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  7分の2の幸せ(愛犬との別れ) ・・・ (2022/01/23)



 ボストンテリアの「ゆず」は週末の2日間だけ当家に来ます。

 土曜の朝、ナオトパパ(私の息子)が「ゆずさんで〜す」と朝の散歩終わりに私のところに連れてきてくれます。「朝ご飯は?まだなの?じゃあ用意するね」、と朝食をお椀の中に注ぎます。ガツガツ食べ、あまり噛まないようなので、2〜3回に小分けして食べさせることにしています。

 食べ終わったら食べたものが消化するのを助けるように、ゴロンと横になります。さっ、ここから週末の2日間の始まりです。

 年とともにオシッコが近くなるのは人間(私)も犬も同じ。犬という動物は大量に水を飲むので(舌でぺろぺろやるだけなので、実際の摂取量はたいしか量ではないかも?)、そろそろ膀胱がいっぱいになってきたかな?と頃合いを見計らって(お昼前に)玄関先に連れ出すと、律儀に、必ずオシッコをしてくれます。(ペットボトルの水をかけます)

 一旦家の中に戻り、人間様の昼食です。それが終わったら、ゆずさんの散歩です。ゆずは気分屋ですので、家の周辺だけ一周して帰る時と、延々歩いて30分以上も散歩に時間をかけるときもあります。同じなのは、いつも丁寧に臭いを嗅いで回ること。サツ(警察)が嗅ぎまわるという言葉がありますが、まさにそんな感じです。


 散歩から戻ると心地よい疲れからか、お昼寝に入ります。わんちゃんベッドに入る時もあれ、ホットカーペットにゴロンと横になる時もあります。眠ってしまうと体温調節が効きにくいようですので、体の上のタオルをかけてあげます。

 夕方は4時頃に散歩に出ます。十分歩かせると腸の動きが良くなるのか、ウンチをしてくれます(ビニール袋とお水を常時携帯)。言葉の話せないワンちゃんですので、今日も元気で快便だぞ!というところでしょうか。

 夕飯は人間が食べる前に済ませます。タイミングは5時に鳴る地域放送のオルゴールを合図にしています。朝同様、ガツガツ食べると消化に良くないので、少し水を入れたお椀に固形のドッグフードを2〜3回に分け入れてあげます。(テレビで見たブリーダーの人が、こうした方法でエサをあげていた)この時のゆずの食べる「ハフハフ」という声(?)も好きです。


 夜は早寝の私以上に早寝です。ただ、何度も起きて水を飲むので、朝までオシッコが待てないといけないので、8時か9時頃、玄関先に連れ出しオッシッコをさせます。お〜寒と足早に家の中に入り、ワンちゃんベットに潜り込ませます。夜間、かけてあるタオルが取れてしまわないように、飲み水のお椀はベットのすぐ前に置いてあげます。こうすると、目の前の水が飲めるので、タオルが落ちにくいようです。

 夜中に私が目を覚めた時、ゆずのいびきが聞こえると、お〜お、元気に生きてるな、と安心して再び眠りにつけます(^^)


 夜中、何かあれば私を起こしに来これるよう我々のベッドルームのドアは半開きにしておきます。いつもですと、明け方4時か5時にベッドサイドで軽くジャンプをし、前足でツンツンと私を起します。
 冬場、まずは私用にストーブをつけ、まずは私が服を着替え、ゆずとの散歩に出かけます。年の加減か寒いとすぐに家に戻ろうとしますので、小さなクッキーを手にしのばせ、その匂いで引き寄せ、5mでも10mでも良いから歩かせるようにします。歩くと便意をもようするのかウンチをしてくれます。ウンチさえすれば、散歩量が少なくても構いません、家に戻るようにしています。


 日曜日は、まったりとゆずと一緒に過ごすこと、これが私にとって「至福の時間」と言えます。まずは午前中、朝から昼にかけての太陽の移動に合わせ、家の中の日当たりの良い場所を選んでわんちゃんベットを引っ張って移動させます。つまり、いつでも陽が当たる、暖かい状態でいられるように、です。

 夕方は地域放送のオルゴールを合図に晩御飯を食べさせますが、朝は、散歩から戻ったら即、朝食です。夕飯同様、少し水を入れたお椀に固形のドッグフードを2〜3回に分け入れてあげます

 こうした繰り返しが(土曜の朝から)月曜の朝まで続くのです。私にとっての週7日間のうちの2日間、つまり1週間の7分の2の幸せな時間が終わります。「ゆず、また来週末一緒に遊ぼうね!」

※ その日は突然来ました。12月25日、クリスマスの朝でした。ナオトパパ(私の息子)が、「ゆずさん、呼吸が苦しそう」、と。この日は土曜日でしたが、いきつけの動物病院は、事前連絡さえすれば、週末も対応してくれます。昼過ぎに息子が帰ってきて、肺炎だったけど集中治療室に入れ呼吸が安定して来たので、このまま入院させることになる、と教えてくれました。夕方、明朝までゆずと会えないので入院前の確認にと再度息子夫婦が病院に行ってみたところ、なんと急変していたのです。結果、獣医さんの治療の甲斐もなく、夕方息を引き取りました。


 享年11歳半、人間にすればほぼ60歳後半だったかと。息子の子供達からも可愛がられ、ペットとしては愛に包まれた充実した人生(犬生?)だったかと思います。


 この子(犬)と会ったのは、当時、息子の彼女(今はお嫁さん)の実家、岡山の家に我々両親が挨拶に行った時がゆずとの最初でした。ちょうど彼女のお父さんがゆずの散歩から帰ってきたところでした。家に通じる細い1本道に入ったところでゆずのリードを外してくれました。私がこちら側にしゃがんで「おいで!」と呼ぶと、子犬だったゆずが初対面の私に向かって一目散に駆け寄ってきてくれたのです。ね、感動的な出会いでしょ?

 私は現在72歳、遠からずあの世に行く日が来ることになりますが、1つ楽しみが増えました。あの世に行って、天国の中の一本道でゆずを見つけ、「おいで!」と叫べばきっとまっしぐらに私の所へ来てくれるはず。

 ゆず、いずれあなたのところに行くから、それまでよい子で待っていてね!



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