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75.61歳からの生活習慣、私の場合 ・・・ (2011/06/05)

 定年から1年もたつと、それなりに新しい生活パターンが出来てくるものですね。私の場合は、こんな感じです。

<料 理>

 「メシはまだか?」。定年を迎えた夫が妻に嫌われる理由の筆頭がこれだそうです。何もすることがなく家でゴロゴロしているもので、夕方になると手持ちぶさたと相まってお腹が空いてくるのです。それで出てくる言葉が 「メシはまだか?」となる訳です。

 私の場合、自分の料理の腕、というか味覚が家内より優れていると勝手に思いこんでいます(エヘン!)。また、90歳になる母は、1日のサイクルが、通年でサマータイム状態。つまり朝早〜く起きて、早く寝て。当然、晩ご飯も早め、ということ。そこで家で仕事をしている私が、自分の趣味、嗜好と兼ねあわせて、夕方ともなれば、いそいそと料理を始めるわけです。
 米国建国200年のその年(1976年)に、アメリカ留学をしていましたが、下宿先の立派なキッチンを独占使用して、いろいろな料理を試した経験もあるので、なんとかなると思っていましたし、実際になんとかなりました。そもそも食材と食材をかけあわせるのですからから毒になるはずもありません。皆さんもやってみたらいいですね。

 そもそも、美味しいものが食べたければ自分で作るのが一番のようですよ。これはグルメが辿る究極の道でもあるようで、例えば、美食家で知られた俳優であり料理家でもあった金子信雄さんも、ついには自分でレストランまで始めてしまったというのだからすごい。やはり、美味しいものが食べたければ自分で作るに限ります(ヘタでも、自分で作るもので納得が出来る)。という訳で現在は家内の仕事の日、週に3回は私が料理をしています。


<財布の中身>

 勤め人をしていた時代には、営業という仕事柄、いつ何時お金が必要になるか分からないので、財布の手持ち現金が3万円を切ると補充をしていました。それがです、自宅で貿易の仕事をしていると、支払いも入金もすべて銀行振込なもので、また(お客様はすべて海外の人ゆえ)お客様とのお付き合いというのもないので、現金を持ち歩く必要がありません。

 先日、近所のスーパーに買い物に出かけた際、財布に1000円しか入っていないのに気づきました。あわてて近場のコンビニへ行き、お金を降ろして支払いました。特に持ち歩く現金が少ないというだけで、預金がないわけではないし、また何かを買うにも、カードで支払えるので、特に心細い思いもしていません。

 ゴルフしかりです。私のホームコースは、メンバーだけが使えるメンバーズクーポンというもので支払えます。毎年年度末に5万円券(6万円分として使用出来る券)を、クレジット・カードで購入して持っているので、またプレー代は昼メシ込みなもので、自動販売機で飲み物を買う以外では、こちらも現金はいりません。(ゴルフ場の往復も、車ならETCで、電車ならスイカで支払うことが出来ます)

 なんだかキャッシュレス時代を生きているのだと実感する今日この頃です。


<生活リズム>

 ある年代になると、週5日働くと土日いずれかは休まないと次の週1週間の体力が持たないという感じになってきていました。それが証拠に、年上のゴルフ仲間と日程の相談すると、皆、土曜日にして欲しいとの要望でした。理由は、日曜にプレーすると翌日の月曜仕事をするのがきついとのことでした。(笑)

 アフリカとの貿易の仕事をしていると、当然のことながら時差があり、夜型にならざるをえません。ちなみに、日本の深夜24時は東アフリカの夕方6時なのです。そんなことで、1日の仕事のパターンとしては、夕方から、引き合いのメールをチェックし始める。夕飯を済ませ、テレビのゴールデンタイム(20時〜21時)あたりから本格的な商談の開始となる。さすが日本時間の23時を過ぎると問い合わせも落ち着いてくるので、これ以上深追いはせずに寝ることにしています。余談ですが、「お仕事は?」と聞かれた時は、冗談半分に「夜のお仕事です」と答えています。(笑)

 翌朝、NHKの連続テレビドラマが終わると、家内も息子も仕事に行きます。それを見送ったら、再度、昨日読み残したメールのチェックを始めます。一段落するのが10〜11時くらい。その後、軽くお昼を食べるが、このあとがいいのです。勤め人の時代には考えられませんでしたが「昼寝」が出来るのです。前述のように、どんなに遅くまで仕事をしても、翌日の昼寝で体力回復が出来るという訳です。

 まあ中古車の仕入れに週2〜3回はオートオークション会場に出向きますので、毎日昼寝、とはいきませんが、体力が落ちてきているシニアの仕事としては、こうしたゆとりは有り難いですね。

 仕事そのものは、以前このコラムでもお伝えしたように、釣りのようですので、かなり難しく、またもどかしく、これだけで生活をしている若い世代の人は、かなり大変そうです。

 こんな具合に、新しい生活習慣というか生活リズムが定着してきました。この仕事、きちんと軌道に乗れば(大儲けを夢見なければ)70歳を過ぎても出来るかな?と思わせる部分です。




 料理というものがいかに魅力的な仕事のか、この人、Nathan Myhrvold(ネイサン・ミアボル)氏を見てみると分かる気がします。

 

ビル・ゲイツ氏の技術アドバイザー、ネイサン・ミアボルト博士

 あの頃(マイクロソフトには)、ネイサン・ミアボルトという突出した天才児がいたのですが、その影響が大きかったです。彼は、スティーブン・ホ ーキングのゴースト・ライターをやっていました。ホーキング が宇宙物理学でノーベル賞を受賞して、同じ分野ではもうノーベル賞は出ないだろうと考えて、マイクロソフトに入ってリサーチ部門を創設したという経歴があります。

 マルチタスクOSとしてのウインドウズNT、トゥルータイプ・フォント、音声認識、カラーマネジメント、データベース、分散処理などいろいろな研究分野がありますが、そのほとんどは彼が研究の起源となり、研究員となる人材を世界中から探し出してマイクロソフトへ招聘していました。



 こんな天才がマイクロソフト社を辞めのち、興味があるのは料理のことのようです。面白いですね。 (HP管理人)

 When someone has so much money, that he doesn`t know what to do with them, then arise this kind of things. Billionaire Nathan Myhrvold decided to play around in the cuisines flows. For three years the former Microsoft (MSFT) chief technology officer has been on a mission to write, edit, photograph, and publish the world’s most comprehensive cookbook. And, the result is Modernist Cuisine, a six-volume, 2,400-page, 48-pound, $625 compendium of contemporary cooking techniques that Myhrvold will publish in March.





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