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87.放射能測定器 ・・・ (2011/09/18)

 過日、このホームページで紹介しましたが、放射能汚染が中古車にまで及びました。茨城にあった中古車のオークション会場(震災の影響もあって、その後閉鎖)で仕入れた中古車が、輸出前日に行われた、船会社による放射能汚染チェックで、汚染されていると判定されて輸出出来ないという事態に陥りました。

 その後の処理については、また機会があればご紹介するとして、転んでもタダでは起きたくない私としては、これを機会に放射能って何?を勉強し始めました。まずは、目に見えない放射能をどう感知するのか、から始めることにしました。

 たまたま知人で放射能測定システムを構築していたコンピュータプログラマーから、どうせ2〜3万程度の測定器は誤差も大きく(以下、枠内参照)、船会社が実施している放射能汚染度検査と同等な検査にはなりえない。あくまで汚染されている車両かどうかが分かれば良いと割り切って、まずは初心者レベルのもので勉強しては?と薦められ、こんなもの(組み立てキット)を買ってみました。



 国民生活センターによれば、「高精度」をうたいインターネットで販売されている比較的安価な放射線測定器は、測定結果にばらつきが大きいのだとか。

 実際に(6月下旬の価格が)3万6千円〜6万2千円の9商品(いずれも海外製か製造国が不明)と約60万円の日本製測定器を加えて、10機種を同じ条件でテストした結果はこんなだったそうです。
  測定を10回行った結果、日本製の測定器の統計学的な誤差は8%だったのに対して低価格の測定器は、なんと34〜203%もの誤差が生じたそうです。
 





今回、知人に教えてもらったのは、米国のショップで、科学教材キットを販売しているショップでした。アラ
アラ、私が注文した際は90ドルでしたが本日確認したら、いつの間にか30ドルも値上げしていました。




国際郵便で届いた箱(サイズ比較にと単三乾電池を一緒に撮影)

中を開けるとこんな感じ(細長い棒状のものがガイガー管)

まずは部品がすべて揃っているか確認、天眼鏡は必須アイテム(笑)

その後、製作してみて、この過程が重要だったことを再確認しました

使った道具は半導体基盤用半田ごて、ニッパー、ラジオペンチ
半導体は熱に弱いので、半田付けする際はラジオペンチで足を
挟んで、コテの熱が半導体に伝わらないようにしてあげて下さい。

部品チェックさえ間違えなければこんな具合に完成!!
カリカリという音と青白い光で放射線を検知していることを
知らせてくれます。                       ,

 

 この測定器、測定結果をデジタル表示する機能は付いていません。あくまで音と光で放射能を検知したことを知らせてくれるだけです。機能がシンプルな分、低価格です。(私が買ったものは組み立てキットなもので更に安い)

 知人によれば、ネット等で販売している名刺サイズのものは、検知センサーがデジカメのような半導体素子で、あくまで浴びた放射能の総量を測定するもので、中古車の汚染状況をリアルに検知したいという場合には、この組み立てキットに使っているようがガイガーミュラー管を使っているタイプのほうが適しているのだと教えてくれました。

こちらは購入したサイトで紹介していた、実際の測定の様子(写真をクリックしてください)



 さて、次回、オークション会場に行く際にこの計測器を持参して、どんな具合にチェック可能なのか試してみたいですね。


 


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