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313. 人間行動はこんなにもバラつく(非常時のための訓練が必要な理由) ・・・ (2020/07/19)


 今回の都知事選、家内に誘われ、生まれて(投票権をもって)始めて「期日前投票」なるものに行ってみた。始めての「期日前投票」なもので、どういうステップを踏む必要があるのか自分の周りも含め観察してみた。そこで気がついたのは、 なんと人間行動には大きなバラつきが出るものだということ、だった。


西東京市のホームページで見つけた手順のイラスト




 まず「都知事選」なのに、一月ほど前に行われた「港区長選」の「投票所入場整理券」を持って投票場へ来てしまう方がいたり。(つまり区長選挙は投票しなかったということ?) 役所もそのあたりを考えていたのか、区長選の案内封筒は茶系、都知事選は緑系の封筒と別けていたにもかかわらず、だ。

 ※ 東京港区のホームページにあった「期日前投票」についての説明

 投票所入場整理券の裏面、「投票宣誓書」に必要事項を”記入”する。(本投票時には「投票宣誓書」記入は求められない)。それを記入したら始めて投票所内に入る。案内係が2つある投票者確認窓口のいずれか空いている方を案内してくれる。そこで見たのは、例えば「2番窓口へどうぞ」と言われても少し入り口に近い1番の窓口の方に歩いて行ってしまう方。また、「1番窓口へどうぞ」と言われているにもかかわらず1番窓口を通り過ぎ、いきなり投票台の方へ向かおうとしてしまう方もおられた。アラ、アラ、

 1番もしくは2番窓口で本人確認を済ませたら、次の3番窓口では「投票用紙」と消毒済の「鉛筆」を受取り、数歩先にある「記入台」に向かいます。投票用紙に候補者名を記入後にそのまま「投票箱」に向かって進めば、その横に「使用済み鉛筆を戻すカゴ」があるのだが、わざわざもと来た方向に戻って行って鉛筆を受け取った際のカゴ(消毒済み鉛筆が入ってた)に戻そうとする方もチラホラ。多分、ある世代以上の人は、モノは”元あった場所に戻す”が習慣化しているからでしょうね(笑)。


 こんな具合に、「期日前投票」という割と単純な行為を見ていても、人の行動にはかなりのバラツキがあることが分かる。短時間見ていただけだが、印象としては、若い人は状況をパッとみて割と正確に判断出来るようだ。しかし、年齢が上がって行くにしたがって、こうしたパッと見て、パッと判断するということが出来にくくなるようだ。

 例えになるかどうか分からないが、将棋の藤井聡太(21才)七段と年上で初心者の私が対極したとする。彼は、将棋盤をパッと見ただけで判断し駒を進めることが出来るはず。方や対戦相手である私は、現状の把握と次の一手をどうするかでしばらく考えこむようになるだろう。
 これは2つのことを教えてくれる。1つは、若い人の方が視覚から入ってくる情報を瞬時に脳で処理できるということ。2つめは、判断にかかる時間を短縮する方法は、同じ行動を何度も繰り返して「頭+体」で覚えていう、というもの。

 災害時への対応として「避難訓練」を行いますが、平時の行動ですらこうですから、緊急時には人間は突飛もない行動をしかねません。「予行演習」なんてリアルさが無いし無意味だと思わず「避難訓練」等への参加機会があったら、参加しておくべきですね。あらためてそう感じました。





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