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  「国境無き医師団」 ・・・ (2021/11/21)



 NHKのBSで放送している番組の1つに「アナザーストーリーズ運命の分岐点」がある。今回私が観たのは、「国境無き医師団」について。

 国境なき医師団は、1968年から1970年にかけて赤十字の医療支援活動のために、ナイジェリア内戦中のビアフラに派遣されたフランス人医師たちを中心に設立されたのだそう。

 その中のメンバーが日本に拠点を作ろうと思った際に、人づてに紹介された人材が、フランス留学経験のある女性だったのだそう。日本に賛同者を増やそうと大企業を訪問した際に同行したこの女性の記憶では、「ああ、うち、そういうのはいらないので」とにべもなかったのだそう。

 それが大きく変化したきっかけは「阪神淡路大震災」。日本国内は混乱のきわみにあった中で、世界各地から国境無き医師団メンバーがかけつけてくれ、医療活動を始めた。皮肉なことにこれがきっかけで日本人にその存在が広く知られるようになり、運営のベースとなる寄付があるまるようになった。




 話しは飛ぶが、かなり以前の話しになるが「週刊朝日」の名編集長と言われた「扇谷正造」氏がおられた。19992年没
 扇谷氏との出会いは区主催の成人式講演の時。とても良いお話しだったもので、その後氏の本を何冊も何冊も読んだ。

 その中の話しの1つ。「人の痛みの分かる人間になれ」と。痛みとは人間が持ちうる高度な感情だ。苦しんでいる人のことを思いやる気持ちのこと。

 私が始めて「ドネーション」を始めたのは、当時、毎年訪問していたフィジーの小島、マナ島を訪問し始めた頃。小さな島にきらきらした純粋な目をした子供達が通っている小学校があった。リッチになった日本人がこの島にホテルを建て、お陰で私のような日本人も、綺麗な珊瑚礁で囲まれた海を利用出来るようになった。お礼にと、この島を訪れる度に文具を買って届けた。

 その後も、これは、と思う団体に「ドネーション」をしてきた。その中の1つが今回紹介した「国境無き医師団」だった。ちなみにこの団体への寄付は寄付金控除の対象になる。ふるさと納税も良いが、こうした組織に寄付をするのも良いものだ。

 


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