ホーム / 目次 / 前ページ / 次ページ


60. 習慣強度って何? (2005/01/15)

 

waggle2005feb.jpg

 ゴルフを始めて思ったことがある。私の友人たちと一緒にラウンドしてみると、長年ゴルフをやっているのだからパットなどは勿論私よりは上手いのだが、20年、30年間もやった割りにはベストスコアが100超だなんて、切る〜、と言いたくなってします。私が集中して練習しているのを「まあ〜、おまえは良くやるねぇ」と冷やかされた。確かに私は凝り性だが、何かに上手くなりたかったら集中的にやったほうが効果的だと思っている。20代でスキーをやった時もそうだったし、30代でテニスをやった時もそうだった。周りの人と一緒に遊んで貰えるところまでは、出来るだけ早く到達したいという思いがあるからだ。

 

 さて、ゴルフ雑誌のワッグル(2005年)2月号に面白い記事があった。市村操一さんの「考えるゴルフのススメ」。これによれば、ゴルフを始めたら「集中豪雨型」でゴルフをやると効果的だという。人間の動作には「習慣強度」というのがあるのだという。習慣化されて身についている動作ほど、無意識のうちにスムースな動きとして行うことが出来る。そしてこの「習慣強度」を作るには短期集中が効果的なのだそうだ。何かを覚えてから時間を置くと、覚えたことがゼロに戻ってしまうので、体が覚えている間に更に繰り返して習慣化させるといいということ。さて、それが証拠に、ある雑誌で、ゴルフを始めてシングルになるまでの期間を調査したところ、一番多いのが「3年未満で(シングルに)」だったそうだ。

 

 もっともこの習慣化だが、間違ったやり方を習慣化させてしまうと大変。私もスキーでそうしたがある。ある時、一度きちんと教えて貰おうかとスキースクールに入ったら、インストラクターに同様ななことを言われたことがある。「自己流でやってきてしまった人を指導するのは初心者を教えるよりも大変」と。それは間違ったクセを取るのに時間がかかるからだそうだ。
 多分ゴルフでも同じだろう。もしこれからゴルフを始めようと言う人がいたら、ゴルフスクールに入るのが良いのだろう。一旦間違ったやり方を刷り込んで「習慣化」させてしまうと、早々に限界が来てしまうだろうから。ただし「楽しければ良い」、そして周りもそれに付き合ってくれるという有難い状況ならば、それはそれでいいのだとは思う。

 

 

 さて、話を本に戻すが、この方の書いた文章の最後がとても気に入っている。”上手くなる人にだけ特に才能があったわけではなく、3年でシングルになれる一番の理由は、ゴルフが楽しくて楽しくてしょうがない時期に集中的にやったこと”だそうだ。

 ゴルフに限らず、仕事でも、新しい分野を自分のものにしようと思ったら、まずは3年集中的にやると目鼻がついてくるように思う。私の場合、パソコンもそうだったし、インターネットもそうだったから。楽しくて、楽しくてしかたがなく、ついには仕事にしてしまったほどですから(40歳を過ぎて異業種からIT産業に転職までしてしまいました)。

 


ホーム / 目次 / 前ページ / 次ページ inserted by FC2 system