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  「貧乏人はバナナを食え?」 ・・・ (2021/02/07)


 「貧乏人は麦を食え」は昭和25年当時、不況の緊縮財政下に蔵相だった池田勇人(のちの総理大臣)が言った言葉と伝えられている。

 私の友人で大学の国際交流部門に勤務していた人から聞いた話し。留学生寮で体調不良に陥った学生が職員につきそわれて大学の付属病院に連れて来られた。幸い大事はなくその日のうちに帰宅を許されたがその際の医師の処方箋が面白かった。「バナナを食べさせてあげてください」だったのだ。留学生の多くは物価の高い日本の生活で食費を切り詰めていたため、どうやら栄養不足に陥ったようでした。このことからすると、さしずめ今の貧乏人は「バナナを食え」となるのでしょうね。

 私が小学生だった昭和30年当時、バナナはとても高額な食べ物でした。遠足は子供にとって、とても楽しみな行事。親にとっては子供のおやつに何を持たせてあげるか気を使った。私の親は私に持たせるおやつのその中にバナナを1本加えておいてくれた。なぜ1本だけなのか?今からは想像出来ないかもしれませんが、値段がとても高かったからなんです。ゆえにバナナは房単位ではなく、1本単位で売っていたのです。

  若い人は「バナナの叩き売り」は見たことは無くとも、そういう言葉だけは聞いたことがあるのでは?あれは当時高級食品だったバナナだったがゆえのパフォーマンス(啖呵売)でした。(ご存じない方は、Youtube でご覧ください)

 私はいまでもバナナが好きです。昨今の新型コロナウイルスの時代にあっても、皮をむいて食べるバナナはとても衛生的と言えます。特売で5本で100円以下で買うことの出来るバナナは、朝食やちょっと小腹が空いた時にも最適。まさに庶民の味方ですね。


※バナナの栄養素についてはこちらに詳しく書かれています。 https://sumifru.co.jp/trivia/nutrient/




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