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 あまちゃんの再放送が終わりました  ・・・ (2023/10/01)


 あらためて再放送を楽しく視聴しながら思い出してみて、朝ドラ「あまちゃん」は、歴代の朝ドラの中で飛び抜けて印象深い朝ドラだったという気がするのは私だけでしょうか?
 そこまで深い印象を残した理由はなんだったのだろう。それは、ひとえに監督である「宮藤官九郎」の才能という気がする。更にそれを具現化したのが脚本・ストーリーの巧みさであり、そしてキャスティング。特に、能年玲奈(現、のん)を主役に抜擢したこと、さらにその周りを固めたベテランの小泉今日子(天野春子)、宮本信子(天野夏)、による女三代の人間模様。
 そして東京・アイドルに憧れる美少女役の橋本愛。あと重要な役割を果たしたのが芸能事務所「ハートフル」の社長の古田新太、岩手からアイドルを目指して状況してきた若い頃の天野春子役の有村架純、ドラマ内の設定では音痴役を演じさせられている薬師丸ひろ子という気がする。

 このドラマの後半で気になったことが1つあった。それは第130回での鈴鹿ひろみ(薬師丸ひろ子)がドラマの中で語ったこの台詞が、なんともリアルなものに聞こえてしまった。
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どうですか女優として天野アキは?

鈴鹿ひろみ:
 女優はダメね、向いてない。
 確かに良かったけど、でもあれは(演じた役の)鈴鹿アキではなくて天野アキが良かった。
 今、日本で天野アキをやらせたらあなたの右に出る女優はいません。だから続けなさい。
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 女優、能年玲奈(現、のん)がプロダクションと揉め、しばらく芸能界と距離を置かざるをえなかったという話しは聞いている。しかし私の視点はそれとは関係のないお話し。女優、能年玲奈にとって初めての本格的ドラマ、あまちゃんでの役は、あまりに「はまり役」すぎた感じがする。一視聴者として、現、のんを見ても、あまちゃんとしてしか見れなくなってしまっている。そこで先の台詞を思い出してしまうのです。天野アキをやらせたら、あなた(能年玲奈)の右に出るものはいない、と。

 本人も、あまちゃんの役から抜け出せずもがいているのではないかという気がするが、どうなのだろうか?


 いずれにしても、テレビドラマでこんなにも感動させ、楽しませてくれた宮藤官九郎監督には感謝だ。



PS:余談ですが、
 小泉今日子の歌を聴いてあらためて彼女が歌手であることを思い出した。素敵な声だし、歌も上手いし、新曲を聴きたい思いがある。



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