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  沈む船(ロシア)から逃げるねずみと同様に?  ・・・ (2022/03/20)



 ロシアでモスクワに次ぐ第2の都市サンクトペテルブルクと隣国フィンランドの首都ヘルシンキとは「鉄道」で繋がっている。18日(金)夜のテレビ番組、WBS(ワールドビジネスサテライト)によれば、ヘルシンキ行きの列車はロシア人旅行者でほぼ満席なのだとか。さらなる人の移動を想定し、フィンランドの鉄道会社は増便を考えているのだそうだ。


 ご存じのように、現在ロシアと欧州のみならず日本などとも航空路線が閉鎖されている。しかしこの鉄道は運行されている。それを知ったロシア人がまずは北欧のフィンランド(ヘルシンキ)に移動し、そこから欧州各国へ飛行機で移動しようとしている。
 記者がインタビューしてみると、現在のロシア行動(ウクライナへの攻撃)の全貌が知らされている訳ではないが、一般市民でも、何か大きな不穏なことが起こっていることは、国際クレジットカードのVISAやマスターカードが使えなくなっており、マクドナルドを初めとする西欧・米国の会社が閉鎖し始めていることから感じているようだ。

 これは、自分が乗っている船が沈没するかもと察知したネズミが取る行動に似ている。不穏な動きを感じていち早くロシアから退避を始めたロシア人がいるということのようだ。


 プーチン大統領は、頑なに自分の行動の正当性をロシア国民にうったえ続け、自分の考えを否定する行動(例えそれが真実だとしても)を取る国民に弾圧を加え始めている。しかしどんなに制限しようとも、インターネットを通じた情報は流れてくるものだ。なぜなら、インターネットの原型はスイスの欧州原子核研究機構(CERN)において、異なる言語、異なる仕様のコンピュータ間でもコミュニケーション出来るようにと考えられたものなのだから。さらにネットワークは蜘蛛の巣(web)のように接続され、一部が切れても、別ルートに迂回して情報伝達が行えるように設計されている。(ゆえに、World Wide Webと呼ばれる)


 軍事問題の専門家によれば、プーチンによるウクライナ侵攻は、プーチンが納得出来る状態にならない限り終わらない(プーチンは終わらせるつもりがない)ようだ。しかし、もしWBS(ワールドビジネスサテライト)が報道した内容が正しければ、着実にロシア国内で異変が起こっている。そしてこの異変は着実に膨らんで来て、いずれロシアの政府による弾圧でも押さえ込めない状態に発展する気がする。それまで我々支援国は、ウクライナの人たちが持ちこたえられるよう支援を続けていかなければいけない。




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