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  コロナウイルス沈静化と経済維持とのバランスをどう取るか ・・・ (2021/01/17)


 以前、糸川 英夫さんが書かれた本を読んだことがある。糸川 英夫さんは「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれる方だが、この本の中に書かれたことが面白かった。それは、社会の動きを物理の現象に例えて説明していたところだ。どうやら物理の法則は社会変化の説明にも当てはめることが可能なようだ。

 最近の政府の動き(コロナウイルス沈静化と経済維持とのバランスをどう取るか)をみていて、思った。菅総理は、経済の落ち込みを減らすことに注力していますが、コロナウイルス感染防止とは逆に作用します。というのも、コロナウイルスは人から人へと感染するもの。経済を動かそうと思ったら、どうしても人は動きます。つまり2つのことを同時に成立させるにはかなり無理があります。


(出典)http://www.carphys.net/drive/line02.html

 そんな時思い出したのはコレ「スローイン・ファーストアウト」。これは自動車レースでレース場のコーナーに差し掛かる手前でカーブを確実に曲がれる速度までブレーキを踏んで進入スピードを抑え、ハンドルを切ってカーブを曲がり終えたら今度は再びアクセルペダルを踏んで、次の直線に向けてスムーズに素早く立ち上がること(この方の図にあるA:立ち上がり重視のラインがそれ)。

 こうした方法が結果としてゴールへ”いち早く”到達させるためのベストな方法なのです。
 


 これになぞらえるなら、一旦、とことん感染者を減らし、安定したところで一気に回復へと向かう。レース同様にこの方法が一番早くゴールへ、つまりいち早くコロナ禍後の世界を正常に戻すことが出来るということです。


 



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