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   放送と通信の境目が無くなった ・・・ (2021/06/20)


 タイトルだけみても、ほとんどの方は、何の事やら分からないかと思います。それが普通の反応かと思います。

 放送はテレビ番組を見て貰えば分かりますが、「放送局 vs 視聴者」が「1対多数」になっています。これが放送です。かたや通信はというと、電話をイメージしてください。いままでの通信(電話)はというと「私とあなた」、つまり「1対1」が基本です。コロナ禍で仕事もステイホームで自宅から会社のメンバーやお客様とオンラインでやりとりをするようになりましたので、通信ももはや「1対多数」になりつつあるのは言われてみればそうだね、と納得して貰えるかと思います。しかし、インターネットであっても、基本は通信の技術の延長です。ただ、技術革新のお陰で、インターネットの世界では、通信(1対1)という枠を大きく越えてきているのが現状です。




 こちらは、昨日(6/19)土曜日のニチレイレディスの中継画面(中継の終わりでの画面)です。

 テレビ放送では時間枠というのがあります。時々野球中継などが延長されることはあっても、次の番組放送予定がありますので、延長には限度があります。しかし、昨日の女子ゴルフ中継では、BSテレ東で中継していたテレビ放送時間帯でゴルフが終わらなかったので、放送局はこんな案内を出しました。

   続きは「Youtube、当社チャンネルでご覧ください」

 たまたま私の自宅のテレビには、Amazon社のFire TV Stick というものを接続しているもので(一般には続きの中継はパソコンかスマホで見るところでしょうが、それを)テレビ画面でYoutubeを見ることが出来ます。お陰で、女子ゴルフトーナメントがテレビの時間枠内で終わらなかったもので、先程まで女子ゴルフ中継を見ていた”同じテレビ画面で”中継の続きを見ることが出来るのです。(テレビ局としては"放送"とは言わず、画面にあるように"配信"といっている)


 通常のテレビ画面にくらべ、画質は幾分落ちる(?)ものの、高精細な静止画を見ている訳ではなく、ゴルフプレーをしている女子プロ達をみているので、違和感はなく続きを見ることが出来ました。

 あきらかに、これはテレビ中継ではないのだと感じさせるのは、中継途中にコマーシャルが入らないこと。そりゃそうですよね。Youtube側が動画再生の前にCMを入れることはあっても、動画そのものにCMをインサートして入れることはないですよね。


 もともとは通信が1対1のコミュニケーション・メディアとして始まったものが、インターネットが一般に普及し、さらに長足の技術革新のお陰で、放送と同じことが出来るようになりました。今後、インターネットの世界における「放送」というものが どう発展していくのか楽しみですね。






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