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情報弱者(デジタルデバイド)にならないために   ・・・ (2019/08/25)


 デジタルデバイドとは、コンピュータやインターネットなどの情報技術(IT:Information Technology)を利用したり使いこなしたりできる人と、そうでない人の間に生じる、格差のことをこう言うのだそうだ。

 20代も半ばにアメリカの大学に留学をした私は、大学でタイピングの授業は必須科目だったため、その後パソコンの流れへと繋がるキーボードを習得していた。というのも手書きレポートでは教授に受け取って貰えず、タイプ打ちしたものを提出する必要があったからだ。同級生の男子生徒などは、あまりタイピングが得意ではなかったもので、女子学生にアルバイト料を払って代行して貰っていた。

 この時タイプライターを習っておいたお陰で、帰国後、日本でパソコンなるものが流行りだした時、いち早く使い始めることが出来た。こんなだから今でもよほど短文でない限りスマホで入力するよりも、両手が使えるパソコンからメールする方を私は好む。



 ※ 私が留学した1976年当時はまだパソコンは出現しておらず、ようやくアップルコンピュータがガレージからスタートした会社を立ち上げたばかりだった。

 

 さて本題に入ろう。先にお話ししたように、我々世代が古希(70歳)を迎えたのにあたり、ずっと会っていなかった同学年生(クラス単位ではあまりに人数が少ないので学年全体)で集まろうということになった。案内の往復葉書、返信ページに名前、住所、電話番号、近況の他に”メールアドレス”を書く欄を設けたが、ここにメールアドレスが書いてあったのは、返信のあった人のうち半分だった。まもなくその人たちとのメールのやりとりが始まった。そこで分かったのは担任の先生は今年の2月に亡くなられていたこと、更に同級生3人がすでに他界していたことも分かった。こうした情報は、申し訳ないがメールアドレスが分からない人については手紙(葉書)などでの連絡はせず、(同期会当日には伝えられるので)そのままにしました。


 近年出現したスマートフォンという道具はとても便利なもの。あのパソコン利用に必須のイボイボだらけのキーボードなるものを使わなくてもメールが打てるのですから。私の居住区では、シニア向けに、新規スマホ利用者のために講習会を無料(もしくは低額)でやってくれている。こうした場もあるのだから人生終盤に差し掛かった70歳なのだからとあきらめず、ちょっとだけ行動を起こしてみたら新しい世界が開けるかもしれない。せめてスマホ(メール)だけでもやってみることを勧めたい。



※ ちなみに最新機種では、音声入力という優れた機能(スマホに向かって話しかけるとそれがそのまま文字になる)もある。かつて8ビットパソコンから使い始めた人間(私)にしてみれば、まさに隔世の感がある。

 


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