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411. コロナが明け、再び中古車輸出再開のメドをつけました ・・・ (2023/10/29) 



 「人は見た目が9割」という本(写真添付)を読まれたことはおありでしょうか?この本になぞらえると私がやっている中古車輸出は「仕入れが9割」と言えるかと思います。つまり中古車輸出の成否は「仕入れ」次第だと言えるのです。

 さて、仕入れに自信のある私が中古車輸出ビジネス「再開」にかなりの時間がかかってしまいました。仕入れた車をインターネット上に掲載させてくれる(いわば小さな店が寄り集まったデパ地下のような場を提供する)会社が“3社”ありますが、大手中古車輸出会社(ビィフォワード社)に押されて、各社縮小を余儀なくされ、現在それらすべてが「帯に短しタスキに”長し”」ならぬ「帯に短し、タスキに"短し"」状態なのです。

 先日、3社のうちの1社を訪ね、様々な側面からの情報交換を行い、彼らに足りないものを、私と彼らで補っていきながら進めることは”可能”との感触が持てたので、そちらに加盟することとしました。これで私が中古車オークションで仕入れさえすれば、それを海外に向けてアピール出来る場が”ようやっと”出来たのです。

 コロナで3年ほど中断していた輸出ですが(希望的には・体力が続けばですが)10年やりたいと思っています。



 補足:メルカリと中古車輸出サイトとの違い

 以前はメルカリに、現在はPayPayフリマに時々ゴルフクラブなどを出品しています。以前、静岡の整備工場三代目さんが、越境ECサイト2社に加盟したものの一台も売れなかったという内容のメールを貰っていたのを思い出しました。どうやら若い世代の方なので勘違いをされた様子。

 日本国内向けの「ネットフリマ」に出品する多くの場合が、いらなくなったものを出品するかと思います。例えば私の例で言えば、新しいゴルフクラブを買ったので、古い方はネットフリマで処分(販売)する、という具合に。しかし、もしこの人が同様に考えて車輌を出品したとすれば、売れなかっただろうな、と思います。

 では、中古車輸出の場合はどうするのか。私はまず、現在何が売れているのかを調べます。もっと言えば、1.どこの国に、2.どんな車が、3.いくら位で売れているのか?を調べます。次に、それらの車はどこのオークションで買うのが一番適当なのか。別な言い方をすると、出品台数の多いオークション会場であり、出品台数が多いということは買う(落札する)側からすると、買い手の求めるものが分散しますので、いきおい値段が手頃なラインに落ちついてきます。

 さらに、数週間リサーチを続けると、また別な特徴も見えてきます。ある範囲の車輌がどういう順番(時間順)に競りにかけられるのか?ということ。私が調べたオークション会場の例ですと、たとえば時間をずらして3台出品されたとすると、一番早い時間に出品された車に高値が付き、遅めの時間に競りにかけられる車は案外安い値段で落札されていた、という特徴があったのです。

 さて、話しをもとに戻して。こうした調査から得られた情報を元に競りに望み、落札します。次が、どの越境ECサイトに加盟して掲載(販売)するのか、というステップになる訳です。前述の方、どうやら勘違いをされていたようで、まずはメルカリとPayPayフリマで、中古品が取引されるから、ここに加盟しておけば間違いないだろうと考えたのではないかと推測しています。どの国向けで、どんな車種が売れているのかを確かめずに出品しても、引き合いそのものが来ないと思います。
 やはり順番としては、どの国に向けて、どんな車種が売れているのか。そして幾らくらいで売れるのかを最初に把握していないと、対外国向け、つまり輸出では売れないでしょうね。特に私にように、在庫車輌を保管するヤード(駐車スペース)を持たない人間にしてみれば、可能な限り早いタイミングで買い手をみつけていかないと、保管料がどんどん加算されてしまい、利益を圧迫しかねません。最初から、この車なら早い時点で売れるはず、という予想の出来る車種しか仕入れてはいけないのです。

 日本のフリマも、海外向けの中古車輸出も、一見同じように考えてしまうかもしれませんが、まったく別物、と考えた方が良さそうですね。




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