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369  個人向け小物の輸出にトライ ・・・ (2022/06/05)

 私は中古車を輸出してきたが、小物は輸出したことがない。区主催の創業セミナーで知り合った平成浪漫 の和田綾香社長は、私とは逆に中古車輸出はしたことがないが、国内向けに民芸陶器のネット販売の他に海外に向けてe-Bayで小物の輸出をしているそうだ。そんな和田社長のやられていることに刺激を受けて、中古車輸出再開の前に、個人向けに小物輸出が出来ないかと考えた。

 水は高いところから低いところに流れる。まず手始めに、日本では差ほど高額ではないが、彼の地では高額で売られているものがないか調べた。また輸送費用を考えると、小さいが価値(Value)のあるものが輸出には適当だろうと考えた。

 Facebookで知り合った男性で、5年ほど経理の勉強に英国に留学した経験(教養)のある人に尋ねてみた。そこで分かったことの中から私が選んだのはUSBメモリー。ウガンダでが日本で販売されている値段のほぼ倍だということを知ったからだ。これなら現地で販売して貰ってもウガンダ人の彼に損をさせることはなさそうだ(多少なりともお小遣いになるのではないかと考えた)

 まずは発送方法を調べた。UPSやDHLでは送料が高すぎる。郵便局から送れる国際eパケットで送って見ることにした。以前はEMSを利用していたが、現在はいろいろなメニューが出来ていた。送り方もいろいろ変化していて「送り状」はすべて所定のWebから情報を入力し、それを印字して郵便局に持参することになっていた。



ステップ by ステップ

 まずは相手の郵便事情を確認しておくことにした。

 というのも2011年にガーナを訪問した際に知ったことだが、彼の地では個人向けに郵便配達は行っていないということが分かった。聞けば、住居表示が整備されておらず、どんな人が、どこに住んでいるのかを政府も郵便局も把握していないのだそうだ。

 ならばアフリカの人たち、郵便ってどうやって郵便物を受け取るのか不思議に思った。留学時代の友人でガーナ人の彼に聞いてみた。それによれば、私書箱を開設し、届いた郵便物はそこに届くようにしてあるとのこと。私書箱を持つには手数料を払う必要がある。

 とすると、一般の人はどうしているのだろうか?ガーナ人の彼の説明によれば、郵便を受け取る時は私書箱を持っている人に少額の手数料を払ってその人の私書箱を利用させて貰う(自分宛の郵便物が届いたことを教えて貰う)のだそうだ。

 DHLとかUPSなら確実なのだろうが、書類ならいざ知らず、モノを送ろうとするとびっくりするような手数料が掛かる。ここはなんとか国際郵便でやりとりすることを前提として考えることとした。


 左の写真は、相手の郵便事情の確認をかねて東京オリンピック記念のストライプをプレゼントしてみることにした時のもの。結果は、若干時間を要したが確実に届いた(ウガンダからお礼の写真が届いた)。
 
 次のステップは商品をサンプル出荷(輸出)してみること。冒頭に書いたように日本ではさほど高額ではないので、品質レベルもそこそこだと思われる中国製USBを買ってみた(仕入れてみた)

 税関のチェックがあるからか、はたまた彼が住んでいるのが首都から離れた都市だからか、思いのほかウガンダの彼の手元に届くのに時間はかかったが確実に届いた(日本からウガンダに送って、彼の地にまでは到着したことは日本の郵便局のネットで確認出来ても、そこから先は日本からは確認出来ない)

 ままありそうなのが現地での盗難。これを心配したが、無事相手に届いたのでほっとした。

 その後WesternUnionBank経由で送金してきた。もとよりたった5本のUSBメモリーを送っただけで大きな儲けが出来るはずもなく、(私の考えは)現地のウガンダ人の経験の1つになればという考えからだった。ちなみに商品の原価と郵送料を差っ引いた額は、ほぼ「牛丼」一杯分だった。

 とにもかくにも、こうした輸出入のサイクルが上手くまわったことで納得だった。
   
 今用意しているのがこちら。前回はUSBメモリー5本だったが、今回は20本。幸いなことに販売(仕入れ)先が1ケースあたり500円の値引きを提供してくれた。前回と送料はほぼ同じはずなので、今回の取引で3000円前後プラスになると思う。

 私のプランとしては、ここまでは私のリードで進めてきたが、現地の彼の販売能力のこともあるので、次回からは相手の意向を受けてどう輸出入を維持するのか、はたまた拡大するのかを考えて行きたいと思っている。

 私としては、小物輸出はあくまで中古車輸出を再開するまでのお試しと考えている。

 


※後日談
  この規模の取引ならメルカリやPayPayフリマレベルのもの、誰にでも出来そう。ただ、多少の英語が出来て、また海外の人と親しくなれる社交術が必要かと思うので、その意味では誰にでも出来るとまでは言えないのかも。

 それと今回は、アフリカの人とのやり取りをしてきた経験から、この相手とならやりとり出来そうだなという読みがあったのですが、そうした感があると良いですね。なにせ最初に品物を送ってあげて、必ずしも支払がおきるとは限らないので。(まあ、1万円以下なら、裏切られてもしかたないかな?というある種のあきらめ、ある種の開き直りが必要かもしれませんね)




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