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336. 創業寺子屋塾での私の発表 ・・・ (2021/04/25)

     東京しごとセンター主催 【4月19日(月)〜22日(木)】創業「寺子屋塾」入門コース(4日間コース)
   

 60歳で個人事業を立ちあげ、そこからの経験、そこから見えてきたものすべてを、皆さんの何かの役にたてばとお話ししてきました。以下は、私が使ったスライドです。

 私は仕事と人脈には恵まれてきた。普通、50歳での転職は難しいのだが、私の場合は50歳に4回転職をした。すべて相手先の社長から頼まれてのもので、外資系東京事務所の立ちあげ、もしくは小規模外資系企業の立て直しを交互に頼まれてきた。

 そんなことまで幾度もの転職をしながらも、失業保険なるものを貰ったことがなかった。60歳で定年後始めてハローワークへ通い、失業保険を受け取りました。
 私の世代ですと「脱サラ」という言葉が流行ったことがありました。そんな中でも私自身、60歳まで約40年会社勤めをしてきましたが、独立したいといった考えはまったくありませんでした。

 人は元気なうちは働くのがあたりまえと思ってきた私でしたが、ハローワークではあえてシニアを雇いたいという会社は見つかりませんでした。

 ならば自分でやるしかない、と考えたのでした。つまり、私の創業は、どちらかというと(最初から自分で起業することを考えた訳ではなく)次案としての選択だったのです。
 過去私に創業の相談をしてきてくださった方、彼らが実現出来なかったケースではこの「準備」と「覚悟」が出来ていなかったことが分かりました。

 「覚悟」では、私の知人で、会社を退職後9ヶ月の勉強で公認会計士に”一発合格した人”のエピソードを紹介しました。彼は9ヶ月間、まともに布団を引いて寝たことはなく、こたつで勉強をし、疲れたが後ろにバタンと倒れて眠る、を繰り返したそうです。
 経験したことのない事柄に対しては机の前で考えてみてもアイデアは浮かびません。
 悩むより、迷うより、まずは「行動」を起こしてみること。これが私からの提案です。

 余談ですが、アフリカ旅行は、ちょっとハワイに行ってくる、というのとは全く別次元の苦労がありました。
 しかし行ってみると「3丁目の夕日」の世界のような、ちょっと懐かしい古い世界に触れることが出来ました。

こちらをご覧ください。http://ghanachocolate.web.fc2.com/index.htm


 当時90歳を過ぎた母と同居していましたので、そんなこともあって、起業に求めた項目はこうしたことについてでした。
 待っていても正解は向こうからはやってきません。何事についても、自から求めていく姿勢は大事ですね。
 左の世界地図、赤く塗ってある部分が日本と同じ(左通行)右ハンドルの国々です。

 そんなことで、左ハンドル国のガーナへの輸出はちょっとした工夫が必要でした。私の場合、ガーナ人の友人がいてくれたらこそ輸出が実現しましたが。
 固定費は低く押させてスタートさせるとその後が楽かもしれません。

 あらたな分野で起業しようと思うと、そこは未知の領域。やりながら覚えるしかないでしょう。でも、だからこそ面白いのかも?
 私の自慢は、私から車を買ってくれたアフリカの人たちからの評価が、5点満点で4.7だったこと。
 そうしたことが、その後(10年)の業務継続に繋がったと思っています。
 中古車輸出を仕事としたいと思いつつも実現出来なかった人、その理由を見ていると「人脈」「信用」を持っていなかったからのよう。
 これを見てもらうと分かるかと思いますが、たった10年ほどでもこうした浮き沈みがありました。
 ここで大事なのが起業の際に考えた「覚悟」だという気がします。

 私が中古車輸出を始めた当初、名刺交換をした人は3〜40名いました。しかし、私が知る範囲で今も継続して中古車輸出をしているという人は、お一人しか知りません。多くの人は、撤退していきましたから。
 ガーナ人の同級生のお陰で、規模は縮小していますが、いまでも仕事を続けることが出来ています。
 また、規模を縮小したものの、反対に内容を拡大しようとしています。具体的には、アフリカの人からの要望の多い、車以外の「モノ」を輸出すること。

 というのも、もしDHLを使って1kgのものをアフリカへ送ろうとすると3万円もかかりますが、車を輸出する際の空きスペースを使っておくると基本費用はかかりませんので。
 いったん始めた事業を長続きさせるこつは、常に事業内容の見直しをすること。特に売上が伸びない時期は、どうやったらコストを削減出来るか考えること。
 起業のテーマにすごく拘る人がいます。拘るのは良いのですが、こだわりすぎるのはどうなのだろうか、と思います。

 ソフトバンク社ではありませんが、どんどん新しい事業を立ち上げて、継続事業者を維持し続けることが大事。
 私がやってきた中古車輸出事業の世界では、私が「個人事業主」だからといって差別を感じることはありませんでした。

 料理を決めてから「お皿」を選ぶように、何をするかによって、個人事業とするのか、株式会社にしないといけないのかを判断すれば良いと思う。


 もし個人事業として立ち上げたのであれば、売上が伸びてきた段階で、「法人なり」(株式会社化)を考えてみるのも良いでしょう。

 この1年、外出自粛を求められましたが、外出しないでも、もしくは外出しないからこそ出来ることとして、資格試験の勉強をしてきました。左はその一例です。

 パソコンは8ビットパソコン時代から、30歳代から使ってきましたので、慣れているのですが、では何が出来るの?と聞かれても具体的に話しは出来ません。ならば資格試験の合格で、「私○○が出来ます」と言えるようにしてみようと。
 人それぞれのアプローチの仕方があるかと思います。ご自身にあったカタチで創業をされてみてください。





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