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ゴルフ場経営の課題

  昨今はゴルフ雑誌に限らず、こうして経済関連雑誌にもゴルフ業界のことが書かれるようになった。ちなみに表紙の人は、松井功、日本プロゴルフ協会会長。それもそのはず、スーパー業界の売り上げ規模が1兆1千億なのに対し、ゴルフ業界は1兆8千億もあるというのだから、当然なのかもしれない。

  国内ゴルフ場の盛衰を振り返って見ると、ピークは1992年。この年にゴルフ場への来場者、売り上げがピークだったのを最後に以降は下降をたどり、ボトムだった’98年には1コース換算で平均6千万円の赤字を計上していた。

  我々ゴルファーには有り難いことだが、ここ数年客単価は下落の一途だとか。現在、国内に2400コースと言われているゴルフ場だが、日本のゴルフ人口と総来場者からすると適正値は1800コースと言われ、600コースほどが供給過剰なのもその一因。更にインターネットの普及で直前値引きをしてでも来場者を確保しようという動きが可能となった。こうして、平均しても年間売上高が2億円にも満たないコースが多い。今年度以降は、資金繰りで倒産が増加すると予想されている。

 ゴルフ界をもり立てることが急務となっている。統計によればゴルフをやめてしまう年齢として65歳がピークとなっている。定年後、経済的理由、健康上の理由が最大の要因。しかし、団塊以降の世代を創造出来ていない。そんなことで業界で力を入れているのが、身近なところではスリーピング会員の掘り起こし。大きくは、近年の女子プロ効果を背景に女性ゴルファーを取り込んでいこうという考え方。ちなみに、現在、ゴルフ人口に占める女性の比率は11%と言われている。これをなんとか米国並みの20%に近づけたい、というのが業界の思い。

 よろしいですか男性ゴルファー諸氏、進行が遅い、ヘタだといって、くれぐれも女性ゴルファーをバカにしたり、せっついたりしてはいけませんぞ!女性と子供は次世代を担う大切な資産から。

 
  最後に。ゴルフ場ビジネスは、景気が良くなる場合も、悪くなる場合も、常に遅効性があるのだそうです。これ、何かの指標になりませんかねぇ?
 


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