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108.自由度の高いアメリカのゴルフスタイル  (2006/07/23) 



  ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の社長の言葉だと聞いたのだが、アメリカの自由な雰囲気のゴルフスタイルを日本にも紹介したい、と言ったのだとか。石坂社長、若い時は日本の商社に勤め、時々接待ゴルフなるものをやらされたのだとか。それですっかり嫌気がさしたゴルフに、再度出合ったのがその後のアメリカ留学時代だったのだそうです。

  私の場合、アメリカでゴルフをしたのは今回でたった4回目なのですが、なんとなく、GDOの社長が言っていることはこんなことを指しているのかな?と思うところがありました。何がかというと、、



 <− Hillcrest Golf Club (コロラド州)

 

 

1.(時間的自由度)気ままに来てプレーし、気ままに帰っていく


  この料金表を見てもらうと分かるかと思いますが、9Hだけ、という料金が表示してあります。日本のように18H周るのが当たり前なのではなく、気が向いた時に、ちょっとゴルフ場に寄って、9Hだけゴルフを楽しんで、それでまた帰っていく、ということが、ごく普通に行われているようです。

  1つには、ゴルフ場がごく近場にあるからなのでしょうか。そういえば、以前何かで読んだのだが、ニューヨークのビジネスマンが、週日仕事が終わったところで、帰り道ゴルフ場に寄ってプレーしてから帰宅する、という話を聞いて、とても羨ましく思ったことがあります。

  もっともこれには、前提があって、私の知るアメリカ流ビジネス時間は、早く出社して(例えば7時に出社して)、その代わり早く帰るということが可能だから。また、日本でのその昔はあったようですが、サマータイムを導入していて、夏か近づいたある日より、その地の全員が、1時間時計の針を早める、というのをやる。すると、それ以前より早起きをして、早く仕事から上がる、そして夕方軽くラウンド、ということがますます現実化してくるわけですね。


 


2.(ラウンドスタイルの自由度)散歩がてら歩いて周る

  日本で手引きカートで周るゴルフコースはショートコースくらいなものかもしれません。私が行った米国のゴルフ場は、どちらでも可となっていました。電動カートで周りたい人は電動カートで。散歩がてら歩いて周りたい人は手引きカートで周ればいい(混在していて、なんら流れに混乱はない)。
 中には、自前のゴルフバックを、これまた自前の手引きカートにくくり付けたまま自動車に積んでおく。ゴルフ場に到着したら、車からそのまま引き出して、さぁラウンドとなる。

  ここでも選択の自由ではないが、短時間で(9Hで)、自分のスタイルでゴルフを楽しめるわけだ。

 ゴルフ場のプロショップでも手引きカートが販売されていました−>   

 

3.(費用的な意味でも自由度)料金が安い

  まあ、土地の広い国ゆえに、土地の買収費用が安いのだろう。それに気候の良いところが多く、もしかしたら芝の手入れが楽、など維持費も日本よりずっと安いのでしょう。そしてそれらがプレー・フィーに反映してくるのかもしれませんね。

  ※ アメリカの高級コースは知らないが、私が友人と行ったテキサスの片田舎のゴルフ場はカート代も含め二人で72ドルだったし
    まだ上記のような軽井沢的な場所でもパブリックコースは18Hでカート代は別で$25(3,000円位)とまあ低額だった。


The Foster Country Club (ロードアイランド州)


  また、18Hスループレーというものごく普通。日本だと朝早くスタートすると10時半とか11時にクラブハウスに戻ってきて、必要以上に豪華なランチを食べさせられる。アメリカの場合、ランチを食べることが制度上(?)セットされているなどということはない。18Hスループレー中、お腹がすいたら、カートに乗った女性が売りに来てくれるだろう。(最初これを見たときは、逆走して来るカートにびっくりした記憶があります) とまあ、その分のゴルフにかかる費用が少なくて済む。

  ならばゴルフクラブは食事を出さずに何で儲けるの?と言えば、恐らくは別な方法で、というよう。カントリークラブは、どうやらゴルファーだけの場ではないようだ。結婚式の披露パーティーをやったり、中には知り合いとの会食の場(レストランとして)など社交の場に使ったりしていた。

  これなど、比較的都心に近いゴルフ場は、試しに「披露宴」といった宴会の注文を取ってみると良いかもしれない。とうざはゴルフ好きのカップルが対象だろうが、ゴルフ場は景色の良いところが多いので、結構受けるかもしれない。

 

4.(楽しみとしてのゴルフ)一人できままに参加


 予約無しでゴルフ場に行き、組み合わせでご一緒したハワードさん。2000年にリタイヤし、時々このコースへ来てゴルフを楽しんでいるのだとか


 

  今回、友人と二人で、予約なしにゴルフ場へ行ってみた。多少待たせられはしたが、受け付けてくれた。それで、一人か二人で来ている人と組み合わせてラウンドさせてくれる。会員同士で組み合わせでラウンドさせてくれるのは、私のホームコースでもそうだが、日本では、そうしたコースは聞いたことがない(私が知らないだけかもしれないが)。・・・ ショートコースでも、最低2人、ないし3人で申し込め、と書いてあったりする

  レベルの違う人が一緒で大丈夫?と思うかもしれないが、あまり他の人のゴルフレベルなど気にしている様子はない。第一、スコアなんぞというものを付けているのかどうかすら怪しい。つまりは、あまり形にこだわらないようですね。もしかしたら日本のゴルファーは、スコアにこだわり過ぎて、ゴルフ本来の楽しみという要素を捨ててしまっているのかもしれませんね。

 

 

5.この他で、気がついたこと

  ヤーデージというのか、距離の表示がない。もっとも日本のゴルフ場の距離表示はあてにならない、とは中部銀次郎氏の本にあった(中部銀次郎ゴルフの神髄 iconより)。ならば、自分の距離感を養っていく、という方が本来的なのかもしれませんね。

  いずれにしても、すべてにきっちり決めておかないと納得しない日本人の性格からすると、とまどうことも多いかもしれませんが、ゴルフを楽しむ、といこと、特に"自由に"ゴルフを楽しむ、という視点からすると、どうもアメリカスタイルの方が望ましいようにも思えるのですが、、、いかが思われますか?


<参考> 海外でゴルフ

 


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