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231. 人生100年時代をどう生きるのか?  ・・・  (2018/02/04)  


 まだこの本、リンダ・グラットン教授の本を読んでおられない人のために分かりやすく解説したものはないか探していて見つけたのが以下。2017年9月12日(火)放映のNHK おはBizという番組の中で紹介されていた“人生100年時代”をテーマにしたものでした。




 つまり人生が長くなる分、人生のステージ、特に仕事部分のステージがマルチにならざるを得ないだろう。単なる仕事だけではなく、人生の学びの場ともなる仕事を。





人生100年時代をどう生きるのか?

私の68年の人生を振り返ってみてみると、リンダ・グラットン教授が提唱するマルチステージのような人生になっていた。




自分としては、どう考えたらこうなったのか振り返ってみた。結論としてはこんな感じだった。

・まず、自分の人生は自分で作るという視点にたつこと

 今後とも流行はあるだろうが、誰かがこういったから、とか言うのではダメ。自分がそうしたいと思うことの中から自分自身で選択していくべきだろう。なぜなら、自分の人生の結果は誰のせいにも出来ないのだから。


・今ある現実の重さと、これから生まれるかもしれない未来とを単純に「秤」に乗せないこと。

 大学時代、地方から来た同級生が多かった。彼らに共通するのはそこそこ裕福な家庭で、卒業後、帰郷すれば住む場所(土地、家)の確保は容易だった。彼等の選択は地元に帰って地方公務員になるというものだった。
 そうした現状を見て、ゼミの指導教授が残念がっていたのを覚えている。今ある現実の重さと、これから生まれるかもしれない未来(重さはない)とを単純に「秤」 に乗せてしまっていることを、だった。


・無理(チャレンジ)はしても、無茶はしない

 30才代、OA化という言葉が流行った。文系に進みながらもマインドは理系だった自分にはパソコンなるものが面白くてしかたなかった。趣味で投稿始めたパソコン雑誌は5誌程度。そのうちに雑誌社から原稿依頼、取材を受けるようになった。この時期にフリーのライターになることも夢みたが、妻と子供3人、独立しても当時のサラリーを超えられる気がしなかった。

 大学の指導教授の言葉に「神様はチャンスを平等に配分してくれる」があった。さらに、「大事なのは、チャンスを配分してくれたタイミングに、いつでもそれにのれる準備が皆に出来ているか」だと。

 振り返ってみて、割と良いタイミングで、良い仕事を選択してきたという思いがあるが、これは指導教授のアドバイスを守ってきたからだと思っている。人生、必要な無理(チャレンジ)はしてみたらいい、でも無茶(見通しのたたないチャレンジ)はしてはいけない。

 

 私の仕事に関する基本的な考えに影響を及ぼした人がいる。邱 永漢 氏だ。邱 永漢 氏は日本および台湾の実業家で作家。2012年に亡くなっているが、私の世代以前の人なら彼の名前を知らない人はいないだろう。「金儲けの神様」と呼ばれた人。

 彼の本を読んだ中に今でも覚えている言葉があった。彼曰く、凡人は「お金持ちになりたい」のか「良い仕事をしたいのか」のいずれかを選べ、と。私は後者を選らんで良い仕事をしようと考えた。ゆえに転職でも、給料がいくら貰えるか、ではなく何をやらせて貰えるのか、で選んだ。結果(収入)はあとからついてくるもの、幸いなことに定年5年前まで右肩上がりで年俸はアップした(その後は横這い)。

 私は今も仕事をしているので。定年で人生そのものが終わるわけではないので、その年代で出来ることを探して続けている。具体的には、一度やってみたいと思った貿易を定年後に始めた。別に自分の人生が100歳まで続くと思ったわけではなく、単純に定年=終わりと思わなかっただけだ。





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