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384  こんな具合に中古車輸出ビジネス立ちあげ ・・・ (2023/01/01)  



いろいろな試行錯誤の後、こちらのページを CarFromJapan 内に開設にこぎ着けました。

 ※ 中古車輸出は3つの要素から構成されています。

1.中古車を仕入れる

2.それを海外向け輸出サイトに掲載する(今回の場合は, CarFromJapan に)

3.(売買が成約したら)輸出の手続きをする

 N Motor Tradingさんのすべての体制が揃うのが年明けにずれ込む予想でしたので、今回1.の仕入れは私 (Logan Motor Trading )の方で肩代わりしました。一旦レールを引いてしまえば、そのパターンを繰り返すだけですので、年明けから本格的にN Motor Tradingさんの方で動かしてくれるでしょう。(3.は、車輌が売れてからのお話しです)



 今回、この段階までに至る過程、つまり構想から始めて中古車オークション会場の視察などを経て、実際にこうして販売を開始出来るところまでに半年かかりました。時間が必要だった理由のうち、大きなものは、前回の私のページに記載した通りです。


383  中古車輸出ビジネスを始めるための各ステップで越えていかなければいけない課題たち ・・・ (2022/12/11) 

 あらためて項目を書き出すと

1.古物商許可取得

2.起業資金の用意

3.中古車オークションに加盟

 一番難しかったのが、3.の中古車オークションに加盟するための「保証人の確保」のようでした。

 またNagomi Motor Tradingさんの場合、eBayでの活動では、ネットによる操作と電話による打合せでほぼすべてが完了出来たものが、中古車輸出に関しては、実際に行動する必要も多く大変だったようでした。


 そもそも中古車をどうやって仕入れていくか。いろいろ方法はあるでしょうが、やはり主流は、全国各地に多数ある中古車オークション会場のいずれかに加盟すること(下記の図参照)。まったく経験のないNagomi Motor Tradingさんに理解して貰うために、いくつかの中古車オークション会場(アライベイサイド・川崎扇島、JAA・西葛西)を訪問しましたが、コロナ流行以来、会員外の人が立ち入ることが制限されている会場もあり、実際の会場を見て貰うにも大変でした。

 最終的には、時間との兼ね合いで、加盟までに時間がかかりそうなオークション加盟はあとまわしにして、とりあえず中古車の買付が出来る「ネットオークション」から始めて貰い、追って実会場を持つ中古車オークション(例えば、熊谷にある MIRIVE など)に加盟して貰うという、2ステップで進めて貰うことにしました。


 こちらは i-AUC (アイオーク) の例です。私も2010年に中古車輸出ビジネスを始めた時には、こちらに加盟をしてビジネスをスタートさせました。







 これだけ日本中のオークション会場が網羅されているならば、ずっとこの i-AUC で良さそうなものですが、私の場合はビジネス開始数ヶ月後に、実オークション会場(JAA葛西)に加盟することが出来、それと同時に i-AUCは退会しました。

  というのも、i-AUCは多くのオークション会場を網羅していることがウリなのですが、デメリットとしては自社でオークションの「実会場」を持っている訳ではないもので、落札時の手数料が、「 i-AUC」と「実会場」分とがダブルで請求されてくるのです。厳しい値段交渉をしてくるアフリカとの取引では、少しでも安い方法をと(少しでも多くの利益を確保したい)、ということで、いくつかの実会場に加盟したあとは、 i-AUCは退会した訳です。


 大きな展示場所を必要とするオークション会場は、JAA・西葛西が唯一例外として23区内にあるくらいなもので、あとは近くでも都心から小一時間はかかる、埼玉か神奈川か千葉まで行く必要があります(USS東京・流山、TAA関東・千葉、TAA横浜・根岸、アライベイサイド・川崎扇島)。

 しかも、自分も目指す車が出展されているのかは下見用のWEBで探すにしても、早くて2日前からです。(オークション会場側は、1台でも多くの出品台数を確保したいとぎりぎりまで追加してきますので)理想的には、オークション開催前夜にWEBで下見したいところです。こうなると、何か車の出物を探そうと思ったら、毎日夕方以降は自分の時間は空けておく必要があります。さらに、実際に買い付けしたいという車輌が見つかったら、翌日は、出来れば会場に出向いて下見がしたいところです。

 ベテランの方に言わせると、10年とか、10万キロ超走行の車なんて、どこにも問題が無いなんてありえない、と。現車確認をせずに買付するなんて無謀と言われました(笑)。つまり、新車を買い付けるのではなく、中古車の買付ですので、どんな不具合があるのかは、実際に見てみるのが一番ということです。
 昨今、特に若い人の中には、ネットで探し、ネットで買い付けし、ネットで輸出の手配をするもので、自分が輸出する車を一度も目にすることない、という人もいるようです。そのあたりは、個々人の考え方の違いですね。(オークション会場が”有償”で下見を代行してくれるので、それを利用する方法もあるが)

 
 買い手が一番”気に入らないと反応”するのは、不具合を正直に申告されておらず、買ってから気付く不具合のようですので。ですので私は中古車の状態を少しでも正確に知っておき、必要であれば、○○に不具合があるのでこの値段にしたのだけれど、どう?と買い手に聞くようにしています。





<編集後記>
 中古車輸出ビジネスにおけるノウハウは?と聞かれると、少々はずかしい気がします。というのも、60歳定年後に、それまで外資系IT企業に勤めていた私が出来たレベルの話しですので、そんなたいしたノウハウという程ではないと自分では思っています。恐らく、どなたでもやっているうちに分かるレベルのもの、言い方を変えると、小さな”経験則の積み重ね”で出来るもの、というのが私の感想です。(それだって十分ノウハウじゃな?と言ってくれた人もいましたが、笑)

 しいて言うならば、40年ほど勤め人をしていた間に、どうやって新しい人間関係を作ったら良いのか。例えば、始めてお付き合いをした横浜山下町の乙仲さんへは、菓子折を持って直接挨拶に伺いました。相手は、「こうして取引を開始するにあたって、わざわざ挨拶に来てくださったのはLogan Motorさんが始めてです」と恐縮していました(笑)。分からないことには”謙虚であれ”。知っている方には”礼をつくして教えて貰え!”ということを実践してきました。

 以上、参考になれば幸いです。





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