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「人生のイニシアチブは自分でとる」 北川悦吏子さん ・・・ (2019/05/12)

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 私の記憶にある北川さんの作品

・あすなろ白書(1993年、フジテレビ系) ※柴門ふみ原作

・ロングバケーション(1996年、フジテレビ系)

・空から降る一億の星(2002年、フジテレビ系)

・オレンジデイズ(2004年、TBS系)

・連続テレビ小説 半分、青い。(2018年、NHK)

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 日本経済新聞の日曜版に「令和を歩む」というコラムがある。5月5日のこのコラムの執筆者は北川悦吏子さん。とても素敵な言葉を言っておられた。

 大勢の人が集まって何かをなし遂げることが美徳だったのはもはや過去のことではないか。彼女の作品の1つ「半分、青い。」の中でヒロインがままならない人生を創意工夫で生き抜いていく姿を描いたが、このドラマの中で登場人物に言わせた台詞が「人生のイニシアチブは自分でとる」。これは新たな時代に日本人が保つべき精神を表現したつもりなのだそうだ。
 もう1つは、インターネットは個の可能性をもっと広げていくだろう、とも言っておられる。インターネットが、個と個の繋がりを強め、個の創意工夫が共鳴し合い、可能性を広げてくれる。令和はそんな時代であってほしいと思う、とも。

 こちらは前述の「人生のイニシアチブは自分でとる」とも通じると思うが、インターネットを通じて個の可能性、個と個の繋がりを強められるかどうかは、ひとえに使う人間の意識に左右される。日本のインターネットの流れは初めて個人向けにインターネット接続が提供された1994年からだが、それをどう活用するかはまさに使う人間の課題、つまりこの点においても「人生のイニシアチブは自分でとる」覚悟の問題だという気がする。

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 私なりの言葉で「人生のイニシアチブは自分でとる」を表現すると「自分の人生、自分で作る」とか「もっと我が儘に!」というところだろうか。前の言葉はそのままだが、あとの言葉は少しだけ説明が必要かもしれない。我が儘にというのは、何も他人に対してではなくて「自分の生き方に我が儘であれ」ということ。

 子供を持っている人は考えて見て欲しい。どんなに愛する自分の子供であっても、その子の一生を補償出来る訳ではない。なぜなら生物の法則は「先入れ先出し」、つまり先に生まれたものは、先に死ぬのだから、たとえ思いはあっても、子供の一生は保証しようがない。ならば各々の代で、それぞれの生き方を追求すればいいのだと思う。

 こう考えると、他人の意見は聞いてみるとしても、どんな意見であったとしてもそれに従わなければいけない訳ではない。自分の生き方は自分で決め、その責任は自分で取ればよいだけ(自分で取るしかない、とも言える)のだから。

 


 


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