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381  上手く行かないとメゲテいる時間(ヒマ)があったら次案を考えてみよう ・・・ (2022/11/20)  


 断捨離ではないが私は時々不用品をネットフリマで処分している。ほとんどは、手渡し可能な「ジモティ」を使っているもので「送料」には疎いのかも。今回は、読み終わったゴルフ指導書「江連忠のモダンゴルフ3巻」をPayPayフリマに出品してみた。


 最初は3冊セットで870円で出品してみた。もとより儲けたいと思うより、読み終わったので、どなたかゴルフ好きの人に読んで貰えればという程度の値段。PayPayフリマに掲載して1週間ほどしたところで1件問い合わせが来た。「740円にして貰えませんか?」とのこと。処分が前提なのでOKの返事をし、発送することにした。

 (第1弾)時々利用しているセブンイレブンへ簡単な梱包をして持ち込んだところ、ヤマトの「専用箱」ではないので送料が700円かかるとのこと。740円ー手数料5%の37円から更に700円の送料がかかるというので、相手には申し訳ないがキャンセルさせて貰った。



 ほどなくして相手から「送料が700円もかかってしまうなら、950円出しても良いけど?」と。買い手がこうした配慮してくれるのであれば、売り手の私としても出来るだけのことをして差し上げなくては、と低料金で送れる専用箱(たまたま自宅に買い置きがあった)に入れ、2つに分けで発送することを思いついた。具体的には一巻を300円で、残り二巻と三巻を600円でいかがでしょうか?と伝えた。すると買い手のから、”950円出しても良いと言ったのに900円にして貰って有り難う”と。



 (第2弾)ところが話しはこれで終わらなかった。今度はセブンイレブンではなくより近場の郵便局に持ち込んだのだが、一巻口は送れたのだが、二巻口は箱にぴったり2冊が入り、丁度良いと思ったものの”重すぎる”というのだ。とりあえず第一巻だけ発送して、残り2冊は自宅へ持ち帰って考えてみることにした。

 (第3弾)えい、ここまで来たら、とことんやらなくてはと残り二巻も個別の専用箱に入れ、都合”3個口”にして郵便局から発送することにした。ようやくこれで送れた(ホッ)。

販売価格 300円
手数料  −15円(5%)
送料   ー175円
----------------
売上金   110円 × 3つ  合計330円となった。

 ちなみに、最初の一箱目には買い手をお待たせしてしまったことへ配慮としてグリーンフォーク(パッティング時にボールマークを直す時に使うもの)をプレゼントにと入れておいた。もとより不用品処分なので、私にはこれで良かったのだ。(定年起業した時に思ったのだが、自分は、いわば減価償却を終えた人間。ゆえに、人件費は0で考えた方が仕事がうまく回るはず、と。)



 


 年明け2月にあなたは免許更新のタイミングを迎える、との「お知らせ」葉書が届いた。内容としては、高齢者は免許更新にあたって所定の「講習」を事前に受けなければいけないというもの。届いた時点(確か9月初旬?)ではまだ残暑が残っていたもので、暑い中を車の実地をやるのもなぁ、と放っておいた。(というのも、18才で免許を取るべく教習場に通った時のことが蘇ってきたからだ。当時はエアコンの付いている教習車などなくて、夏場の運転教習は汗だくだったからだ)

 11月に入って急激に気温が下がり始めた。自分の誕生日まではまだ間があるものの、そろそろあの葉書に案内にあった講習を受けておかなくては、と最寄り(目黒駅近く)の自動車教習所に電話してみた。

 (第1案)ところが全く電話が繋がらないのだ。自動のアナウンスによれば、受講希望が多く、今からだと講習を受けられるのは2月実施分なのだという。この時点で、安直に考えていた講習の予約が、ことのほか難しいのだということが分かった。
 免許の更新は誕生日の”前後1ヶ月内”に終わらせれば良いということで、2月に講習を受けたとしても、問題はない。しかしだ、これはあくまで2月に講習を受けられればの話し。実際には何度電話をしても繋がらない状態。万が一、電話が繋がらないまま(申込みが出来ないまま)時間だけが過ぎてしまったら、事前講習が受けられず、免許の更新が出来ないことになってしまうではないですか。

 ※ 実際に、講習が受けられないからと免許の更新をあきらめているシニアも出てきているようだった。


 (第2案)思い出したのが、時々通う都営新宿線の駅近くにある、とある教習所の名前が浮かんだ。早速電話してみた。電話は繋がるものの、これから始めようとしている1月分の申込み受付がいつから開始出来るかは、電話が殺到してきても困るので発表しないのだと。となると、毎日この教習所に電話してみるしかないことになる。結果その後の数日間は毎朝この教習所に電話することになった。いちおう電話は繋がるのだが確実に申込みが出来るという確証もない。こうなると、2カ所目のこの教習所だけに頼るのもちょっとヤバいかも?

 そんな矢先、11月16日の日本経済新聞の社会面に「高齢者実車試験、5ヶ月待ちも」との見出しを見つけた。高齢者の中にはこの講習が受けられないがために免許更新を諦めざるをえない人も出ていると書いてあった。どうやら増え続ける高齢者の数に対し、警察施設や教習所、指導員といったリソースの準備が十分に足りていない可能性があるのだという。


 数年前に家を新築した際に愛車は処分してしまっていて、たまに墓参りに御殿場へ行く時だけレンタカーを借りて運転する程度だったので、まあ万が一の場合、免許を返上しても差し障りはないかもと達観していた。しかしここへきて、和田綾香さんの中古車輸出ビジネスの立ちあげのお手伝いをすることになったので、万が一、オークションで落札した車をちょっと移動する必要が出た場合などを考えると(次の免許更新/77才?は、もう更新しなくても良いとしても)今回は出来れば運転免許証は更新はしておきたい(手伝ってあげたい)と考えた。


 あらためての案内葉書を注意深く読んでみた中に、どうやら教習所の混み具合には偏りがあるようで、そのあたりの情報を警視庁がホームページに掲載しているという。早速パソコンを立ち上げて、ホームページ内を探してみたら”ありました”混み具合を解説したページが。そのリストの中で目に止まったのが大田区にある自動車教習所の名前。最寄りの駅が、昔お世話になった先輩のご自宅近くで、多少は土地勘もある。

 (第3案)ならばと早速電話してみた。するとだ、なんとあれだけ苦労した電話掛けが一発で繋がり、しかも「1月ならこの日が空いています」と教えてくれた。早速申込みをして1月中旬にこの教習所で講習が受けられることになった。ホッとした。


 なにせ(第1案)の地元の教習所は、電話すら繋がらず、むなしくアナウンスが流れるだけなのだから。(第2案)で考えた江戸川区の教習所へは電話こそ繋がるものの、1月講習の日程が決まっておらず、受付はまだしていないと。ゆえに、毎日電話して貰うしかない、というのだ。それが(第3案)目先を変えて、警視庁の「講習会場の混み具合情報」から絞り込んで大田区の教習所に電話したところ、こちらはすぐに受付をしてくれ「予約」が確定したのだった。

 最初の自動車教習所にだけ頼って、なんとしてでも予約を取ろうと”固執していたら”あえなく講習を受けられず、といったことになっていた可能性も十分にあった。無い、無い、とパニックにならず、目先を変えてみると”別な探し方”(別な方法)があることが分かったのだ。良い勉強になった。


 そんな経験から思い出したのが、小惑星探査機の「はやぶさ」のことを。帰路、通信回線が繋がらなくなり、一旦は制御不能となった。それが辛抱強く通信を試みていると、ある時点で通信回線が復活した。しかし今度は、エンジンが故障して地球への帰還が難しいことが分かった。それぞれの担当エンジニア達が知恵を絞って、変則的なエンジン起動法でなんとかなりそうだと分かった。結果、「はやぶさ」は無事地球(オーストラリアの砂漠地帯)に帰還が出来たのだ。

 あの事例もそうであったが、あきらめることなく、最後まで「はやぶさ」を地球に帰還させるために何が出来るのかを考え続けた成果だった。

  東京しごとセンターで年に1度程度講師をやらせて頂いている「創業寺子屋塾」、毎回受講生に言ってきたのは、「迷うより、悩むより、まずは行動をしてみて!」だった。今回のことで思ったのは、行動するのは勿論だが、事業を立ち上げたあとにも、何度も自分を試すかのごとく試練がやってくるはず。そうした時に諦めずに、次案、次々案はないのか?”目線を変えて(方法を)考えてみる” ということだった。

 そう、「上手く行かないことで”めげている”時間(ヒマ)があったら次案、次々案がないのか考えてみよう」!




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