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  バスツアー中に脳溢血で救急車を呼ぶことに  ・・・ (2022/11/30)

     ワクチン接種回数確認より、持病の確認が必要かも?


  奥さん孝行にと、日帰りバスツアーに参加してきました。行先は、1つは三嶋大社、もう1つは、御殿場に昨年出来た施設「時之栖/ときのすみか」でした。

  イルミネーションなら御殿場高原時之栖【公式】 2017-2018 (tokinosumika.com)

  参加者は、私(72才)と同世代、もしくはもう少し上の世代ばかり。そりゃそうですよね、平日昼間なんて、そうした世代でもないと参加しないですよね。また、若い世代なら自分で運転して旅をするけど、それが出来ないからバスツアーに参加するわけだし。

  朝、新宿に集合して、まずは係の人から「ワクチン接種回数確認」を受けました。我々夫婦は5回コロナワクチン接種を受けているので、それをスマホ画面で提示してOKに。時間になりバス1台に47名が乗車して出発、昼食には三嶋でうなぎを食べるなど、順調に予定をこなしていきました。最後の御殿場の「時之栖/ときのすみか」見学を終えたのが、6:40pm 最後の2名が3分ほど遅れてバスに乗り、さて出発。10分ほどして後ろの方から「バスを停めてください!」との声が。男性が意識を失っているので、との声がしました。

  あわてて添乗員さん(女性)が後部座席にいる失神した男性の傍にいったのですが、どうして良いのか分からず「どなたか、こうしたことに対応できる人いませんか?」と。すると、前の方の座席にいたシニアの男性が立ち上がって「私がやりましょう」、と。意識を失った男性を見て「これは脳溢血だと思います。すぐに救急車を呼んでください」とのことでした。

  大型バスゆえ、御殿場の田舎道、どこでも停められるわけでもなかったようで、数分走ってようやく数軒の家の前にバスを停められる場所を見つけました。ちょうど良い目標物として道路の反対側に555と書いてあるモーテルがありました。消防への電話後、ほどなくして救急車と消防署の赤いワンボックスがやってきました。
  まずは患者さんを救急車に移して、AEDを使ったり、胸部圧迫による心臓マッサージをしたりしました。10分ほど救急処置をして自発呼吸が戻ってきたのだとかで、病院への移動を始めました。

  救急隊員のひとりがバスに乗って来て、「最初に心臓マッサージをしてくださった方はどなたですか?」の声に、先ほどのシニア男性がたちあがり、「私です。私、介護福祉士」なもので、と言われ、それに対して消防署員から「適切な初期対応、ありがとうございました」と。思わずバス車内から拍手がまきおこりました。

  聞いた話しでは、失神した男性は72才だそうです(私と同い年?)。最後の集合場所でバスに戻るのが3分遅れてきたのは、体調がすぐれなかったからだったのかもしれませんね。またこの男性に同行して旅行をしていた女性は、この男性の(奥さんではなく)お姉さんだそうでした。とすると、この男性は独身?普段の健康管理も十分でなかったのかもしれませんね。


  この日帰りバス旅行、出発前にワクチン接種実績を伝えたり、いろいろとバス会社側は参加者の健康に注意しているようでしたが、今回のことをみると、コロナ対応も必要でしょうが、高齢者ばかりのバスツアー、今回は、たまたま多少なりとも医療に心得のある人がいたから良いようなものですが、いなかったらどうなったのか。せめて、事前に「持病の確認」をしておいて、そうした方には添乗員さんが、座席の位置を配慮するとか、ツアー中の様子をまめに見るとかをしないといけないのではないかと感じました。

  人生、まさに一寸先は分かりませんね。






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