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4.道路事情・交通機関


道路事情

 「高速道路状」の場所で片側3車線で有料、ただし高架ではなく地面と同じレベルなので、たまに人が横断したりするのには驚かされました。場所的には中心部から郊外へ出る道路、例えばアクラの中心部から港のあるテマ(TEMA)への道などです。

 「整備途中の幹線道路」、片側1車線づつ、ただし路肩に未舗装で、ほぼ2車線分が将来の拡張部分として確保されていました。つまり将来は片側3車線の道路になることが決まっているのだそうです。現在は未舗装のこの側道を助走路のように上手く利用して、運転手さんは、ひょいと本線の車列に割り込んで行きます。

 さて、車でここを走っていて直ぐ気がつきましたが、信号も横断歩道もまだまだ未整備。歩行者は、器用に車の間を横断していきます。特に驚いたのが、売り子たちが渋滞した車の間を歩いて物売りにくること。慣れない私などには人身事故が心配でひやひやした。

 「住宅街の舗装道路」 まっすぐな道なのに、また対向車がこちらに向かってくるのに運転手がいきなり対抗車線にハンドルを切ったりするものだから最初は何が起こったのかと驚きましたが、これは運転手が道路の穴を避けるために取った行動でした。ほとんどの道路が車道と歩道との区別がないもので、対向車とすれ違う時に歩行者との距離はまさに数センチというのはざらでした。人身事故も当然起こっているのでしょうが、幸いなことに私は目撃せずにすみました。

 「スピード抑制のためのバウンス(bounce)が道路のあちこちに設定されていた」これはスピードマニアのガーナ人が、住宅街でスピードを出しすぎないようにと設定しているようです。こうしたバウンス(膨らみ)のところでは、スピードを出しすぎていると、車が大きくジャンプしてしまいますから。

 「未舗装部分」 幹線道路から奥に入っていくにしたがって、未舗装部分が残っています。スキーでいえばモーグル競技コースのようにものすごくでこぼこしています。これが一旦、雨が降りでもしたら、ぬかるみでひどい状態になるのだそうです。
 中心部の交差点は円形の交差点、ランナバウト(サークル)で構成されています。ちょうどフランス、パリの凱旋門を中心に円形道路が出来ていて、外からランナバウトに入り、ぐるりと回って行きたいと思う方向へ抜けていく訳です。このお陰で(信号がない為)停止することなくサークルを回り、行きたい方向へと抜けていけます。

 一部、中央分離帯のあるところもありますが、ほとんどの道は横断歩道もなければ、勿論信号も、更に歩道も未整備状態です。かなり渋滞が状態化しているこの国では、要領良く割り込みが出来ないと先へ進めないことになります。まあ、こんな地域性がありますから、日本人が現地へ行っても、慣れるまでは自分で運転はしない方が無難かと思います。

 「検問」 夜間、警察官による検問が行われていました。ある晩などは食事に出て家に戻ってくるまでに3度も検問にあいました。聞いた話では、麻薬と武器のチェックをしているのだそうですが、マシンガンを持った警察官(軍隊ではなく)による検問は、ちょっと異様な感じがしました。

「住宅街の夜間照明」とにかく暗い。街路灯がないことだけではなく、周辺の住宅内の照明が日本のように明るいものではなく、戸外に明かりが漏れてこないことも影響しています。

 「交通事故」  私にとっては、物売りの人たちも、事故に巻き込まれはしないかとひやひやでした。国際運転免許証を持参していましたが、とても自分で運転する気にはなりませんでした。
 横断歩道がない、信号がないことは先にも述べましたが、狭い歩道のない道路でもかなりのスピードで運転しています。更に悪いのは、運転中の携帯電話が禁止されている訳でもなく片手運転は危っかしいことこのうえないです。
 幸いなことに人身事故は一度も目撃せずにすみましたが、きっと事故は頻繁に起こっているのだと思います。

 「子供っぽいガーナ人の運転マナー」 狭い路地にも沢山、マナーの悪い駐車がされています。そんな路地に無理矢理突進していくものだから、一旦、詰まってしまうと、どうにもこうにも行かなくなってしまいます。せめてお互いに少し譲り合えれば良いのだけれど、なかなか譲らない。まあ、こういう場合、どこからか元気なお兄さんが出てきてくれて、大声で「オマエが下がれ!」とどなって、渋滞解消へと導いてくれます。うまく出来たものです。





 ※ 写真で紹介するガーナの首都、アクラの様子


 
   
   
   
   
   







交通機関

 「トロトロ」 10人程度が乗るバンがトロトロと呼ばれ、幹線道路を頻繁に走っています。ただしこれは公共交通機関ではなく、民間の乗り合いタクシーといったものです。行き先表示もないので私などにはどこへ行くか分からないのですが、それぞれに行き先が決まっていて、それぞれ行きたいと思うトロトロに乗車します。道ばたに待っている人がいると、す〜っと寄ってきて、バスガイドのような立場の男性が、現地語で行き先、乗車可能人数などを伝えています。

 「タクシー」 これは見れば分かるような派手なカラーで、屋根にタクシーの表示も出ています。ちょっと注意が必要なのが、料金メーターが付いていないこと。今回、私は友人の好意で彼の車を借りることが出来、更に専用ドライバーまで用意してくれたお陰で、1度しかお世話になりませんでしたが、いざ自分一人でタクシー利用するとなると、あらかじめ距離とそれに相応しい料金を事前にホテルででも聞いておかないと、ちょっと心配ですね。まあ、エアコンも効かない(装備していない)代わりにかなり低料金な様子。






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YouTube に”Taking a Ride in Accra, Ghana”があります。これを見ると現地の交通事情、景色を見ることが出来ます。





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