99.「この先30年」人生安心プラン ・・・ (2012/01/09)
プレジデント誌 2012年1月16日号より 特集 「金持ち老後、貧乏老後」 正月(1月第1週)読んだ本がもう1冊。昨秋の入院時、談話室にあったプレジデント誌を読んで、この雑誌、結構面白いなと感じたもので、「坂の上の坂」と一緒に書店で購入しました。 |
現役時代、つまり毎月給料という形で定収入がある時代と同じ生活をしていたら、すぐに資金は底をつくだろう。定年後、飛行機のビジネスクラスに乗って海外旅行を繰り返した人が、気がついたら退職金をかなりの額を使っていたことに気づいて愕然とした、という話しも聞いたことがあるが、状況が大きく変わっていることを、あまりに認識していないと言わざるをえないだろう。(私の場合、現役時代ですら、夫婦でビーチリゾートへ行きゴルフをするのも、ほとんどがHISなど低料金のツアー利用でした)
この本の中でファイナンシャルプランナーはこんな説明をしているのに興味を引かれた。「ちなみにこれまでの経験から言えば、体系がメタボな人は家計もメタボな傾向があり、部屋や冷蔵庫が片付いている人は貯蓄が出来ている傾向がある」。なるほど面白い説ですね。
タイ、フィリピン……「月10万で悠々生活」は本当か
行き先の話しについてはこんな感じ。ヨーロッパは11ヶ国がリタイヤメント制度を実施していますが、いずれも金額条件が高く物価も安くないので、普通の日本人には難しいでしょう。オーストラリアやニュージーランドも同様です。中南米は物価こそ安いですが、距離的にも文化的にも身近な国ではありません。お勧めは必然的にアジア諸国です。アジアでリタイアメント制度を実施しているのはフィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、代湾の5カ国地域。このうち最近人気のマレーシアはビザの所得にかかる費用が高く、富裕層向けです」。
そして最後に。 新しい生活を位置から始める覚悟があり、自立した人間として振舞える。こういう人でないと、いくらお金があっても、海外での生活はおぼつかない、とあった。海外で生活をした経験を持つ身としては、当然なのだろうと思う。
50代●「再就職vsリタイア」
このページ、目についたのはこのタイトル。「60歳リタイア希望なら、1500万円余分に必要」でした。これを私は60歳過ぎても働くことの薦め、と理解しました。それとは別に、曽野綾子さんの著書、「老いの才覚」にあった言葉、「ひと昔前まで、人は死ぬまで働くのが当たり前だった」を思い出すのです。また、生活のゆとりを作るためということの他に、自分が出来ることで多少なりとも社会に貢献すること(五体不満足の著者、乙武洋匡さん曰く、人間は世の中の役に立つために生まれて来たのだそうです)、そして収入を得ることが、プライド維持のためにも、また、健康のためにも必要だと思うのですが、いかがお思いですか?