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70歳が老化の別れ道 和田英樹 著 (Part III ) ・・・ (2022/09/18)
肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける(P66)
80代になっても元気でいるためには、70代の生活で気をつけるべき2つのポイントがあります。それは、活動意欲を維持するということと、運動機能を維持するという2つです。
病気を患って急に老け込むということがありますが、そうではない場合、老化は意欲の低下によって加速します。何事にも関心がもてない、身体を動かすのがおっくうだ、人にも会いたくないし、外にも出たくないといった不活発な傾向が70代ともなると自然と強まってきます。この意欲の低下を防がないと、日常の活動レベルはどんどん落ちていき、運動機能も脳機能も一気に老け込んでいくことになるのです。だから、70代になっても意欲レベルをなるべく維持することが、元気でいるためには必要なのです。
歳をとると意欲レベルが低下してくる理由にはいくつかありますが、そのひとつが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの減少です。このセロトニンが減少してくると、日々の幸福感は薄れ、はつらつとした感情や若々しさ、活動する意欲が低下してしまいます。
しかし、セロトニンの減少には、高齢になっても、生活習慣を改善することで対抗することが出来ます。その最たるものが、肉を食べることです。セロトニンの材料となるのがトリプトファンというアミノ酸ですが、それが多く含まれているのが肉なのです。
肉にはコレステロールもたくさん含まれています。コレステロールは動脈硬化を促進し、心筋梗塞のリスクになるという理由から悪者として見られていますが、日本の高齢者にとっては必ずしも忌避すべきものではありません。
コレステロールは男性ホルモンの原料になります。男性ホルモンのなかでも特にテストステロンは「意欲」と関係しています。性機能の面だけでなく、他者への関心や集中力などを司っています。男性ホルモンが減少すると、活動意欲が低下して、元気のない老人になってしまうのです。ついでに言うと、記憶力も低下します。
東京都が発行してくれるシルバーパスを70歳から受け取ってきたが、我々夫婦の行動範囲は以来格段に広がった。
主に使う路線は、目黒駅前から大井競馬場までを繋ぐ路線。この路線から別な系統のバスラインに乗ると、目的地の八潮パークタウンというところに行ける。(いずれも品川区内)
ここ、スーパーバリューというショッピングセンターの中に「肉のヤマキ商店」がある。ここの焼き肉丼が、2日、9日、29日と月3日間に限り500円で食べられる。我々夫婦も、月に1度はここに行って焼き肉丼を食べる。食べたあとは、近場にある図書館で、雑誌や新聞を読んでくるのだ。
陽の光を浴びる習慣が人を若々しくする(P71)
適度な日光浴をする習慣も、意欲の低下を防ぐには効果的です。人の意欲と密接な関係のある脳内物質・セロトニンは、光を浴びるとたくさんつくられるからです。
また、陽の光を浴びてつくられたセロトニンによって、夜になると脳ではメラトニンというホルモンがつくられます。このメラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれており、人の睡眠と深くかかわっています。
はつらつとした70代、80代を生きるには、メラトニンは大切な脳内ホルモンなのです。
<私の感想>
ちなみに、同じゴルフ場メンバーのWさん、先日風呂場で立ち話をしたら、なんと88歳なのだとか。ひとりでゴルフ場まで通ってきて(電車とクラブバスで)、1ラウンドして帰られていきます。つくづく、老化現象は個人差が多いと思いますね。恐らくは、この本にあるような配慮を自分の体に対して(自分の心に対しても)してきたのかどうかが問題なのでしょうね。
私などはこの章を読んで、「だからゴルフは続けるべきなのだ」と思いましたね(笑) まあ前提として、夏場の熱射病には気をつけることですかね。