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105.夫婦の時間 (2006/05/04) 


秩父駅近く、羊山公園の芝桜

  ここ2年で子供3人が皆独立したのを機に、夫婦で行動をすることが増えた。寂しい、と言うほどではないが、なんとなく一緒にいる時間が増えた。そんな中、久しぶりに知人のMさんから関越道沿線のゴルフ場へ行かないかと誘われた。行き先は「鳩山カントリークラブ」(埼玉県比企郡鳩山町)。Mさんいわく、(我々が)加盟の健保組合の提携先ゴルフ場の中では最も綺麗なコースなのだとか。

  ちょうど以前から家内に景色だけでも見せてあげたいと思っていたコースが、その先、関越自動車道/花園ICより28kmに位置する丘陵コース、「彩の森カントリークラブ(旧・セントヒルズゴルフクラブ、 旧々・ザ・フォーラムCC)」だった。ならば前日は家内と彩の森へ。翌日家内は、ちょうど見頃だという羊山公園の芝桜見物でもしてもらい、私は鳩山カントリーへ行くことにした。

  彩の森カントリークラブは、かのトム・ワトソンの手による18ホールで戦略性に富んだコースに仕立てられている。雄大な秩父の自然の中に宿泊施設も用意されていて、都会生活やビジネスで消耗した心と体をいやしてくれる。

  前述の「戦略性、、、」にあるように、初めて知人でここのメンバーと一緒させて貰った時には3つある谷越えにショックを受けた。特に左写真2つ目は橋を見て想像していただけるかと思うが、すごく深い谷になっている。皆さん、心理的に影響されてか、向う岸の土手には白いボールが多数張り付いていた。
  こんなところに初心者ゴルファーの家内を連れていって大丈夫なのかとお思いになるかもしれませんが、ご心配なく。このコース、男女の"逆"差別がひどく(笑)、前述のホールにしても、レディスのティーグランドは橋を渡った向こう岸なんです。

  さて、夜はここに宿泊したのですが、部屋数そのものも大した数があるわけではなく、宿泊客も私が泊まった金曜日で、数組のみでした。夕食のステーキはとても美味しいものでした。ちなみに、アコーディアが買収する以前は、結構高級ゴルフクラブだったそうで、レストランでは男性は上着着用を求められていたとはメンバーである知人の話しでした。(このゴルフクラブが庶民的になったのは良いが、セルフプレーの普及といあまって、プレーヤーのマナーの問題、グリーン上のボールマークや、バンカーの砂を直さず行ってしまう、が増えたのはなんとも残念ですね)

  その後いくつかアコーディアのコースに行ってみたが、共通して、スタッフの教育も行き届いていて気持ち良く過ごすことが出来たが、ここ「彩の森」での最初の好印象が大きかったように思う。(ゴルフショップも品揃え的にも、値段的にも充実しています)

  今回は1プレー、1泊だったが、知人に言わせると、日曜日にゆっくりと到着し、トワイライトでハーフ。翌、月曜日に朝から1ラウンドを楽しむ、というのがお勧めだそうです。


 さて、上記はゴールデンウィーク前だが、「鳩山カントリークラブ」に誘ってくれたMさんが、ゴールデンウィーク中も茨城県のコース、「内原カントリー倶楽部」に誘ってくれた。なんでも彼は、ここのメンバーになったものの、奥様が妊娠され、しばし様子見で、今日まで来る機会がなかったのだとか。昼食の時、Mさん以外のシニア達が異口同音に言ったのは、「奥さんの妊娠、特に出産前後はきちんとケアしておかないとね」、とのアドバイスでした。そう言えば私も、家内が子育てで大変だった時期に、結構テニスに出かけたりと好きなことをしていた。まあ、今こうして家内を連れて歩くのも、贖罪といえなくもない(?)。


内原カントリー倶楽部


千波湖(八重桜とツツジが見頃)


ネモフィラの花の絨毯

 内原カントリーは林間コース。高低差があまり無く(高低差3m)、Mさんいわく、ここはカート無しだけれど、高低差も少ないので、年を取ってからのプレーも楽だと思ったとか。自然の樹木によって各ホール間がセパレートされているで、思わぬ方向からOBのボールが飛んでくる、などという心配も少ない。随所に池はあるがフェアウェイがたっぷりと広いので、思い切って打てる。ただし、バンカーが効果的に配置されているので要注意かも。また、大きな1グリーン(平均1000u前後)もロングパットに慣れが必要。誘ってくれたMさん以外はこのコースは初めて。なのでキャディーさんをお願いしておいてくれた。キャディーさんの説明を受けながら周ったが、スコアは別として、景色もよく、また楽しいお仲間達のお陰様で快適な1日を過ごすことが出来ました。(前回の鳩山での課題だった、アイアンのダフリも治まったし、、、)

 内原カントリーは東京からだと常磐道下り、岩間インターで降りるか、もしくはETC装備であれば少し先の「友部サービスエリア」から外に出られる。私の自宅からだと、距離的にはホームコースの栗橋国際より遠いが(栗橋までは約70Km、ここ内原カントリーまでは100Km)時間的には高速を降りてからの時間が短いので、1時間半という時間はほぼ一緒だった。
 フロントで会員募集の案内を貰ってみたが、手の届かない内容でもない。しかし、あちこちメンバーになったところでどこまで活用出来るのかということもある。むしろ、ホームコースを1つ持ち(低料金+難コース(?)の栗橋国際)、しっかり練習をした上でオフィシャルハンディでも取り、他に金銭的なゆとりがあれば、会員権を取得するお金で、山ほどある素晴らしいコースをあちこち周った方がいいのかな、と思っている。

 これはかつて建築家で知人の赤松氏からのアドバイス、「お金持ちになっても別荘なんて持たないほうがいいですよ。むしろ、そのお金で、あちこちのリゾートホテルを泊まり歩けますから」というアドバイスにも共通する。ある年を越えたら、"所有すること"よりも、"うまく利用すること"に視点を移したほうが良さそうだ。モノを持つことで自由度が減ったりすることだってありますから。


 さて、東京から見れば、位置的にはかなり水戸に近い。ならばと、家内に電車で水戸まで来るように言っておいた。私がゴルフをしている間は、有名な偕楽園でも見てきては?と言っておいた。後で聞いた話だが、今は梅も桜も花が散っていて、「これだけある梅の木に花が、これだけある桜の木に花が咲いていたら、さぞ綺麗だったでしょうね」と思いつつ散歩したそうだ。

 で、その日はインターネットで予約していたビジネスホテルに宿泊。駅の裏側に位置するのか、ホテル周辺は静かだった。気に入ったのは、窓から川が見えること。東京の川のように護岸がコンクリートではなく、草の生えた土手で自然が残されれている感じであったこと。また、翌朝ホテルの周りを散歩すると、黒鳥(ブラックスワン)のつがいが土手に巣を作り卵をあたためていたり、また大きな鯉が泳いでいたりしているのを見ることが出来たこと。

 JRの水戸駅からは、繁華街とは反対側とは言え、こうも自然が残っているのが不思議な感じがした。近くには千波湖もあり、湖の向う側、偕楽園の方向が少し小高くなっているが、あんなところに住んでいたら、いつでもこうしてこの湖が眺められるのだろう、と思った。
 私は50歳を過ぎたあたりから花粉症にはなるし、また喘息にもなった。定年になったら、少し空気と水の良いところに転居した方が良いのではと思っている私にとって、そこそこ都会であって、かつ自然にも触れることが出来る、(プラス、ゴルフ環境が良い)というのは理想的な環境なのかもしれない。

 この日は、家内を連れて3箇所を周ってみることにした。最初が「ひたち海浜公園」。今、ネモフィラというすみれ色の草花が絨毯のように広がって咲いているのを見ることが出来る。また、色とりどりのチューリップも、同様に今が見頃だった。ここは遊園地があり沢山の家族連れがいたので、早々に次の目的地、竜神峡の大吊り橋へ向かった。連休ゆえに「竜神大吊橋」・・(ここからライブカメラで今の橋の景色も見ることが出来る)・・への道は混んでいたが、橋からの絶景は、それを補ってあまりある景色だった。

 最後の目的地が、「袋田の滝」。ここ近くには私がまだ学生だった頃、アマチュア無線仲間と一緒に無線機を車に積んで、福島県との県境にある山、「八溝山」へ行ったことがある。なぜ八溝山なのかというと、そこそこの標高(1022m)があり東京へ展望が開けていること。また、自動車で頂上まで無線機材ごと登ることが出来たこと、があった。その際に、唯一立ち寄った観光スポットがこの「袋田の滝」だったのだ。自分の思い出の場所であったこともあり、家内にも見せてあげたいと思ったわけだ。

 

 以上3箇所の観光スポットめぐりが私のゴールデンウィークのハイライトだったが、いつも思うのは、定年後に住みたいと思う場所探しの旅でもあるような気がしていることだった。


 ※今回は、ブログっぽくまとめました。

 ※ゴールデンウィークの締めは、ホームコースの栗橋国際


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