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  コロナ禍とシニア   ・・・ (2020/04/12)


 外出自粛要請といわれたからと言って特段困ることもない。そもそも70歳にもなれば、診療所へ持病の薬を貰いに行く、図書館に本を借りに行く、その日のお惣菜の買い出しに行くくらいしか外出の必要性がないのだから。さらに緊急事態宣言に至ったが前述の用件に関しては制限されないというのだから、夜お酒を飲みに外出することもない私にはまるで普段と変わらないとも言える。

 あらためて知ったのが、飲食関係の仕事を含め世の中、日銭で暮らす人(別な言い方をすれば、俸給生活ではないという意味)がことの他多そうだということに。日銭が入らなくなると、日々の生活にも困る人も多いようだ。
 シニアはと言えば、人生ひと仕事を終え(車に例えれば徐行運転のような)ゆるやかな生活をしている感じ。しかも事前に分かってこうなっている。多くは定年退職前に老後の資金を残し現在に至っているのだからここへ来て特に慌てることもない。


 心配するとすれば、運動不足かもしれない。私の母は95歳で亡くなるまで、普通の人が20分で歩く程度の距離は(都営交通機関のフリーパスを持っていたにもかかわらず)バスは利用しなかった。お陰で亡くなるその年になっても、歩みこそ遅くなっていたものの杖もつかず自分の足で歩いていた。 反対に小太りして歩くのを面倒がった父親は84歳で亡くなった。この差を見ていると、どうやら自分の足で歩けることは長寿と関係がありそうだ。

 
 戒厳令かと思わせるイタリアやスペインの現状の中でも、犬の散歩のための外出は例外として認めているようだ。たしかに、犬に「おまえら外出禁止なんだぞ!」と言ってみても、歩かせないことにはおしっこもウンチもしてくれないワンちゃんも多い(ゆえに息子夫婦に犬の散歩代行を頼まれる時は、ウンチを拾うためのビニール袋と、オシッコを洗い流すペットボトルの水はかかせない)

 つまり、彼らの健康を維持するためにも散歩はかかせない。ならば、同様に散歩の必要なシニアは、ぜひワンちゃんと一緒に散歩をすると良いだろう。これならば、たとえ外出禁止が出ている最中でも、大手を振ってとまでは言わないまでも、後ろめたさなど感じずに散歩が出来るだろう。


 有史以来、犬は人間の友達だと言った人がいたが、今それを実感している。
 


(注)写真は我が家の一員、ボストンテリア、9歳(人間なら50歳)のオバチャン犬



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