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  ドイツ戦車、レオパルド・ツヴァイ(2)・・・ (2023/02/19)

 ウクライナの対ロシア戦にこの戦車を、供与するか、しないか、がドイツで議論されていると報道によって知った時、昔の記憶が蘇ってきた。確か私が30歳くらいの時(40年以上も前)ではなかったかと思うが、NHKが(タイトルは失念したが)TV番組放送に関連して出版した本に、「レオパルド・ツヴァイ」の話しが出ていたのを。


写真をクリックするとwikipediaにジャンプします。


 その本にあった内容を思い出してみた。確か武器の進歩の中で「戦車」が一番、設計コンセプトがはっきりとしているのだといくつかの例が紹介されていた。
 例えばイスラエルの戦車(当時)には砲塔の首まわりに(砲丸投げに使われるような)鉄球が鎖でぶら下げられていた。戦車の弱点はどうやら首の部分らしく、そこの相手の砲弾が飛んで来たときに首まわりの鉄球で相手の砲弾が炸裂し、ダメージが戦車本体に及ばないよう考えられていた。さらに通常戦車のエンジンは後部に位置するが、イスラエル戦車ではエンジンが前部に配置されていた。つまり敵に正面から攻撃をしかけられても、エンジンが先に壊れることで戦車本体に搭乗する兵士に影響が及びにくいように考えられているのだそうだ。つまり、これらはイスラエル兵の消耗を減らすことを最優先したことが設計に反映されたのだとのことだった。

 では、ドイツのレオパルドの設計時のコンセプトはどんなだったのか。その前に、戦車の名前であるレオパルド(Leopardo)についてネットで調べてみた。レオパルドというのはスペイン語やイタリア語でヒョウという意味だそうで、英語の場合ではヒョウは Leopard(レパードと発音)なのだとのこと。



 

  ヒョウの走り方の特徴は全力疾走している時に、体は大きく上下しても、頭の位置は常に獲物方向をみつめ、ずれないのが特徴なのだそう。ドイツの戦車にレオパルドとの名がつけられたのはどうやら、この特徴からのようだ。つまり「レオパルド・ツヴァイ」の最大の特徴は、荒地を走行し車体が大きく上下しても、砲身は常に敵を見つめた状態をキープ出来るのだとか。


 当時(私が知った40年前)も、レオパルド・ツヴァイと呼んでいた。当然改良されてはいるだろうが、砲身が一定方向を向いているという特徴が「売り」のようで、今の改良型にも昔のままの「レオパルド・ツヴァイ」 という名前が使われている。どうやら戦車として最高傑作なのだろう。



※ 詳細について、記憶間違いがあった際にはご容赦ください。



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