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364.  創業寺子屋塾 2022年2月開催 私の講演録 ・・・ (2022/02/27)


 2月16日、創業寺子屋塾の3日目が私の創業事例紹介の日でした。コロナ(オミクロン株)の流行の中、減った参加者に、元を取って欲しいと、いままで以上に張り切って講演をさせて貰いました。起業したあかつきには、「起業しましたよ」と声をかけて貰えればと、私の名刺をお渡ししておきました。


私は2010年に創業したが、その年この創業寺子屋塾を受講しました。

その後、講座で創業体験を話すようにとのご依頼を受け、今回で8回目になります。

私の事業、屋号は「ローガンモータートレーディング」、このローガンは定年起業だったもので「老眼」としました。

スタート時決めたことは
・人は雇わず独りでやる
・自宅をオフィスとする(高齢の母の介護もあった)
ということでした。 
 こんな具合に、定年退職した時点では、自分で事業を始めるなんて考えてもいなかった。

 ならば何故起業したの?
 考えてみれば、漁師さんも、農家さんも、定年などは無く、体が動くあいだは働くのがあたりまえだった。
 定年などという考えはサラリーマンにのみある概念。
 26才でアメリカに留学した。きっかけは社内預金が300万円にもなっていたこと。
 当時は土曜は休みではなく、また残業の多い業界だったもので勤務3年を待たずにこんなにもお金が貯まっていた。

 当時を思い出すと、何かをやるのには300万程度は必要だろうと考えた。
 反対に、この300万円を使い果たしたら、起業は諦めようと決めていた。
 一旦転職を経験してしまうと、仕事を変えることには抵抗感はなかった。
 50代に3回転職(4社経験)しているが、いずれも相手企業の社長から声がかかり、法人の立ちあげ、もしくは法人の立て直しを頼まれた。


 起業の種目にはこだわりを持って。しかし、こだわり過ぎるのも善し悪しかも。本人がやりたいと思っても、ビジネスとして成立しないと意味がないのだから。
 ヒロシのぼっちキャンプを例に説明。毎回ヒロシがキャンプファイアーを用意するが、火種は、火打ち石だったり。
 ローソクの炎程度の種火が用意出来れば、あとは薪を加えるだけ。つまり種火は小さなものであっても構わない。

 アフリカ旅行、黄熱病の予防注射を受けるのは、コロナワクチンを受けるのと同様、予約が必要など、手間がかかった。
 また、私の強みに人脈維持がある。1976年に知り合ったガーナ人を2010年に尋ねた。つまり44年前に出来た人脈をずっと維持出来ていた。
 最初の壁が突破出来れば、あとは楽だった。

 最初の壁とは、オークション加盟。加盟には保証人を立てること、個人所有の不動産があること、が必要だったから。

 60才だった私には可能だったが、若い人が起業しようとするとこれが難しかったはず。
 入院すると、行動は制限さるが、反対に考える時間は無制限となる。
 ここで考えたのは、仕事を続けるかどうかではなく、退院したらどの行程を効率化したら良いかを考えた。(在庫販売を無くせないか、が一番の課題だった)
 中古車輸出の最大手とは「ビィフォワード社」だが、この講演の2日後に、社長と六本木ヒルズ内のオフィスで懇談した。なんとも不思議な偶然!!


 一旦アフリカ事業からは撤退したが、あらたな人脈で始めたニュージーランド向け輸出で最高売上を達成した。
 翌年の確定申告で税金を納めたことは私の自慢だった。60才の人間が、社会にぶら下がっているだけではなく、多少なりとも社会に貢献(納税)出来たのだから。
 少ない固定費でビジネスを始めると、早いタイミングで利益が出るようになる。ちなみに最初の1台が売れたのは、起業翌月だった。

 起業してしばらくして会った同世代の方にこう聞かれた。株式会社を立ち上げたが、何をしたらよいのか分からずにいる、と。
 私にしてみれば、料理で言えば、何の料理(業務分野)をやるかをまず決め、次にそれに使える器(法人の形態)が決まるのに、と思った。
 中古車輸出で起業することを決めた私にとって、車の仕入れ、陸送、輸出で苦労することは想定内だった。
 しかし、経理でこんなにも苦労するとは思わなかった。
 一般の人はご存じないでしょうが、輸出をしていると仕入れ時に払った消費税は還付して貰える。
 自主的に消費税の納付事業者になったものの、その後が楽あり(消費税の還付が受けられる)苦あり(経理処理)だった。
 和田さんとは港区の創業セミナーで知り合いました。

 コロナの中、28才で産んだ子を独りで育てることを決意した女性(ご本人のブログによれば、不倫ではないと)は強い!

 有言実行の人でやると宣言してから行動を起こしている様子。

 ネット時代ではのアプローチは私などには真似できそうにないもの。
 「行動」こそが違いを作り上げていると、感心させられました。

 私もがんばらなくては!
 コロナ禍の中で、年間40〜50冊の本を図書館から借りているが、そんな中で選んでご紹介するのがこの本。

 右にある4行が大事。起業するかどうかも、この「自分の人生をどう生きるのか」の中で考えること。
 おのずと、自分の起業の形が明確になってくるはずです!
 最後にこの実験を。まず3人の協力者に手をあげて貰いました。
 何を頼まれるかわからないままでも、3名の人が「協力します」と手をあげてくれた。
 ここで実験は終わり、3名の方に、「(何をやらされるか分からない中で)なぜ手を上げることが出来たのか」をお聞きした。
 これが新しいものにチャレンジしようとする動機付け度を測る度合いと考えた。ちなみに偶然なのかもしれないが、3名とも女性の方でした。

 起業しようと考えている人の中でも、女性の方がエネルギーを持っているかも、と受け止めました。




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