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371.  もはや現車確認も命がけ? ・・・ (2022/07/03)

   *現車確認=車両状態を実際に見て確認する作業

 今年の夏の暑さには参りました。こんなに早く梅雨明けしたのもめずらしければ、梅雨明け早々の1週間は、東京でも連日30度越え。政府からも電力供給が追いつかないので節約して欲しいとのリクエストが来たくらいですから。

 さて、7月1日(金)、平成浪漫 の和田綾香社長に、中古車の競り現場を見て貰うことにしていましたが、、、


 実は前日の午前中までは和田さんを扇島にあるオークション会場にお連れして、実際の中古車オークションがどう行われるのかをお見せするつもりでした。しかし午前中、私が短時間外出しただけでも、あまりの暑さにたじろぎました。帰宅して早速和田さんにメールしました。現場は広大なアスファルトの駐車場、太陽に熱せられてまるでフライパンのようになったこの場所を、よしんば短時間でも歩くことは避けた方が良い、と。

 金曜日の朝の時点で出品予定車両数は600台程度でした。実際の開催日になれば、かなり増えているのだろうなと推測していたものの、競り開催日の土曜の朝、ネット競りシステムで出品予定車両数チェックしてみると、800台程度とたいして出品車輌数は増えてはいませんでした。今は出品車輌の様子はすべてインターネット経由で見ることが出来るのですが、それでも「現場」は大事。その「現場」がこの灼熱地獄状態では、とてもまともな競り公開は難しいと判断する人が多かったのでしょう。というのも私が知る範囲では、このオークション会場で競りにかけられる車輌、出品車輌数は数千台(2〜3000台?)はいたはずなのに、と。


 さて、せっかく時間を取って貰っていたので、何かそれに代わるものを提供して差し上げたいと提案しました。そこで指定されてきたのは、以下の写真のピザレストランでした。ここでランチを取りながらお話しをお聞きします、とのことでした。




 さすが若い女性ですね。この店の前を幾度となく歩いて通過していたので何のお店があるのかは知っていましたが、まさか自分がこの店の中に入って食事をすることになるとは思いませんでした(私の年代だと、なんとなくこうした場所にいることが気恥ずかしい。笑)

 小さなレストランで二人が向かい合わせテーブルが5つほどあるお店でした。雰囲気から推測すると、どちらかというとこのお店は「お持ち帰りをメインにしているような」印象のお店でした。


 ともあれ、前日私がインターネット競りシステムからピックアップした情報を説明して差し上げました。具体的には、オークション会場が提供してくれる「出品票」とはどんなものか、何が記載されているのか、です。
 バイヤー、例えばアフリカからのリクエストには、車輌名、年式、車輌色などの情報を連絡してきて、それを競りで買って欲しいと言ってくるはず。しかし中古車オークション会場が提供してくれる「出品票」には必ず「型番」が情報として提示しているはずです。そこで(私の場合は)この型番をもとにグーネットで検索して、その前後の年を含め、この指定されてきた車輌が、車輌メーカーにとってどんな年で、どんなモデルを提供してきたのかを調べます。中古車車輌をオークションに出品する人の中には、かならずしも当該車輌について詳しいとは限りません。もしくは(中には10万キロ以上も走行している車もあるでしょうから)あまり深く調べもせず、おざなりな情報しか提供してくれていないかもしれません。それらを自分で調べて、(例えば)この年のこの車種は、特別モデルが販売された年で、他の年のものに比べてこんな特徴があるのだ、ということを追加することで、より多くの引き合いが来て、また多少なりとも高額で売れれば、ということのための地道な努力となります。



 中古車情報について勉強するにあたって、お互いが共通のFacebook友達を候補とし、このウガンダ人と情報共有をしながら、買い手、売り手と立場の違う二人が、何を情報として交換すべきか。また、実際の取引となった場合、代金の収受をどうするのかをしっかりと相談しておくことを薦めておきました。どいうのも、今、和田さんがやろうとしていることは、仲介サイトを介さない方式。仲介サイトに写真を掲載して販売する方法であれば、(例えば)メルカリなどのように、代金回収、売り手への支払を代行してくれる機能(エスクロー)を持つのですが、それが無いということです。そうなるとリスクを避けるために、全額か半額かは別にして、車輌代・船賃を前払いをして貰う必要があります。それにはお互いの深い信頼関係というモノが必要になりますから。


エスクロー(escrow) とは、商取引の際に信頼の置ける第三者を仲介させて取引の安全を担保する第三者預託である。仲介者(例えばメルカリ)はこの機能を持つが故に、相手(一般的には売り手)から手数料を徴収することが出来るのです。


 和田さんのすごいのは、ヤフオクを始めたのはまだ彼女が小学生だったころだそうな。まさにインターネット時代の申し子なのですね。今回、和田さんが商材として中古車を加えたいということのお世話をして差し上げたいと考えた中には、反対に彼女の世代が持つ、インターネット親和性、つまりネットがあるのが当たり前の時代に育ったならではの世代の人が、どう考え、どう行動してきたのかを知ることで、自分の今後の仕事にプラスとなればと考えたからでした。

 


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