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390. 経験を伝えることには限界が。ならば自分でやってみることしか証明方法がないのかも? ・・・ (2023/02/19)     


  ある日、静岡で複数の整備工場を経営されている会社の三代目のKWさんからのから次のような相談メールが届きました。

  「以前、越境EC(TCVさん、カーディールページさん)に出展を試みたのですが、鳴かず飛ばずで会費だけ払っていた苦い過去があります。」

 TCVとは、かつて(2010年から)私が加盟していたソフトバンク系のTradecarviewが、中古車輸出サイトの運営から撤退・身売りした先の会社さんが名称変更されたもの。どうやら、Tradecarview時代の過去の清算をきちんとされておられなかったのか、引き継いではみたものの、メンバーの撤退が相次いだようでした。そこで気持ちをあらたにECサイトのブランド名をTradecarviewからTCVに変えて継続されたようでした。

 私からみると、中身を変えずに、外見だけ変えても、、、どうなのだろうか?と思っていました。

 あに図らんや、入会時の開業費 110 万円 (貿易研修:50万円、査定研修:38万円、車両掲載料:12万円) の徴収で繋いでいる感じ。今回のKWさんからのメールで加盟して実のある業績が得られるとは思えなかったことの裏付けが読み取れました。(契約期間:1年間、自己資金 200万円、ロイヤリティ:5.8%+50US$、 ん〜ん、取りすぎ!)

  私もこれら講習、受けた経験があるのですが、例えば「査定研修」は外部の会社に委託していました。研修場所は、アライベイサイド・オークションの駐車場で。内容的には、ニュージーランドのような品質を問う輸出先にはあてはまる内容かもしれませんが、少なくともアフリカ向けですと、こんな高い品質レベルを求めていたら何も買えないのじゃないかな?と思った次第。


 もう1つのカーディールページも、以前からある中古車ECサイトですが、こちらは「ロジコ」という大手陸送会社が始めたもの。かなり以前になりますが、1度、新宿のオフィス(?)に説明を聞きにいった記憶があります。

 時代が変わって、もはや現在では、個人が未経験のまま中古車輸出を始められる時代では無くなっている ことから(また多くが、英語が出来ない人だったようで)、カーディールページでは、販売は一括してこの会社がおこなう、ことにしていました。

 私にしてみれば、自分でバイヤーさんとやり取りできるのでなければ、加盟する意味はないと選択肢から外していたECサービスでした。




 私がご指導させて貰ってきた 女性経営者のWさんが利用し始めたのが、CarFromJapanという中古車輸出のECサイト。今の時代、個人がいきなり世界に向けてECサイトを立ち上げてもお客をこちらに引き込むのは不可能に近いので、まずはこちらに加盟してみては?と私がお薦めしました。

 私自身が、ニュージーランド向けに中古車の卸しをしていて、しばらくこの個人向け輸出とは遠ざかっていたもので、ここベストがどうかは私にも確信はなかったのですが、たまたま創業時のCarFromJapanに、面識が出来たのが創業者の方。その方が誠実な人でしたので、少なくとも他の2社よりはベターなのでは?と思ってのことでした。(開業費といった、高額な費用を請求することもない)


こちらはCarFromJapanのサイトにあった写真。
私もこの中にいるのですが、創業者は前列中央でVサインをしている人です。




 女性経営者のWさんが加盟した直後に分かったことは、バイヤーさんとのやりとりはすべてCarFromJapanが対応するということ、が。これでは、まるで「目隠し」 をしてボーリングのボールを投げるようなもので、ピンが倒れる音は聞こえたとしても、何本倒れるのか、これでは分からないと感じました。

 私が考えるこの「中古車輸出」ビジネス、どうやってノウハウを蓄積していくかと言えば、買い手とのやりとりを通じて(よしんば案件をロストしたとしても )そこから得た情報が、明日の仕事の糧(かて)になるのだと思っていました。
 ですので、CarFromJapanのサポート担当の男性に、これではなんとももどかしいと「不満」を伝えました。するとこのサポート担当男性から「反論」がありました。

 「今回のこの仕組みは、女性経営者のWさん自身が「選択」したもの。結果、CarFromJapanの販売担当者に「バイヤーさんとの交渉をお任せするモード」 になっている」のだと。(加盟料が安く、かつ英語が得意でない人にとっては、この方が楽だと思ったのでしょうか?)

 この事実を知らなかったがゆえにこの話しを聞いて驚いたのですが、反対に、私なら「お任せモード」などにせず、本来のあり方、つまり「自分でバイヤーさんと折衝するモード」 で自分自らが中古車を販売出来るのがCarFromJapanなのだと希望が湧いてきました。


 注) まだ確証はないので、これを見て、そうだ、そうだ、とCarFromJapanで中古車輸出をスタートしないでくださいね(笑)。まずは私がやってみて、掴んだ感触をまたこちらのホームページでご紹介しますので。

   また、ここで言う、”売れる”というレベルは、あくまで昨今言われるような「副業」 としての売上のレベルの話しですので。






 このサイトに加盟するには、フロントページの一番下にある「加盟手続き」をクリックするところからスタートします。やってみて感じたのは、時代に合わせているのかスマートフォンで軽快に操作出来るのですが、この入会申込み部分だけはパソコンでやった方がスムースに進める印象でした。
 困ったのは、加盟出来たという連絡がえらい時間が掛かったことでした。





 さて、加盟登録で重要な点が次の項目だと私は思っています。

 加盟に際して4つのメニューが用意されており、加盟者自身が選択するようになっていました。私は、迷わず、一番最後の「Self-Nego」を選びました。かつてTradecarview時代、6年間も私はバイヤーと直接交渉(Self-Nego)してきたのですから。そして、その経験が私に自信をもたらしてくれているのですから。

 ちなみに当時のTradecarviewの担当者は「英語など出来なくても輸出は出来る」 と嘘ぶいていました。あれは大間違いです。海外との貿易を行うのに、英語が出来なくてまともなビジネスになるはずがありませんから。(英語が出来ないと、交渉は、ひたすら値引きの繰り返しだけになってしまいかねない)

 多くのTradecarview加盟者さんが、撤退していったなかで、なにゆえ私が生き残ってこられたのかと言えば、@英語が出来たこと、そしてA人脈を作るのが上手かったからだと思っています。






 

 今回、W女史の指導をしてきましたが、さすがに構想(始めて中古車輸出について相談されたのは昨年の6月頃でした)から半年は長すぎましたね。それも、そのほとんどの時間が保証人をたてられなかったが故に時間をロスし、中古車オークションに加盟が出来なかったことからでした。ご本人もそれは感じていたようで、早く軌道に乗せたい、利益の出る構造を作りたいと焦っていたようでした。困ったことには、私が紹介して加盟したCarFromJapanの運営方法も疑いだし、更にその苛立ちを私にぶつけてくるようになって来ました。これはもう限界と(半年間、無償で続けてきた)指導を終了させて貰いました。


 こうなると、私のやり方でやれることを証明したい」という気持ちになりました。その方法、押さえどころはまた後日お教えします。
コロナ流行も落ちついて来たことだし、かつて楽しくやってきた中古車輸出の仕事を私自身がやってみることにしました。




   2月10日、東京にも雪が降ったあの日、私は川崎扇島にある中古車オークション会場に行って来ました。昨今はオークション会場に行かずとも、ネット経由で出品車輌の写真が見れるのですが、あえて私は現車確認を大事にしていて1時間以上の時間をかけて川崎扇島に行きました。




 会場は広いので、所定の車が置いてある場所まで構内巡回のバンで連れて行ってくれるサービスがあります。たまたま乗ったバンの運転手さんと話しをしたのですが、私が「こういう(雪の)日には、若い人が会場に来ないので、安く買えたりして?」と話しかけると、この運転手さんが「ここ(中古車オークション)の車の実物を見ずして買うなんてありえないでしょ」 と笑いながら言ってきました。

 これって真実なのだと思います。(効率化は、取扱量が増え、ある程度利益も出てきてから考えることかと思います、最初は地道にやれることをしっかりとやる、が鉄則のような気がします





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