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97.肥満とストレスは万病の素?(Part II) ・・・ (2011/12/25)


 ストレスをかわすために本を買って読んだ、などというと、親しく会話を交わすようになった看護師さんに笑われるかもしれない。彼女に言わせると、心筋梗塞で入院する人に「几帳面」な人が多いと、私が入院中つけていた血圧リストを見ながらそう言っていた(苦笑)

 まあ、私には自分の経験が、皆さんの何かの役に立てればという思いがあるので、こうした本を買い、紹介したいのです。


 さて、ストレスと聞くとなんだか悪いもののようですが、本来の意味は「応力」つまり元に戻ろうとする力の意味だそうです。同様に、一般に使われているストレスというものも、必ずしも悪いとは限らず、良い場合もあるようです。今回は、シニアになって(定年後、自分で起業するなどして)仕事を続けていく上で、考えておいた方が良い、問題となりやすいストレスについて、その排除方法を1冊の本からご紹介します。


 「がんばる人ほど老化する ストレスをかわす技術 竹内薫 著、日本経済新聞出版社 刊 1,365円(税込)


【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 自然な笑いが病を跳ね返すー健康の遺伝子をONにする 村上和雄先生に聞く(「心」のありようが、若さと健康を保つ?/ストレスを与えると、ネズミも胃潰瘍になる ほか)/第2章 男性ホルモンが老化を防ぐー35歳からの更年期に備える 堀江重郎先生に聞く(長生きに関わるホルモンがある/テストステロンって何だ? ほか)/第3章 慢性ストレスを運動で分断するー脳とエクササイズの関係 生田哲先生に聞く(ストレスがあるから、人間はがんばれる?/ストレス過多が脳を壊すこともある ほか)/第4章 怒りとの上手な付き合い方ー負の感情を連鎖させない 名越康文先生に聞く(最近、怒りっぽくなっていませんか?/日本人がキレやすくなっている理由 ほか)


 
以下はその中から面白そうな部分を抜粋してみました。(興味を持たれたら、是非読んでみてください)

<眠れぬ夜のために>
 本来、人間の血圧は睡眠中に下がる傾向にあります。ところが慢性的なストレスにさらされると、身体の中で交感神経優位の状態が続きます。交感神経の働きすぎで十分な睡眠がとれなくなると、夜間に下がるはずの血圧が高いままになってしまうのです。身体がずっと臨戦態勢に入っている訳ですから、当然ですね。

<夜食はメタボに直結>
 さらに、夜中におなかがすいて過食気味になったり、夜間高血圧という病気になる可能性もあるようです。 眠れないからと夜間に飲食すると内臓脂肪が増加します。内臓に脂肪がつくメタボリック・シンドロームは、高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞など、万病のもとです。原因は複合的ですが、「運動不足」や「過食」などの不摂生が大きな要因の1つだとも言われています。 



<男性ホルモンが減るとストレスに弱くなる?>
 テストステロンなどの男性ホルモンは、副交感神経の支配下にあります。副交感神経は食事や睡眠、セックスといった”快楽”を得たときに優位になります。ところが慢性的なストレスにさらされると交感神経が働きっぱなしになり、テストステロンは確実に下がっていきます。

 若いときはまだ抵抗力がありますが、歳をとってから(この状態というのは)まずいようですね。毎日、交感神経を休めて、副交感神経に登場してもらわないといけません。そのために、オススメしたいのが、「夜21時以降はメールもインターネットも禁止」にすること。特に、夜中に仕事のメールを見るのは最悪だそうです。家に帰ってお風呂に入ると、リラックスできますよね。これは副交感神経が働きはじめたからです。そこで仕事のメールを見ると、再び交換神経が優位になってしまうのだそうですのでお気をつけを。



<息抜きの仕方>
 ストレス社会に生きている私たちにとって、やはり息抜きの機会や場を持つことは重要です。理想的な息抜きは、”緊張を伴わずに競争できるもの”に取り組むこと、なのだそうです。例えば「カラオケ」「将棋」、「ゴルフ」など、競争の要素があるものなら何でも構いません。男性ホルモンが減り始めた年齢になってからでもいいですから(そういう趣味を持っていない人は)初めてみることもオススメだそうです。



<適度な運動は寿命を伸ばす>
 男性ホルモンは値が高い人は歳をとっても健康とお話しましたが、かねてから言われていることですが、これは男性ホルモンの減少に歯止めをかける観点からもエキササイズは身体に良いようです。エクササイズの良いところは、まず運動している最中にイヤなことを忘れさせてくれることです。エクササイズに没頭すればするほど、ネガティブなことを考えなくなります。それはストレスから一時的に引き離されることを意味しますから、ストレスを分断するのに極めて効果的ですね。



<有酸素運動の中でもノルディック・ウォーキングが良さそう>
 次に、エクササイズはうつ病に効果があると言われています。更に、有酸素運動はアルツハイマー型認知症の治療にも効果があると言われてもいます。有酸素運動にもいろいろありますが、(ノルディック)ウォーキングが効果が高いという研究結果があるそうです。お試しを!

※ ノルディックウォーキングの効果は、水泳に例えれば、通常の歩行はバタ足、腕を振る動作が加わるノルディック・ウォーキングはクロールに相当します。いかがですか、腕の動作が加わるノルディック・ウォーキング、足だけより早く歩けるし、その運動効果が高いことも想像いただけるかと思います。


 



私の改善点

<仕事時間の変更>
 アフリカのバイヤーとリアルタイムにやりとりがしたい為に、夕食を終えてから仕事を始め、深夜までメール、電話をしていました。どう工夫してみても、時差のせいで(深夜までがんばったとしても)読み残しメールが出てしまうのならば、翌朝、すべてのメールを一括で処理する方が効率的ですね。
 → 今、振り返って考えてみると、深夜のメールなどをしていたせいだろうか、眠れない、もしくは朝早く目覚めてしまうことが、多々ありました。



<運動を通じて頭を空にする時間を持つ>
 もう少し早く初めていたら良かったのにと思います。入院する少し前、既に初めていたエキササイズを継続することにしましょう。私の場合、地区に公営の施設もあるのだから、あとは私の行動あるのみですね。

 こちら私が通っている区営のスポーツセンター。JRの駅からも近くとても便利。  無料駐車場もあり、施設利用料は400円。一通りの練習具が揃っており、使用法についてはインストラクターが相談にのってくれる。



<まずは歩くことから健康作りを>
 これまた、始めるのがもう少し早かったなら、 、 、という点。心筋梗塞発病前から初めていたウォーキング(ノルディック・ウォーキング)は心筋梗塞のリハビリという意味でも、また再発防止の意味でも、とても有効と思えます。健康維持に、長く続けたいと思います。





<53歳で始めたゴルフが、今役に立つ>
 この本にあったお薦め息抜きの1つがゴルフでしたが、創業初年度ということもあり、ほとんどゴルフ場はおろか、練習場にすら行っていなかった。創業2年目ということもあり、ゆとりも出来たことなので、コンスタントに「ゴルフ」は続けていきたいと思います。





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