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95.良い加減の進め ・・・ (2011/12/04)

20年ぶりの入院は、いろいろ考える上で貴重な機会となった。というのも、今回の入院は、初日こそ痛みがあったが、あとの9日間は身体的な不自由さはあるものの痛みも無く、ゆっくり静養出来た。そんな中だから、時間だけはたっぷりあった。

退院間近になったある日、気さくにおしゃべりをするようになった看護師さんからこんなことを言われた。「患者さんを沢山みていると、心筋梗塞になりやすい人が、なんとなく推測つくようになった」と。病院にいると、朝起床後、昼食後、就寝前と日に3回、自分で血圧計のあるところへいき、血圧を計測し、渡されたシートに記録をとることになっている。綺麗に記入されている私の記録シートを見て、看護師さんが「几帳面な性格の人は、さらにこのデータをパソコンに打ち込んだりして?そうした人に多いんですよ、心筋梗塞は」と言われた。ずばりその通りだった。家内にパソコンを持ってこさせ、入院中の記録も入力していたのだ。思わず苦笑いである。


中古車輸出の仕事を始めて以来、今回入院するまではひたすら仕事に打ち込んでいた。といいいつつ、振り返ってみれば、結構効率の悪い仕事の仕方をしていたように思う。胃に穴が開くほどのストレスではないものの、ゆるやかなストレスが澱り(おり)が沈殿するようになった結果が今回の心筋梗塞なのかもしれない、と思い始めている。

先日のホームドクターのアドバイスとも重なるが、起業初年度はサラリーマンのような考え方では成功はおぼつないのだと思う。さりとて、休みも取らず、だらだらと仕事をするのが良いはずがない。実は、自分で事業を始めた際に思ったのは、個人事業主として働く訳で、時間はすべて自分のものなのだから、時間管理などというものは必要なく、好きなだけやれば良いのだと考えていた。それが実は間違いだったのだ。すべての時間が自分の自由になればこそ時間管理が必要なのだと。

年明けから仕事を再開するが、今までやってきたTodoリスト(やるべきこと一覧)ではなく、やるべき「仕事」と、それにかける「時間」を加味したスケジューラを使おうと考えています。午前中に引き合いメールに返事を書き、ランチを取ったら、午後からはスポーツジムに行くもよし、好きな映画を観にいくといった日があっても良いと思う。つまり、働くときは手早く処理をし、出来たゆとりは、出来るだけ仕事から離れたほうがよさそうだ。年明けからの仕事はこんな「良い加減で」やろうと思う。


 こちら私が通っている区営のスポーツセンター。JRの駅からも近くとても便利。  無料駐車場もあり、施設利用料は400円。一通りの練習具が揃っており、使用法についてはインストラクターが相談にのってくれる。



先月からシニア男性向けの料理教室に通っています。午前中に作った料理を仲間と試食するのですが(私などは若い方で70歳代、80歳代の人が、楽しく一緒に料理を作っています)、そこで先日の入院体験談をしてみた。すると教室仲間から、出るは、出るは、腎臓が片方しかない人、不整脈で要注意と医師に言われている人、など、など。60歳を過ぎると、これほど脛に傷持つ人がいるとは、、、。


ところで懲りないのは、なにも塀の中だけではなさそうです。入院中に、いろいろな方とおしゃべりを楽しんだのですが心筋梗塞+糖尿病、不整脈+糖尿病といった具合に複数の疾患を併せ持っている人もいた。確かにこれらの病名は関連するようだが、肝心なのは、”それでいて日ごろあまり食事制限などに気を使っていない”という点でした。それでは、入退院を繰り返してもやむをえないだろう思う。


私の友人で銀行マンだった彼によれば、一人前の銀行マンで胃潰瘍になっていないヤツはだめなヤツ、つまり一生懸命仕事をしていないヤツとなるのだそうだ。これは極端なケースかもしれないが、ビジネスマン、どこかで同様なことを思ったりしていないだろうか。今回、心筋梗塞なる疾患を経験して、病気になることが、まじめに仕事をしてきたことの証ではないと確証を持って言える。


入院中、薬品投与などの際、患者さんの取り違いを防ぐために手首に名前、生年月日の入ったバンドをしていることはお話ししたかと思います。実は、退院後もそれをはずさずに手首にはめたままにしています。それは、今回の心筋梗塞になった責任を取り、これを「戒め」としたいと思うから。食事は控えめに、適度な運動はしっかり続け、仕事は楽しく、が今後のモットーです。



参考リンク

・心筋梗塞に関係の深いストレス ・・・ あなたのストレス度チェック

心筋梗塞の原因とストレス対策等

心筋梗塞とストレス対策

心筋梗塞とストレスの関係

ストレスを溜め込みやすい怒りっぽい人ほどご注意を

生活習慣や食習慣を見直し、肥満を防ぎ、規則正しい生活を送ることが大切





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