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どうすれば上達する?私の場合 (2004/03/13)


こうやったら上手くなるなんて言いません。プロが書いた本が沢山あるので、そちらを読んでください。私の短い経験の範囲でのお話しですが、こちらは上手くなる為の前提条件、と考えて貰えればいいと思います。まず、要素は3つです。1つは、ゴルフに必要な筋肉をまず付けること。2つめは、体にしなりをつくるべく、ストレッチし、しなやかさを取り戻すこと。3つめは、打つ、ということのコツを会得すること。この3つだと思う。


1つは、ゴルフに必要な筋肉をまず付けること。

 ゴルフをやって気がつくのは、左腕の役割が大きいこと。ところが利き腕とのパワーバランスは、当然のことながら圧倒的に右腕中心。振り返ってみると、スクールに通いはじめて半年は、#7しか振らせて貰えなかったのは、50歳を過ぎて退化し始めた筋肉を取り戻し、その中で左腕のパワーアップ効果もあった。
 ゴルフでボールを打つ感覚を覚えるにはショートアイアンから、という指導者は多いが、ゴルフの感覚をつかむと同時に、これら筋肉をつけるには、王道はなさそうです。筋肉が弱ってきた50歳代であるならば、より以上に練習しかないのかもしれません。ただ、気をつけないと関節等に無理がかかることもあるので、体調を考えながら”練習を楽しんでください”。
 ある程度これが出来てくると、左手(腕)1本でボールが打てるようになるはず。げんに私を指導してくれた人は、左手(腕)1本でも私よりボールを遠くへ飛ばすことが出来ていましたから。

2つめは、体にしなやかさを作る

 始めて#7アイアンでボールを打ったとき、なんと60ヤードしか飛ばなかった。最近人に教えていて感じたのは、「ああ、オレもこうだったんだろうな」ということ。上半身に捻りがなく、手打ちもいいとこ。反対に、練習場で若い女性がボールを飛ばしているのを見ていると、腕力はなさそうなのに、結構飛ばしている。体のしなりがボールを遠くに飛ばしているであろうことが想像できた。
 私の場合も一般の人同様、ドライバーの飛距離にはかなりこだわった。こだわった理由が、自分の体に柔らかさが戻ってきているのかのバロメータになっているからだった。風呂に入っては上半身を捻り、一般に言われる、左肩がアゴにつくように上半身を捻る。また、四十肩で上がらなくなった腕をストレッチし、クラブを握った時の三角形をキープしつつ、テークバックさせることにトライした。最初はどうしても左腕が曲がってしまっていたが、ストレッチの効果で、それも少しづつではあるが三角形をキープしつつ、テークバック出来るようになってきた。それと並行して、飛距離もアップしてきて、先日のプレーでいつのまにか200ヤードを超えられるようになっていたのに気がついた。単純化すれば、ストレッチ=飛距離、という図式になるかもしれない。

   ※「体のしなやかさ」については、このページ、文末参照

3つめは、打つ、ということのコツを会得すること。
 
 田原 紘氏の著書に「図解・絶対感覚ゴルフ」というものがある。この中に背面打ち、という練習方法の解説が出てくる。
1.目標方向に対して真後ろを向き、クラブとボールの距離を確認した後に、
2.目標に対して背中を向けて構え直したら、あらためて体の正面にクラブを構え、
3.そこから右肩と頭の間に手を上げてトップの体勢を作る。
4.ボールを見るため頭の向きを変えながらダウンスイングに入り、ボールをヒットしていく
というもの。田原氏いわく、ゴルフスイングは、腕は上げたものを下ろす上下運動、これに体の水平運動が加わった合体運動。これを習得する為にはこの背面打ちが効率の良い練習法だという。

 今、私は息子への指導にこの方法を取り入れてみている。始めたばかりで効果も何も言えないが、私には理にかなっているように思えている。理由はこう。テニスをやっていた方なら分かると思いますが、テニスのバックハンドの練習にもあった方法。ネットを背中にして立つ。空手チョップのようなグリップで持ったラケットで、手を左右に広げ、バチンとネットを叩く。ちょうど干した布団を叩くような良い音で叩けたらOK。この打つときの感じを会得してもらうために、こうした指導の仕方があった。田原氏の背面打ちは、(左右は逆になるが)これと同じ方法をゴルフに取り入れている。グリーン方向に背を向けてたち、自分の左側にティーアップしたボールを打つ、というもの。
 効果のほどは息子の上達状況の報告を待ってもらうとして、もし、興味を持たれた方は一度「図解・絶対感覚ゴルフ」を読んでみられるといいだろう。私としては、もっと早くこうした方法と出会っていたら、私自身、もっと上達が早かったはずと思っている。


 始めてコースへ出たのが昨年の5月、練習場へ通い始めた日から数えると1年半。54歳の今、ベストスコアが100ちょうど。多分、若い人だったらもっと早く上達しただろうと思う。私の場合は、四十肩の後遺症から肩の筋肉が硬く、一時は腕が真っ直ぐ上に上がらない(上げても腕が耳につかない)。もとより体は硬い方で、立ったまま前屈し、手が床につくことはなかった。

 50歳を過ぎてゴルフを始めても、スコアが上がらないことで、早々にあきらめてしまう人もいるようです。体力が落ちてくる世代ですから、努力(練習)せずに上手くなることはありえないのですが、より効果的な方法で上達することは可能かと思います。

 我々50歳代ゴルファーは、プロになろうと思ってゴルフを始めるわけではないと思います。私にとって、この上達という意味は、友達に一緒に遊んで貰えるレベル、とでも言えばいいでしょうか。ゴルフの楽しさを、早く満喫出来るようになるといいですね。

※補足1
ゴルフダイジェスト誌(2004年5月号より)
   石渡俊彦から中年ゴルファーへ緊急メッセージ 「カラダを若返らせればあっという間に上達します」


 ・・・自分のケガをきっかけに体のメカニズムとゴルフのメカニズムの関連がわかった。要は体を良くすれば、技術もメンタルも変わるということに気付いたんです。
               <中略>
 ・・・野球のように動いているボールを打つのなら運動神経は必要です。でもゴルフは止まっているボールを打つ。これはある程度の自己管理能力と身体感覚さえあれば誰でも出来ます。
               <中略>
 ・・・ストレッチしている人としていない人ではその差が出るのは明らかです。40代から50代でストレッチをやった人は、そこからでも飛距離が伸びるし上手くもなります。

※補足2  

 右利きの人は、当然のことながら左手の動作はにぶくなります。これがゴルフを始めるときに、結構課題となります。

 素人だからこうなんだ、と思っていたら左記の雑誌のように、プロでも同様に思っていると分かりました。片山プロは、日常の生活の中に左手のトレーニングを組み入れているそうです。たとえば、ペットボトルの栓を開けるときなど、意識して左手を使うようにしているとか。こうやっていると、何気なく左手がいろいろな作業をこなせるようになるのだとか。

 前にもテニスを例に説明しましたが。
 テニスを始めた人が苦労するのがバックハンドですが(右利きの人が、ラケットを左側に開して、ちょうどラケットの裏側を使って打つ動作)、ゴルフの場合、右利きの人が、左手でバックハンドの動作をするのに似ています。

 右利きの人がテニスのバックハンドで打つのが大変なくらいですが、更にそれをゴルフの場合は左手でバックハンド打ちをするような困難があります。これはもう練習ナシに打てる訳がないですよね。

 

 

 

※補足3
スキマ時間でスコアが伸びる「ゴルフ上達トレーニング」日経ビジネス人文庫、より

以下は目次の一部ですが、これだけでもストレッチングという言葉が多数でてきます。
 

 ・スイングの正確さは「柔軟性」が支える

 ・「歩くこと」「ストレッチング」がゴルフ上達の第1歩

 ・目覚めのストレッチングで体をスッキリさせよう

 ・就寝前には、呼吸のリズムに注意して短時間でもストレッチングを!
 

  このあたりについて、もう少しだけ「こちら」に解説しておきました。



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