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347. 元、ジャーナリストが書くと定年起業の本もこんな感じになる ・・・ (2021/07/25)

 
  岩本 弘 著
   「 挑戦しよう!定年・シニア起業
 

 勢古 浩爾 著 「続・定年バカ」



  今回読んでみたのが「定年・シニア起業」という本。シニア起業の薦めの本のほとんどが、年金制度は早晩破綻し、さらに消費税は上がり、万が一あなたが重病で入院した場合には、そのお金をどう捻出するつもりか?と危機感を煽ってくる感じ。

 余談ですが、年金問題だけを考えるなら、以前読んだ、元証券会社出身の大江英樹 氏が書かれた「定年後のお金の不安をなくす 」 にあるように、”年金制度は破綻しない。なぜなら、、、、”が正しいような気がしている。(この方、証券会社出身だけに、定年退職者に危機感を煽っているのが証券会社、その理由付けに年金破綻説を吹聴しているのだと言う。案外、これ外れていないのかも?)


 話しを戻して、今回読んだ「定年・シニア起業」、書かれた方が新聞記者出身者だけに、それはそれは詳しく網羅して書いている。私のように、定年後も何かをしていたい、という程度の起業者には、いささか詳しすぎる内容だった。つまり、定年起業のあらゆるケースを想定し、助言しようということなのだろう。

 出版社、カナリアコミュニケーションズ社の説明によれば、以下のとおり。

 超高齢社会、年金破綻、70歳年金時代…。老後を前にしてシニア世代に次々と降りかかる難問の数々。どうするか。自分の貴重な経験を生かして起業するしかないと著者は説く。新聞記者出身著者の奮闘記に加え、全国の起業実例を紹介。実践ノウハウを一挙公開する。



 そこでふと思い出したのが「定年バカ」という本のことを。こちらの本は、定年後のことなんか心配したってしょうがない、とかなり楽観的な内容。つまり「年金制度が破綻したらどうするつもりなの?」と煽る本に対する反抗心で書いている感じ。

 今回の「定年・シニア起業」と比べると、この2冊は両極端にある本のような気がした。お時間のある方は、この2冊を比較しながら読んでみるのも面白いかもしれない。




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