325. 大企業を早期退職後に起業に走るコースは99%失敗する理由 ・・・ (2020/11/15)
以下、ワーカホリック(https://story-is-king.com/post-11830)というサイト、より
<目次>
1.個人起業の10年後の廃業率は約9割という事実
2.大企業出身の元エリートリーマンほど起業には向いていない
3.失敗例の多い個人起業の代表「飲食店の開業」
4.早期退職後の独立・起業を成功させる条件
1.
自分のスキル・キャリアの延長線上にあるビジネスを選ぶ
2.
仕事をもらえる得意先を在職中に確保しておく
【結論】マイペースに働ける職場に再就職してセミリタイアするのが一番なのでは?
1.個人起業の10年後の廃業率は約9割という事実
「起業しても9割は消える」なんてよく言われますが、あながち間違いでもないです。中小企業白書によると、個人事業者の廃業率は以下の通り。
1年後:27%
3年後:62%
10年後:88%
つまり、そもそも起業は10年生き残れる可能性が約10%しかない険しい道なのです。
2.大企業出身の元エリートリーマンほど起業には向いていない
大企業でサラリーマンしていた人は、規模の大きい仕事をしてきた経験から「自分はデキるビジネスマンだ」という自負を多かれ少なかれ持っています。でも、サラリーマンの仕事と「商売」ってまったく違います。はっきり言ってしまうと、大企業のサラリーマンは起業家・経営者という「仕事」には基本向いていません。
何度か転職経験がある人ならまだ良いですが、大企業ほど転職経験者が少ない傾向があります。転職経験がなくずっと一社に勤めてきた人は、いわば「海外へ一度も出たことがない日本人」と同じです。ホームでうまくやってこれたとしても、一歩外の世界に出れば何もできなくなってしまうのがオチです。
3.失敗例の多い個人起業の代表「飲食店の開業」
私の専門ではないので割愛します。
4.早期退職後の独立・起業を成功させる条件
@.自分のスキル・キャリアの延長線上にあるビジネスを選ぶ
A.在職中に、(独立後に)仕事をもらえる得意先を囲っておく
【結論】マイペースに働ける職場に再就職してセミリタイアするのが一番なのでは?
◎ 私の意見
4.の早期退職後に、というのは人それぞれ独立・起業を試みるタイミングがありますので、必ずしも早期退職時でなければいけない、ということでもないかと思います。私の場合、住宅ローンは無く、起業しやすいタイミングは定年より前の段階でも可能でしたが、3番目の子供が大学を卒業するタイミングを待っていたこともありました。3番目が卒業して、晴れて自由の身(おおげさ 笑)になって起業したわけです。
以前読んだ大江英樹
氏の本にこんな説明がありました。企業に勤めていると、生活上の不安はないが、組織に対して不満を持つことが多い。反対に、早期退職して事業を起こした人の多くが、好きな仕事をしているのだから不満はないが(生活上の)不安を抱えることになると。で、大江氏が勧めるのは定年後の起業。このタイミングであれば、不安も不満もなく仕事が出来る
、と。
同感です。ただ、このタイミングで起業することは、大きな会社にすることも目的にするのではなく、身の丈にあったサイズの事業を起こすのがベストと思っています。奥さんに(生活上の)不安を持たせることなく、元気で外で働いてくる夫は歓迎されることでしょう。
そんなタイミングでの起業でも、人に雇われているのではなく、自分の責任と権限でなんでも出来るのですから(反対にすべての結果責任を負うことになりますが)、小さいながらも経営者としての新鮮な経験が出来ることでしょう。実際に私が60歳で起業してみて、この経営者としての視点を持つことが出来たことは、自分ですら気がついていなかった「己」というものをあらためて知る貴重な機会になりました。定年後自分で起業しなかったら一生気付かなかった別な自分を発見したのは、人生の大きな成果と言えます。
そんな思いがあればこそ、ホームページまで作り、こうして「定年後起業の勧め」を繰り返し語っている訳です
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