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52.北欧フィンランドってこんなところ ・・・ (2009.08.03 〜 2009.08.11)


 再度位置関係をお教えします。まずは左の地図でフィンランドを確認してください。次ぎに、右の地図、左下の方に、ナーンタリという町があることを確認してください。
 今回5日間ほどナーンタリに滞在、次ぎに列車で北のタンペレへ。最後に帰国便の出発するヘルシンキ(首都)へ戻る、という12日間の旅行でした。

 宿や列車は自分で手配したので、航空券だけの手配になりましたが、いろいろ情報提供して貰えたという意味で、やはり北欧専門の旅行会社、フィンツアーに頼んで良かったと思っています。

 



 まずは今回の目的地、ナーンタリの町の紹介  
 正面の可愛い小屋はおみやげ物屋さん。で、港の向こう側に見えているのがムーミン・ランド

 ここは結構にぎわっていたので、我々夫婦も行ってみたが、小さな子供でもいないと、大人だけで行っても、さほど楽しいものではないかも。 
 ムーミン・ランド(橋で渡っていく小さな島)の橋の手前まではこの列車で行ける。歩いてもどうということのない距離だが、子連れには楽だし、子供はとても喜んで乗っていた。

 ムーミングッズの専門土産店。入ってみたら、なんとそこにいたのは日本人ばかりでした。(笑)

 ちなみに、北欧フィンランドも、首都ヘルシンキからはかなり離れているので、ここへ来る日本人は、かなりあちこちに行った経験のある人か、もしくは欧州に駐在している家族、といった感じだった。

 さっこん、経済的に豊かになって海外旅行も楽しむようになった韓国、台湾、中国の方々も、さすがにナーンタリまでは来ていなかった。
 来るのはモノ好きな私のような日本人だけかも。
 なんと言ってもスゴイのはこの家々。なにせ1700年代に建てたものまである。町ぐるみで古い家を保存していて、法律でもこの古さ形を維持することが義務づけられているのだとか。

 私の知人もこの通りに住んでいる。家の中は、まさに博物館状態で、アンティークショップのような家具が並んでいた。
 もっとも、室内はかなり近代化されていて、床暖房だし、キッチンは火災予防からか磁気調を使った最新のものだった。

 地下には現代的なフィンランド式サウナやワインセラーまであった。
 観光客が多いこの町では、時々こうして民族衣装(?)を着た人がデモと販売をしている。

 ちなみに、ここでは、飼っている羊の毛で作った毛糸を編んで、靴下などを作るデモと、販売をしているところです。
 この時期、つまり夏場だと、なんと夜の9時でも、屋外で新聞が読めるくらい明るいんです。

 へ〜白夜ってこういうことか〜、という体験でした。

 ※腕時計の針は9時5分前を指していますが、明るさはこんな感じでした。
 ん〜ん、ゴルフだと何ラウンドまで出来るのだろうか、、、。
  知人が誘ってくれ、港の見えるレストランで食事。

 それにしても、旅先、現地に知人がいるといないとで、行動範囲が全く違ってきますね。やはり地元の人と一緒でないと、こんなおしゃれなレストランへは行かなかったかもしれませんから。



 次ぎにトゥルク(ナーンタリに一番近い都会)
 飛行機にせよ、列車にせよ、ナーーンタリからは出ていないので、一旦トゥルクまで出る必要がある。
 ナーンタリに住んでいる人の多くが職場は トゥルク、ということで通勤している人も多い。




 トゥルクはフィンランドで3番目に大きな都市で、スウェーデン支配の時代には首都でもあったのだとか。

 フィンランドは、大国、ロシアとスウェーデンの両国に挟まれ、長い歴史の中で、何度か領土に併合されるという辛い歴史を持っている。

 そのせいか、明治に日本がロシアを打ち負かした際の東郷元帥の名をかざしたトーゴービールなるものを作って溜飲をさげたのだとか。 


 国民性は、質素で控えめ、シャイな正確で、真面目。一例をあげると、歩行者用信号が赤ならば、たとえ車が来ていなくても、じっと信号が青になるまで待っていた。
 こちらはマーケット広場の市。主に野菜、果物、そして魚などの生鮮食料品。あとは衣料関係、花屋さんなど。

 今でこそイチゴなども店に並んでいたが、かつては寒冷地であるがゆえに、イチゴはすべて輸入だったようで、高いものの例えに「まるでイチゴみたいに高いわねぇ」と言ったのだとか。
 こちらは近代的なショッピングセンター。古いものと、近代的なものが隣り合わせ(このショッピングセンターの横が広場で市が立っている)なのがなんとも面白い。
 ナーンタリとトゥルクの間には観光用の船便があるが、車なら20分程度で来てしまうが、船旅だと1時間半程度かかる。やはりあくまで観光用のようだ。

 今回我々は、知人の奥さんが車でトゥルクまで運んでくれ、帰路だけ船、ということにした。

 船の名前が「ウッコペッカ」なんだかアニメキャラのキツツキ、ウッドペッカーみたいだな、と思っていたら、どうやら同じ意味なのだとか。

 船内はレストランになっていて、美味しいスープブッフェやら、ドーナツ、コーヒーなども楽しめる。
 途中、船の博物館、と言っても屋外なのでこうして遊覧船からもタダで楽しむことが出来てしまう。

 それにしても、フィンランドでは、古い家を大事に使っているが、ボート、ヨットなどでも、木造のいかにも歴史を感じさせてくれそうな船を大事に手入れをして使っていたのには感心した。
 フィンランド人はサウナが大好き。こうして家を建てると、同じデザインで、川面にサウナハウスを建てる。
 質素なフィンランド人だが、こうしたものへの投資は惜しまないようだ。
 途中、子供達が岩場から海にジャンプして遊んでいるのを見かけた。北口に短い夏を子供達もこうして楽しんでいるのだろう。
 さてさて、無事船旅を終えて、ナーンタリの桟橋に戻ってきたところ。

 

 タンペレはフィンランドで、ヘルシンキに次いで大きな都市  
 次の寄港地はタンペレ。トゥルクから特急列車でほぼ2時間程度。

 乗ったのは奥に停車している列車だが、牽引している車両は正面を向いているこれと同じタイプ。

 景色が良いだろうと2階座席にした。飛行機用を想定したスーツケースは少々大きすぎて、2階席への上り下りには少々不便だった。 
 室内はこんな感じ。ほぼ日本の新幹線と同じようにとても近代的な列車でした。社内でパソコンを使っている人もみかけました。

 スピード表示があったので見ていたのですが、最速でも150km程度のよう。ただ、車内はとても静か。この点では、日本の新幹線よりも乗り心地がよかった。

 面白いのが、日本同様、車内販売があるところ。若い女性がワゴンを押して売りに来ていた。
 ここタンペレにもムーミン谷という名の博物館がある。館内は撮影禁止のため、外の銅像だけ撮影してきた。

 聞くところによれば、外国人訪問者の8割が日本人なのだとか。訪問者ノートを見ても、日本人の若い女性のものと思われる書き込みが多数あった。愛されているのですね、ムーミンは。

 ※ ムーミン公式サイト

 ※ 厶―ミン(YouTubeより)
    1972年版 52話(最終回)


こちら展望台から市内を臨むとこんな感じになる。
 宇宙船を思わせるイメージの車があって、どこのだろうと思ってみれば、なんとホンダのシビック。

 日本では見たことがないので、多分欧州仕様なのだろう。日本でも発売したら、きっと売れるだろうと思うことしきり。

 ※この車、その後の調べて、結構話題になっていることが分かりました。ご興味のあるかたは、「こちら 」をご覧ください。
   
 ちょっと変わった写真を1点。これなんだと思いますか?実はホテルの部屋にサウナが付いていたんです。それも結構本格的なやつが。

 ナーンタリの知人に、サウナの楽しみ方を教えて貰っていたので、ここでもサウナを堪能しました。
 それにしても、フィンランド人って本当にサウナが大好きなんですね。
 もう1点変わった写真を紹介します。

 ちょっと見ると分からないかもしれませんが。実は駅には改札口なるものがないんです。

 切符は列車内で確認して貰って載れば良いわけです。降りる時は、特に誰も確認を求めてこないので、そのまま下車。

 さすが首都、ヘルシンキではこうは行きませんが、地方都市などでは、列車を降りて、目の前の駐車場から自分の車に乗って、帰宅、となるわけです。

 ふ〜ん、こりゃ便利かも。




 最終滞在地、ヘルシンキ(首都)へ  
 「かもめ食堂」という映画はご覧になりましたか?こちらはその時、ロケに使ったレストランです。実際のレストランは、フィンランド料理のレストランですが、日本人の皆さん、映画を思い出して、ここへ来られる方が多いようです。

 さしずめ、古き良き映画、カサブランカを思い出し、モロッコへ行くようなものでしょうか。(映画の想定ではモロッコでしたが、実際のロケ地は違う場所なのだそうですね)


 Kahvila Suomi
 



 ヘルシンキの湾から船にのって湾内にあるかつての城塞(東京で言えばお台場みないなもの)スオメンリンナ島へ行ってみました。

 ここは現在、世界遺産に登録されているほど、歴史的にも重要で、またとても景色の良い場所です。

 ゆっくりと回りたいと思ったら、ここだけで1日時間が必要なのかもしれません。

 Suomenlinna
 
   

  (上)ヘルシンキ大聖堂
(左)テンペリアウキオ教会

  Temppeliaukionkirkko,  Tuomiakirkko

 、
 ハカニエミ・マーケットホールの1階にあるスープ専門レストラン

 とても人気なのだとか聞いたので、早めに行って食べたのが、このシーフードスープ(ブイヤベース)
 香辛料が日本のものと違うので、なじみのない味だったがとても美味しかった。

Bouillobaisse
Sappakeittio
Hakaniemen Kauppahalli
 こちらは船着き場に面した青空市場にあるテントレストランで食べた、小魚のフライ。
 庶民的な私としては、今回の旅行では一番口に合ったかも。(笑)


Ropeoksi Paistetut Silakat
Kauppatori



・・・・ フィンランドゴルフ、プラス、観光情報は以上です。



(編集後記 2009/08/23)、今回私が参考にしたのはこちらの本です。
上手い具合に、訪問した都市、ヘルシンキ、タンペレ、トゥルク
そして小さな海辺の町、ナーンタリの詳しい説明が出ていたもので。

フィンランド  
かわいいデザインと出会う街歩き


地球の歩き方books ダイヤモンド・ビッグ社、2009年07月発行、 1,680円 (送料無料) 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
日本から直行便で約9時間20分。実は、フィンランドは、日本から最も近いヨーロッパ。空港に着いたらもうそこは、優美なデザインがあふれるデザインの国。このガイドブックは、フィンランドを愛する仲間が作った、フィンランドをより楽しむための一冊。町に出て、地元のライフスタイルに触れながら、観光して、買い物して、グルメも満喫。そんな憧れを実現する情報をギュッと凝縮!

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 暮らすように楽しむヘルシンキ(有名見どころを押さえて、ヘルシンキ中心街散歩/海と緑の公園で過ごす休日 ほか)/第2章 極夜が生んだほっこりデザイン(イッタラのある生活/アラビア工場へ行ってみましょう ほか)/第3章 ヘルシンキで泊まる、食べる、買う(やっぱりデザインホテルに泊まりたい!/ラヴィントラ&カハヴィラで地元気分 ほか)/第4章 ムーミンに会いたーい(ムーミンに会いにフィンランド中部の町を訪ねる/ヘルシンキで見つけたムーミンおみやげ)/第5章 フィンランド雑学ノート(フィンランド料理を食べよう!/フィンランドのおもしろイベント集合! ほか)  





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