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100.男性のための料理教室 ・・・ (2012/01/22)


 仲間が盛り付けをしれくれている。本日の料理は原価が350円でした。自分で作ると安いですねぇ。

本日の献立は、1.いり豆腐、2.揚げだし豆腐、3.豆腐入り白玉団子、そして講師が余った野菜で作ってくれたお吸い物でした。



 定年後、個人事業主として仕事を始めた。身の丈にあった規模で仕事をしたいと、オフィスは自宅。また高齢の母(92歳)も同居しているので、この先、万が一寝たきりになったときも私が対応できると思ってのことです。また、家内は都内のNGOで週3回働いている。方や私はといえば週1〜2度、中古車の仕入れに外出するくらいで、あとはオフィス(自宅)にいる。

 さて、定年を迎えた夫が奥さんに嫌われることの1つが、「晩メシはまだ?」と聞くことだそうです。確かに自宅にずっといると、通勤の必要がないせいか、早く空腹感がやってくる。ならば、家内が仕事に出ている日は、家内をあてにするより自分で作ってしまえ、となったわけです。


 もともとアメリカに留学している時は経費節約の意味もあって自炊していました。上手い具合に、何度かの引越しの末落ち着いた先が、今ふうに言うと「ホームステー」。しかしその家の家族は、夫婦、そして働いている息子の3人でした(その後離婚して奥さんと息子さんだけに)。そもそも、アメリカ人は食事に対するこだわりが少ないのか、出来合いの料理(例えばケンタッキーフライドチキン)を買ってきて済ませることが多かったですね。そんなこともあって、立派なキッチンはもっぱら私が使わせて貰えました。1976年当時、すでにIHクッキングテーブルがあり、また野菜くずなどをそのまま下水に流せるディスポーザー(生ごみ粉砕機)も装備、更には全自動皿洗い機もあったので、料理する環境としてはむしろ今の私の家よりも立派なものでした。(笑)


 こんな具合でしたから、料理なんてなんとかなるさ、と思っていましたが、いざ週3〜4回作り始めてみると(しかも4人分を作るとなると)レパートリーの狭さが気になりました。そんな時に「区報」で見つけたのが「60歳以上の男性区民」を対象にした料理教室に通ってみることにした訳です。

 アメリカ留学時代、料理は私にとって息抜きでした。毎日の授業で課題がどさっと出るので、キッチンで煮込み料理などを作りながら教科書を読んでいました。今は、仕事で根をつめた時は、息抜きになればと思った訳です。もっとも実際は、料理も義務化してくると、結構大変ですね。皆さん、働く主婦に対して積極的にお手伝いしましょうね。(苦笑)


 さて、この料理教室で一番感心したのが、私より年配の方が多いこのクラスで、皆さん、テキパキと良く動くことでした。料理そのものは、包丁使いに慣れている人とそうでない人がいるので、男性講師が段取りをきちんとつけて貰えないと動けません。ところがです、料理の”もたつき感”は、片付けとなると一変するのです。料理用に設計された部屋なのでシンク(流し)は4つもあるのですが、料理後の試食が終わったとたん、誰が指示するまでもなく年配の方々が率先してシンクの前に立ち、皿洗いを始め、若い私の出る幕がないほどです(笑)。一度、女性講師に「この風景、奥さんが見たら驚くでしょうね。自宅でこう積極的に皿洗いをしているとは思えないですもの」と話すと、笑っていました。

 考えてみると、団塊の世代の人は、やるべき方向さえ示されれば率先して行動するのに長けているように思います。これが今の日本の経済の礎を作ったのではないかと、先輩方の背中を見ながら、あらためて尊敬したのでした。






こちらは2月25日に料理したものですが、すべて電子レンジで調理したものです。
電子レンジだけでもここまで作れるのですね。....................................(ただし一人分
づつしか作れないもので、多人数分作ろうと思うと、時間がかかって大変です)



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