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402.定年起業を考えている人たちへ ・・・ (2023/07/09)  

 久しぶりに声をかけて貰って会ったのがCarFromJapan社長のイナムさん。1時間程度お話しをしたが、私と何のお話しをしたかったのかは分からずしまい???ただ、私としては1つだけ面白いお話しを聞かせて貰ったのが成果だと思っています。



 大阪で中古車輸出を手がけている「林 謙二さん」のことを。イナムさんいわく、私(筆者)とほぼ同じ年代だとのこと。林さんがCarFromJapanに加盟する際にイナムさんと面談をしたのだそう。その時のお話しがとても印象的だったとイナムさんは言っていました。いわく、ノートパソコンを引っ提げてアフリカの国々を回られたとてもエネルギッシュな方だと。確かに、林さんの経営する会社のホームページを見ても、とても多くの車(在庫)が紹介されています。
 試しに林さんの会社専用のホームページ宛にメールをお送りしてみると、ご丁寧な返信をいただきました。いわく、「毎日ドタバタしている」と。
 そうなのでしょうね。私自身も輸出をやってきているので、これだけの台数を仕入れて海外向けに販売するのには、とても忙しいはず、と。

 そのエネルギッシュさに感心させられました。もし私が大阪に行く機会があれば、そのエネルギーの源泉がどこにあるのかお聞きしてみたいところです。





 家内のお兄さんから貰ったメールの中に、自分のことを「前期高齢者」という言葉を使っていたのに気がついた。「後期高齢者」という言葉は知っていたが、ならば「前期の高齢者」という分類もあるわけだ。なるほど。

 ネットで確認してみると、

 前期高齢者医療制度とは、65歳〜74歳の方を対象とした、被用者保険(健康保険組合など)、 国民健康保険間の医療費負担を調整するための制度です。

 とあった。つまり昭和25年(2月)生まれの私もこのカテゴリーに入るわけだ。


 最近とみに感じるのは、自分もそうだが、周りの同世代も ”何かに夢中になれる人 ”が減ってきたという感じがする。かつて活発に活動していて個人、中古車輸出事業者の話をさっぱり聞かなくなった。

 たまたま暫くぶりにネットでメールをしあった私より若い世代の方(多分、かろうじて前期高齢者にお仲間入りをされたのではないかと思う世代)とメールをやりとりをしてみたが、中古車輸出に対する夢などは、微塵もお持ちではなさそうでした。

 以前書いた、CarFromJapanのイナム社長が、若手を育成して中古車輸出をやらせる、ということは手間を考えると、やるつもりはない、と。ならばせめてかつて中古車輸出をやってきた人たちならどうなのだろうか?と思った次第。

 時は円安、なんと1ドル145円だという。かつて1ドル95円台を経験している私にしてみれば、予備校の林先生ならずとも、「いつやるか?いまでしょ!」と言いたくなる。しかし、かつて中古車輸出をやってきた世代も順次高齢化してきて、やる気は無さそう。
 今ならかなり儲けられる確率が高いにも関わらず、しかもかつてはやっていた実績があるのもかかわらず、です。

 まあ、このあたりは、個々人の価値観の問題なので、他人である私にはなんともしがたいところですが、どこか勿体なさを感じました。



 話しは急に代わりますが、始めて日本地図を完成させた伊能忠敬 (1745年生まれ)の生き方について。  

 伊能忠敬は十七歳の時、今の千葉県・佐原で米の売買や酒作などを営む大きな商家に「婿入り」しました。頭の良い人だったようで、商売は順調に伸びていったようです。彼は家業の合間に天文暦学の勉強を続け、四十九歳で隠居してから江戸に出て本格的に勉強を始めます。

 そして五十五歳から10回にわけて全国測量を行いました。その間に歩いた距離は約35,000Km、地球一周分相当だったようです。測量の成果は「大日本沿海輿地全図」として結実しますが、それは七十三歳で忠孝が亡くなった三年後のことで、弟子たちによるものでした。

 <佐原観光マップ、小江戸めぐり、より抜粋・要約>





 

 お分かりになりますでしょうか、シニアの方々! 伊能忠敬は55歳から全国測量を始めたのだそうです。多分、現代人の年齢に換算すれば、おそらくは65歳以上(もしくは現代の70歳かも?)ということなのではないでしょうか。そこから初めても73歳までに(現代人なら85歳?)で「大日本沿海輿地全図」を完成することが出来たのです。

 NHKの朝ドラの主人公のモデル、牧野富太郎氏の場合も、94年の生涯で、新種など約1500以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた「日本の植物学の父」と呼ばれる人物だそうですね。


 凡人は、何かに興味を持ったとしても、それを年をとっても、ずっと維持し続けることが出来ない。かたや、伊能忠敬も牧野富太郎も、亡くなるまで、若い時からの情熱を1つのことに持ち続けて来た。この差が、凡人か、凡人ではないのかの差なのだろうか。


 最後に、標題の「定年起業を考えている人たち」へ

 苦労もあるでしょうが、ずっとやってみよう、というある種の覚悟が必要なのかもしれませんね。そのためには、自分が本当にその領域のことが「好き」なのかどうか自問自答してみると良いかもしれませんね。

 次回は、私が考える、定年起業の向くタイプの人ってどんなのか、をご紹介したいと思います。




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