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●   わかっちゃいるけど止められない ？　・・・　(2021/05/09)
　　　

喜劇王の植木等が歌った「スーダラ節 (Youtube)」の一節がこれ”わかっちゃいるけど止められない”だ。 　１９６１年当時、小学生だった私も、楽しく「スイスイスーダララッタ〜、スラスラスイスイス〜」と歌った覚えがある。ちなみに「スイスイスーダララッタ〜」は、植木の口癖でもあったそうだ。

　小池都知事が、ゴールデンウィークは「ステーホームでお願いします」、「県境を越えないでください」とお願いしているのを皆聞いているが、それでも羽田空港は混雑状態。新幹線も、昨年同時期の乗車率を超えた。観光地で子連れの親にインタビューすると「子供にストレスが溜まっているので、、、」と。私の推測では、家の中活発に活動する子供達との相手にストレスが溜まったのは親の方、なんとか自分が解放されたい。外に連れ出せば子供の視線を外に向け、自分との距離も出来る。とまあこんなところだろう。まあ、しかたないよね。

　
　この歌についてWikipediaに書かれたことを読んでみると、歌っていた植木等本人は結構生真面目な性格だったようで青島幸男（放送作家、のちに都知事にもなった）が書いた歌詞を見て、歌うことを躊躇したそうだ。しかし、浄土真宗の僧侶である父は反対に、「”わかっちゃいるけどやめられない”は人間の矛盾をついた真理で、親鸞の教えに通じる」「必ずヒットするぞ」と励ましたのだそうだ。さすが仏門にいる人間は言うことがすごい。

　なるほど「人間の矛盾をついた真理」とはうまいことを言ったものだ。実際に、今回のコロナ自粛に対する国民の行動は、頭ではたぶん理解出来ても、行動はそれに反したものとなっているのではないかと思う。