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 ウクライナ兵には勿論、ロシア兵にも人生があり家族がいる  ・・ (2023/06/11)

 久しぶりにyoutubeで「軍歌」を聞きました。歌い手は、鶴田浩二さん、特攻隊の生き残りと聞いています。この歌、「同期の桜」には鶴田浩二さんの語りがついており、その最後の文がこちらなのです。

  海軍少尉、小野栄一、身長五尺七寸、体重十七貫五百、極めて健康!

 (写真は、私が時々行っている「銭湯」にあった秤で自分の体重を測ってみた時のものだ。久しぶりに古い体重計に乗ってみたら、体重十七貫七百でした) 年齢制限を別とすれば私も入隊検査に「甲種合格」なのでしょう。




 この歌を聴いて思いました。ウクライナの兵隊には、それぞれの人生があり、家族がいるのだ、と。同様に、プーチンの命令でウクライナに侵攻しているロシア兵にも同様に、それぞれの人生があり、家族がいるのだ、と。

 
 かつて日本兵も軍の命令で多くの若者が戦地に赴いた。当時の歌を聴いていて、あらためて思ったのが、ウクライナ兵のこと、ロシア兵のこと。そんな彼らのことを、遠くの戦争として、日本では家族団らんの食事をしながらのテレビで見ているのかも。

 ロシア兵の多くが大儀があってウクライナへ行った訳ではなく、プーチンの命令で戦地に赴かざるを得なかったのだ。そう、当時の日本の若者が兵士として戦地に赴いたように、だ。当時の日本人の若者の多くに戦に行く大儀はあったのだろうか。社会全体がそういう雰囲気のなかにあり、良いも悪いもなく、戦争に行くのが当然で、戦争で相手を殺そうとするのも当然とされていたのだ。


 以前、フィンランドの女性国会議員と話しをした時のこと。「平和って、ただ唱えていればそうなる訳ではないのです。平和のための戦うこと(必ずしも武器を持って、ということではない)が必要なのです」と言っていたのを思い出した。銃を持ち、撃つこと以外で平和のための戦い方を考える必要があるだろう。


 鶴田浩二主演のNHKドラマ「男たちの旅路」より

鶴田浩二 同期の桜 (YouTube)

昭和20年3月21日 陽光麗らかな日

「美しく立派に散るぞ!」
そう言って一番機に向かう戦友(とも)の胸に、
俺はまだ蕾だった桜の一枝を飾って送った 明日は俺の番だ

死ぬ時が別々になってしまったが、靖国神社で逢える
その時は、きっと桜の花も満開だろう


3月26日 花爽やかに開く日
お父さん、お母さん、只今より出発します

この世に生を受けて二十三年
まさか、お父さんやお母さんより早く死ぬとは思ってもいませんでした

お母さん、「泣くな」と言うのは無理かも知れません
でも、どうか「よく死んでくれた!」そう言って下さい
私達は祖国を護る為に死んで行くのですから


4月2日 春雨の煙る日
幸か、不幸か、俺はまだ今日も生き延びている
だが、雨が上がり、虹が橋を架け、茜色の夕燒け空が拡がる時に、俺は必ず征く
後に続くことを信じて

俺達の死を決して、犬死にしてもらいたくないのだ




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