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421. 「自分思考」 山口 絵里子 著、講談社 ・・・ (2024/02/25) 


 
  山口絵里子さんという名前をあげてもご存じない方もおられるかもしれませんね。では、マザーハウスの創業者と言えばお分かりになるでしょうか。

 実は私は、山口さんの本は、過去、2冊読んでいます。それも中古車輸出事業を始めようと準備している時に読んでいます。


    


 1冊目の「裸でも生きる」のサブタイトルは”25歳女性起業家の号泣戦記”とあります。当時アジアでは最貧国と言われるバングラデッシュへ単身乗り込んで、なんとか新しい産業を立ち上げたいと思ったものの、お金を持ち逃げされたり、散々な目にあっています。それでも立ち直って前を向いて歩き続けたことが書かれています。

 そのあたりのことは、2冊目の「裸でも生きる2」に書かれています。こちらのサブタイトルは ”keep walking 私は歩き続ける”とあります。めげても、また立ち上がる原動力は何なのでしょうか。

 もしあなたが創業しようと考える時、順調に起業出来ればいうことはないのですが、そう上手くいくとばかりは限りません。そんな時は山口さんの本のことを思い出すといいでしょう。山口さんには、転んでもまた立ち上がって前に進まないと行けないのだという思いがあるからです。それが何なのか、ぜひこの本も読んでみてください。

 3冊目(上の大きな写真の本)で私が紹介したいのは以下部分です。



 よく取材で行動力があるねぇって言われる。行動力があるなんて(自分では)本気で思わないから、返事に困る。

 2004年の4月、私は一人成田に向かった。でもその時の私は「行動力」をもった自分だったかというと真逆だった。成田空港のゲートで誰と別れるわけでもないのに、一人でワァワァと号泣していた。
 なぜかって?怖かったから。

             <中略>

 ダッカのアパート暮らしは孤独だった。
 水道や電気といったインフラが十分じゃなかったし、インターネットなんて便利なものはなかったし、電話さえも賄賂を払わないと通じなかったから途中でイヤになって、まったく使っていなかった。

 私は現地の某日本商社のダッカ事務所で働かせて貰うことにした。それも所長宅をいきなり尋ね、「バイトさせてください!」といった形だった。最初は「犬の散歩をしてくれ」と言われたけれど、なんとかデータ入力の仕事を任されて、次第に工場を見る機会が増えていった。そして、その中で今マザーハウスが主力の素材にしている「ジュート」に出会った。

 この一連の体験の中で、私は心から「動いてみること」の大切さを知った。すべては動いてみなかったら始まらなかった。動いてみて、始めて知り得たことがたくさんあった。




 前回の私のこのホームページで紹介したのは堀江貴文さんの「考えたら負け」でしたね。

 これはもう誰が何をやるにせよ同じことを言われるのでしょうが、このお二人(堀江貴文さん、山口絵里子さん)の言葉の重みを受け取って、あらためて考えて欲しいのです。行動をせずに起こせる事業などあるのだろうか?と。



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