46.定年後ゴルフを満喫するために住みたい場所 (2004/08/21、09/04追加)
学研(週間パーゴルフ)からアンケートが届いた。確か、「生活とゴルフをエンジョイできる・・
引退したらここに住みたい場所は?」といった内容だった。(左、写真)
アンケートの対象地は国内だったが、私としては、お金さえあれば、物価の安い国に長期滞在してゴルフ三昧などという生活もいいな、と思っていたものでそう回答した。
雑誌が店頭に出たので買ってみた。結果は、1に「沖縄」、続いて「南房総」、「軽井沢」、「伊豆高原」、「三島市」だった。なんだかあまりに普通すぎている内容だった。むしろ企画するのであれば、「住みたい」ではなく、「住んでみたらこうだった」というところが欲しかった。
たぶん誰でもそうだろうが、欲しいもの=買う、訳ではない。住んでみたいとは思うけど、実際に住んでみたらどうなんだろう、という調査があれば、これから真剣に移住を考えている人の役に立つのにと思う。
さて、話は飛びますが、もし皆さんが、「リタイヤ後の海外で生活ってどんなだろう」、とお思いでしたら読んでみられるといいのかこの本。「海外リタイア生活術」(戸田智弘
著、平凡社新書 刊)。以下がその概要。
第一章 海外マルチハビテーションの時代
この章で海外移住の歴史に触れているが、現在50歳過ぎの人が描いているのは移住ではなく、長期滞在だということだそうだ。海外での長期滞在は大衆化し、目的の多様化、渡航先の広がりを見せているという。
第二章 どこの国を選ぶか?
この章では、人気のある国(オーストラリア、ハワイ)、自然あふれる国(カナダ、ニュージーランド)、やっぱりアジア(フィリピン共和国、タイ王国、インドネシア共和国、マレイシア共和国)、語学留学するなら(英国、中華人民共和国)、ここは穴場(北マリアナ連邦、フィジー、コスタ・リカ)それぞれについて解説してくれている。
第三章 海外での過ごし方
スポーツ型、ボランティア型、情報発信型、隠遁型、語学留学型、個人自由旅行型に分類されていた。まあゴルフをと考えている方は、基本はスポーツ型だが、実は、プラスもう1つが組み合わされると良いようだ。
第四章 海外暮らしのメリット
・お金を有効に使う三つのコース(日本との物価格差を生かす)
・「夏暑くて冬寒い」日本、避暑や避寒は攻めの健康管理≠セそうだ。
そう言えば、大橋巨泉氏も著書の中でゴルフに適した気候について言及していた。
・海外暮らしは夢の実現、 生きがい、必要とされる喜び
第五章 海外長期滞在のためのQ&A
Q 情報はどうやって集めたらいい?
Q 海外へ下見に行きたいと思うが、何に気を付けたらいい?
Q 住宅は借りるべきか、買うべきか? 注意点は?
Q 退職者ビザを取得するべきかどうか迷っている? アドバイスを下さい。
Q 最低いくらあれば海外で生活できるか?
Q 海外で長期滞在するときの心構えを教えて
Q 英語や現地の言葉をしゃべれるのは海外暮らしの必須条件か?
など。
全体にジャーナリストらしい視点で分析、解説がされている。もしあなたが長期、短期は別として、海外での生活を検討してみたいと思うのであれば、まず読んでおくべき1冊かもしれない。
そして次に読んで欲しいのは以下の文章、
読者から次のようなコメントをいただいた。物価が安い、気候がいい、食べ物が美味しい、ゴルフができる、などなど。これだけの理由で海外へ行っても楽しくないのではないか、何か≠ェ足りないような気がする。これは、海外移住に限った話ではなくて、海外ロングステイ(海外長期滞在)をも含めた意見である。 実際、取材をする中で、「ゴルフや釣りは時間のやりくりをしながら、1週間に1回程度やるから面白いんだよ」「欧米で暮らそうとも考えたけどやることがない。アジアなら何かお役に立てることがありそうだ」といったような声も聞いた。また、私自身も将来海外生活に憧れる一人だが、のんびりゆったりだけでは生きていけそうにもない。また、スポーツ大好き人間だが、それが生活の柱になるとは思えない。 『50歳からの海外ボランティア』読者よりのレター |
<参考>
海外生活ネット・・・上記書籍の著者、戸田智弘氏のホームページ
人はゴルフのみに生きられるか・・・当ホームページに紹介したもの
定年後は海外で生活、ゴルフ三昧?・・・当ホームページに紹介したもの
●ゴルフをメインに選んだ長期滞在候補対象地一例
・ニュージーランド・・・世界で一番安い料金でゴルフが出来るという
・タイ・・・生活費、医療、住宅といった点ではお薦めだそうです
・フィジー・・・第86回全米プロ選手権に優勝したビジェイ・シンの母国ってこんな感じ