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2009年1月11日  山口信吾さん  ・・・ 「サラリーマンを卒業しても、長く新しい生活が待っている」


 
  <50歳の手習いゴルフ、管理人より>

  昨年末、山積みされていた自宅の自分の机の本をかたづけた時に見つけた新聞の切り抜きがこれです。 そのタイトルがとても印象に残り、保存していたものでした。
  2009年という年の始めに、これをご紹介させていただきます。


  ここに紹介されている山口信吾さんは、もとは大手ゼネコンにいらした方(一級建築士)。現役時代、ゴルフはもっぱら接待用だったようで、それがゆえにゴルフをするのは、あまり好きではなかったようです。

  モーレツビジネスマンだったようですね。病気以外では有給休暇は取ったことがなかったそうです。それがあるきっかけで、思い切って休暇を取って英国へ行き、ゴルフ場の原点とも言えるリンクスゴルフに出会いました。そこで大きな感動を得たようです。

※ 当ホームページでも、山口さんには、何度か執筆いただいています。

   ・「達人たちの海外ゴルフ旅」

   ・50歳でゴルフを始める人へのアドバイス


山口さんの著書、「定年後はイギリスでリンクスゴルフを楽しもう」

 山口さんの執筆の原点とも言える、リンクスゴルフ場との「出会い」を書いた著書がいくつかあります。

 それら何冊かを読んでみましたが、この自然と融和した美しいゴルフ場、そしてそこに集まる地元の人たちに、どれほど魅せられているかが、読むものにも強く伝わってきました。


 さて、さて、本の内容については、皆さんにも是非実物をお手に取って読んでいただくとして、私が当ホームページのテーマの1つ、「ゴルフを通じてシニアライフを考える」という視点で、山口さんの”長く楽しい生活”の様子からヒントを得てみたいと思います。



1.「出会い」と「感動」

  上記の特集記事に山口さんが書いておられること。「サラリーマンを卒業しても、長く新しい世界が待っている。定年後を円滑に始めるために勧めるのは、仕事以外に熱中できるものを持つこと」と書いています。山口さんの場合は、リンクスゴルフとの出会いであった訳ですね。

 ほとんどの人が、「何かをしたくても、したいことが分からないのが団塊男性。出来ることとがあるなら誘って」といったところなのだとか。定年前にやるべきことの第一は、”好きなこと探し ”ですね。



2.「自らが」行動する

  私が、最近読んだもので「定年後、ゴルフに耽るicon」(2008年6月刊)がありますが、この中でも、山口さんのリンクスゴルフへの熱い思いを感じました。そんなリンクスゴルフについての執筆も、始まりは、所属ゴルフクラブの会報だったのだとか。恐らくは、シンプルに、自分が感動したことを一人でも多くの人に伝えたいと思われたのでしょう。

  次ぎにホームページ、「イギリスでリンクスゴルフを愉しもう!」を開設し、さらに、それを足がかりに”自らが”、ゴルフ雑誌などに売り込みされたのでしょう。そこからの出版頻度は、まさに本格的な執筆家への道、そのものです。・・・ (寄稿した雑誌例は山口さんのホームページにも出ています) 


  私がここで大事なポイントだと思ったのが”自らが行動を起こし”というところ。このホームページ、1月1日の編集後記「団塊男性、がんばれ! 」でも紹介しましたが(元旦の新聞だったかに紹介されていた言葉)、「団塊男性は会社という枠組みの中で、がむしゃらに働いてきた世代。やることが決まれば無類の強さを発揮するが、目的を失うと、なかなか動きだせない」とありました。定年になって、組織から離れ、一人の人間としてスタートするに当たって大事なことは、”自分で決めて、自分で行動を起こす”、というとてもシンプルで大切なことなのでしょう。



3.「いくばくかのお金」

 チャップリンの映画の中で出てきた言葉なのだそうですが、人生に必要なものは「希望」、「勇気」、「いくばくかのお金」の3つだとか。今回紹介した、山口さんの場合でも、次々に執筆されていると言っても、かつて勤めた大手ゼネコンからの年収にはまったく及ばないだろうと思います。しかし、好きなリンクスゴルフのことなどを書いて得られる原稿料は、なにものにも代え難い喜びだろうと想像しています。

 こんなふうに、定年になってやる何かが、少額でもいいですから手に出来るもの”いくばくかのお金 ”がともなうと良いですね。



 
  最後に。

  繰り返しになりますが、前述の記事の中の山口さんのメッセージで、「多くのサラリーマンが事前準備もなく定年退職を迎えることに警鐘を鳴らしたい」と言っておられますが、私も同感です。これがこのホームページでお伝えしたいことの大事な1つでもあるのです。

 私の場合、たまたま外資系IT企業を転職してきた宿命で、50歳で半年ほど転職の谷間が出来、プータロ(浪人生活)をしていたことがありますが、(幸いなことに、食うに困ることはなかったものの)何もしない、というのは、楽なようで、結構辛いものでした。

 そんな経験があることから、私が経験するであろう60歳からの、あまりにも長いシニアライフを好きなことをやりながら過ごしたい、またそれで少額でもいいから、自分がやっていることの成果を感じられる程度の収入を得たいと思っています。

 まもなく59歳(水瓶座)。さて、さて、私は何をやろうかしら、、、。<50歳の手習いゴルフ、管理人>






<編集後記> 本来であればこのページは、ご本人の言葉で語っていただくページなのですが、山口さんがプロのゴルフ・ライターになった今、こうした素人のホームページに無料で執筆いただくのも申し訳なく思いました。また、シニアライフを迎える予備軍の為にモデルとなって頂いたわけですが、ご本人に執筆をお願いするにしても、多分、照れてしまってご自身では書きづらい部分もあるだろうと、今回は私の視点で書かせていただきました。
 最後に、私の稚拙な文章でのこの紹介を、快く承諾してくださった山口さんに、この場を借りて、お礼申し上げます。


    以前にも、山口さんを紹介した文章を書いていました。「こちら」です。


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