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  プーチンの野望、「国家存亡 進行の野心に火」  ・・・ (2022/06/05)


 ロシアのウクライナ侵攻からテレビ、インターネット、新聞などでいろいろ情報に触れてきた。しかし、なぜプーチンがウクライナに侵攻することにしたのかイマイチ理由が見えてこなかった。見えて来たのは、プーチンとしてはさしたる戦火も交えずしてウクライナを制圧し、ロシアと一体化が出来ると考えていたらしいことが想像出来た。

 5月30日の日経新聞朝刊に、「国家存亡 侵攻の野心に火」という見出しのもと、その解説が出ていた。いろいろプーチンのウクライナに侵攻ついての解説を読んだが、私にはこの当日の新聞の一面記事のこれが一番フィットする理由と思えた。(日経新聞購読者は、ネットでバックナンバーが見れるはずですので、ご覧いただければと思います)


 包囲のトラウマ

 旧ソ連は第2次大戦で連合国として勝利したが、人的被害は世界で最も大きかった。(旧ソ連諸国を含む人口2億人弱の1割以上を失ったとされる)こうした経緯からか、プーチン大統領は人口拡大に執着してきた。

 (旧ソ連)体制崩壊直後の1992年、社会や経済の混乱で出生数が急落し、出生数が死亡数と逆転、ロシアの大国としての地位は年々低下し、GDPで見た経済規模もイタリアや韓国を下回るレベルになったのだという。

 結果、「人口減は国家の存亡の危機だ」。プーチンは2000年の大統領就任以降、人口増を国家目標に掲げてきた。

 ウクライナへ侵攻したプーチン氏の最終目標は何なのか。それが透けるのが、同氏が21年7月に発表した論文「ロシア人とウクライナ人の歴史的な一体性」だ。プーチンはロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人は、文化・民族的に一体だと主張し「統一」を目論むようになった、と。
 ソ連崩壊後、減り続けていた人口が一時的に持ち直したのは2014年のクリミア半島の併合だった(統計上の人口を260万人増やした)。大国復活に固執するプーチンならば、クリミア半島併合の次はウクライナ全体の併合だったと考えたとしても納得しやすい。


 繰り返しになるが、ロシアによるウクライナ侵攻以来、いろいろな情報に耳を傾け、目をこらして来たが、今回読んだ日本経済新聞一面に書かれたこの記事以上に分かりやすい説明は他になかった。
 

 


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