昨今のネット広告を見ていたら「不労所得で資産1億円を」というキャッチフレーズをみかけました。どうやら最近の若い人(30歳以下?)はこんなことを夢みているのだろうか、と思うとともに、昔の記憶が戻ってきました。
かつて9ヶ月ほど住んだことのある街がフロリダ南部の
Ft.Lauderdale(フォートローダデール)という場所。観光地で有名なマイアミから車で北へ1時間ほど行った所にあり、冬場は北米に住む人たちの「避寒地」になっているようで、ニューヨーク・ナンバーの車どころか、カナダ・ナンバーの車までがこの地に向けて南下してきます。
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ドナルド・トランプ前大統領の別荘「Mar-a-Lago(マール・ア・ラーゴ)」があるPalm
Beach(パーム・ビーチ)へは、Ft.Lauderdaleから車で1時間程、北に行ったところです。
かつてこの地で生活していた時代、私の友人が、ある1軒の家を指指して「誰の家だか知っている?」と聞いてきました。彼の説明によれば、このマンション(豪邸)は、フロリダのマクドナルドの販売権を持っていた人で、この時たしか50歳前だったかと。
アメリカで金持ちの定義は、どうやら若い時代(50歳までに)財産を築き、老後(?)は悠々自適で暮らしている人のことを「金持ち」と定義するのだとか。ちなみにこの豪邸、門から建物まで200m程度あり、その奥に豪邸が建っています。さらに、豪邸の後ろはこの地に多い、運河の1つがあり、そこにはヨットが係留してあるそうです。年中陽気の良いこの地では、通年でヨット日和が続くからだそうです。
更にこの話しには後日談があります。知人が紹介してくれた英国人に言わせると、イギリスにおける金持ちの「定義」は、アメリカとは違うのだそうです。
では、イギリスでは、どういう人を金持ちというのか?それは、親から広い土地(領地)と、お城を相続していて、働かずして生活していける人たちを「金持ち」というのだそうです。
さて、日本の若者達が「不労所得で資産1億円」と言っているレベルは、世界レベルからすると、まだまだ低そうですね。