp)を参照


 この本との出会いが堀江貴文なる人に興味を持った始まりだった。調べてみると2010年10月の発行だった。ということは、長野刑務所時代に書いたもののようだ。
 
 そもそもライブドアの社長をしていた時代の堀江氏に、私は何の興味もなかった。それがたまたま立ち寄った書店で平積みされていたこの本をパラパラとめくってみていて、オヤ、この人、良いことを言っているなぁと感心した。

 帰宅して、一気にこの本を読み上げたが、これが堀江貴文という人間をあらためて見直したきっかけとなった。(過去の私の書き込み ) 

  こちら4冊についての私の書き込み

私の過去の書き込み

私の過去の書き込み

私の過去の書き込み

私の過去の書き込み


 ここにリストしたものは、私が読んだ堀江氏の本の一部。これ以前、まったく私の興味を引かなかった堀江貴文という人に興味を持つようになったのは何だったのだろうか。

 私が興味を持ったのは獄中にいる間に起こった彼の中の変化。ライブドアの社長をしていた時代も、自分の考えを部下達に説明するのを面倒がっていたようだ。「分かる人は分かるし、分からない人は分からないだろう。それでいい」、と。そんな彼が、まがいなりにも、人に何かを伝えたいと思えばこそ本を書き始めた訳だ。

 獄中で書いた本を読んでみると、彼は自分が起訴されたことにまったく納得はしていない。彼がやりとりをしてきた相手には、社会から守られているが明らかに法律に違反している者がいるのに、ということだった。しかし、彼の面白いのは、過去に拘るよりも、早く未来に向けて動き出した方が、短い人生にとっては意味ある方法なのだという考えであるらしいこと。言葉で言うと簡単だが、人間、どれほど過去に拘って生きている人が多いか。そのあたりの割り切りが面白い。彼も本の中で言っているが、「世の中なんて(彼の)前科のことなんかすぐに忘れるだろう」と。確かにそうだ。今、堀江貴文に前科があることを世の中の人はどれほど気にしているだろうか。まさに彼のいう通り、短い人生、過去のマイナス部分にこだわって生きるよりも、先を生きる方が良いのだ、と。これって、案外出来そうで出来ないことだ。


 私が彼の本の中で気に入っている部分は、物事の本質を見る視点。炎上を例にあげると、ある時、人の書き込みに「幼稚園の保母さんは、安い給与で働いて気の毒」とあったそうだ。これに対して堀江氏は、「それは誰にでも出来る仕事だからですよ」と書いた。すると、反論が山ほど来て、俗に言う炎上状態となったようだ。

 彼流の客観的な視点のみからみれば、もし需要と供給の関係で保母さんの給与が決まるとすれば、自然と現状のレベルに落ちついたのだろう。これを変えたいと思うなら、より高い給与を貰えるよう何か変数を変える必要があるだろう、という。


 別な本(生とは、死とは  瀬戸内寂聴)の中で堀江氏はこんなことを言っている。「まあ慣れますよ。ネット上の悪口って、言ってる側は実はそんなに真剣に言っていないんですよね」と。同感です。

 私のFacebookはアフリカの人、私から車を買ってくれた人を中心に友達になって貰っている。ゆえに、言語としては全て英語でやりとりをしている。またこのグループの中では私が主人公的な役割なもので、私に反論などしてくる人は誰もいない。
 そこで、果たして日本人とやりとりをした場合はどうなのだろうかと実験心である地区だけを対象としたグループに参加してみた。いろいろな書き込みを試みた中で、一番イイネを貰ったのは、東京タワーを移した1枚の写真だった。なるほど、つまり1枚の写真ですべてを分からせてくれるものが良いものなのか?インスタグラムに人気がある訳だ。
 いろいろ試した中で、ひとつ役所批判をしてみた。それまでは、紹介・肯定的なものばかりを掲載してみていたが、今度はネガティブ、批判的なものを試してみた。すると、言うは、言うは、私の批判に対する批判がどかっと来た。多くは的外れなもので、私が書いた文章を良く読んだ上で書いたものではないことは明らかだった。

 とまあ、堀江氏言うところの「言ってる側は実はそんなに真剣に言っていないんですよね」ということだった。ゆえに、ネットで批判されたことにめげる人もいるが、あくまでサイバースペース内でのお話しなので、そんなに真剣に受け止める必要はないですね。


 堀江貴文という人、一時期はライブドアという会社の社長となっていた人がだ、恐らくは当時から彼には社長をしたいという感覚はなく、あるのは堀江個人として何を考え、何をすべきと考えるかだけ。そんな割り切りが、世の中に溢れている様々な情報の中から、皆さんが本当に大事なものが何なのかを選択する際の参考になるような気がする。



 人類はインターネット という素晴らしい情報共有のためのツールを開発した。あとはその素晴らしいツールをどう活かすかだが、現状をみるにつけ、どうも使い方が間違っているように思えることがある。お時間のある時に、ぜひ 「こちら」 を読んで、そして考えてみて欲しい。



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