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350. ルワンダでタイ料理屋をひらく 唐渡 千紗 著
・・・ (2021/09/12)
まずはルワンダの位置から。アフリカ大陸で東アフリカの一部、隣国は大きな湖をはさんで、東アフリカ第一の国、ケニア、そしてその南にタンザニアという2大大国がある。北には、私も行ったことのあるウガンダ、そしてルワンダの南にはブルンジがある。
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習慣が違う?価値観が違う?日本人同士ならこうまで違うことはないだろう。しかしこのルワンダで人を雇って一緒にレストランを営業しようとすると、驚きの連続だったようだ。 |
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感心したのは、彼女が二人目の子供の出産に一時帰国した間にも、彼女が育てたスタッフだけでレストランが運営を続けられていたこと。彼女の地道な指導・教育があればこそ。さらに彼女とスタッフの間の信頼関係があればこそだろう。 |
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レストラン内部
思っていたよりもずっと綺麗で洗練されている。機会があれば、私も行ってみたいと思う。 |
<編集後記>
○○が無いから出来ない、という人は、それがあっても出来ないのだと思う。行動する人は、○○がなくても、やりたいと思えば行動に移してします。まさにこの著者、唐渡
千紗さんがそれ。会社在職中、リフレッシュ休暇を利用して幼い息子を連れて行った先が、職場の信頼する先輩が居住しているルワンダだった。そしてこの旅行の時点から、次に来る時はこの国でレストランを開くのだ、と心に決めていた。ふと思い出したのは、「無いものを数えず、有るモノを数えて生きてゆく」という言葉。
価値観の違いなんて日本人同士でもある。しかし、虐殺が起きたこの国、ルワンダで生き残ってきた人たちの経験には唐渡
千紗さんもかなりショックを受けたようだ。人間、どんな状況にあっても、小さな可能性を探して前進しようとする生き物のようだ。
生きているのが辛いと自殺を考える人、年を取って虚無的になっている人がいるとしたら、アフリカの国に行ってみるといいだろう。皆が、生きていくために、またより良い生活をするために、どれほど前に向かって進もうとしているか実感するだろうから。彼の国々ては、死にたいと思わなくても、生きることそのものが難しい社会なのだから。
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