410.転職は、給与額よりも、転職先にやりたいことがるのかどうかで決めるべき ・・・ (2023/10/22)
こちらは、10月16日の日本経済新聞の記事で「中高年の転職」についてのお話しですが、自分の時はどうだったのかな?と思い出してみました。
私の場合、アメリカ留学のために新卒で入った会社を3年半で辞めました(当時すでに26歳でしたので、留学としては年齢的に遅い方かも)。
人間、何事でも一度経験すると、次回からは少し楽になるようです。アメリカ留学から帰国して最初の職は語学専門学校の教務主任でした。当時はまだオイルショックから日本が立ち直っていなかったので、景気が回復するまでの腰掛のつもりでいたのですが、在職中に結婚し、子供が出来たりとで結局3年と長居をしてしまいました。
そうこうしているうちに、卒業した大学のゼミ指導教授から話があり、大学本部の人事課へ行くようにと。行って人事課長にお会いしてみると、大学のトップが財団を作ったが、何をやるのか良く分からない。あなたがそこに入ってやるべきことを決めてください、と。これにはとても興味を持ちました。
というのも、最初の会社で、先輩に「なんでいつもこうするのですか?」と聞くと「昔からこうやってるんだ。黙ってやれ!」と言われたのを思い出したからでした。新人ながらこの言葉に釈然としない思いがありました。ですので、この新設学術交流財団の話しには、渡しに舟とばかり飛びつきました。
当時のことを高校時代の友人に言わせると「給料の額も聞きもせず転職を決めてしまうなんて、おまえはバカか」と言われました(笑)。しかし私の考えでは、母体が大学で、皆それなりの給料を貰っているはずなので、生活に困るほどの安月給ということはないだろうと考えました。むしろ、「私がやりたいことがそこにあるのか?」が大事でしたので。
人生で転職を7回経験しましたが、後半の多数のIT業界内での転職は、自分から選ぶ、というよりは相手から「当社に来てくれませんか?」とのお誘いがあってのことでしたので、転職だから、といって構えることなあまりありませんでした。むしろ上の2つが転職経験のスタートで、ここを経験した私にしてみれば、あとは「やりたいことが、そこにあるのか?」だけを考えての転職。給料は特に要求しなくとも、相手から来た話しですので、自動的に前職より上の給料が提示されていきました。
転職に際して、高給優遇という甘言につられた友人は転職が上手くいきませんでした。実はその会社は粉飾決算をしていて、ゆえに社長の気分で高級を提示できたからでした。それを聞いたことも、自分の転職では給与額だけで決めたりはしないぞ、と決めていたもので。
こんな私でしたが、家内いわく「あなたは親の家に同居させて貰っていて、一般の人のように住宅ローンがないから気楽に転職出来るのよ」と言われました。振り返ってみれば、確かにその通りでしたね。ただ、幸いなことに、何度転職しても、給与額が下がることがなかったもので、家内も文句を言わなかったのかもしれませんね。
とまあ、こんな私ですので、あまり一般の方の「転職」の参考にはならないかもしれませんね。