ウクライナの対ロシア戦にこの戦車を、供与するか、しないか、がドイツで議論されていると報道によって知った時、昔の記憶が蘇ってきた。確か私が30歳くらいの時(40年以上も前)ではなかったかと思うが、NHKが(タイトルは失念したが)TV番組放送に関連して出版した本に、「レオパルド・ツヴァイ」の話しが出ていたのを。
その本にあった内容を思い出してみた。確か武器の進歩の中で「戦車」が一番、設計コンセプトがはっきりとしているのだといくつかの例が紹介されていた。
例えばイスラエルの戦車(当時)には砲塔の首まわりに(砲丸投げに使われるような)鉄球が鎖でぶら下げられていた。戦車の弱点はどうやら首の部分らしく、そこの相手の砲弾が飛んで来たときに首まわりの鉄球で相手の砲弾が炸裂し、ダメージが戦車本体に及ばないよう考えられていた。さらに通常戦車のエンジンは後部に位置するが、イスラエル戦車ではエンジンが前部に配置されていた。つまり敵に正面から攻撃をしかけられても、エンジンが先に壊れることで戦車本体に搭乗する兵士に影響が及びにくいように考えられているのだそうだ。つまり、これらはイスラエル兵の消耗を減らすことを最優先したことが設計に反映されたのだとのことだった。
では、ドイツのレオパルドの設計時のコンセプトはどんなだったのか。その前に、戦車の名前であるレオパルド(Leopardo)についてネットで調べてみた。レオパルドというのはスペイン語やイタリア語でヒョウという意味だそうで、英語の場合ではヒョウは
Leopard(レパードと発音)なのだとのこと。