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73.なさざるして後悔するなら、なして後悔する ・・・ (2011/05/08)

先日の話し(71.自分で仕事を始めていなかったら、きっと気がつくことはなかっただろう)を受けて、30年間、経営者として活躍している知人が以下のアドバイスをくれました。


○迷った時どうするか(取ったリスクからは、例え失敗しても学ぶことが出来る)

私は、「迷ったら進む」、「なさざるして後悔するなら、なして後悔する」ことにしています。まあ、迷ったときには止まるよりも進むと言うことですね。進むリスクと止まるリスクを考えたら、同じリスクであった場合進んだときにはリスクではなく結果が伴う可能性があります。しかし、止まると言うことは現状を維持するだけで改善には至りません。ですから、経営者は進み続けることが必要なのでしょうね。


○二者択一のみが選択肢ではない(あえてそこで結論を出さないということも必要)

また、最近私が納得して使っている言葉ですが、「結論を出さないという結論」です。よく「社長!AとBを決めてください」と言われます。しかし、物事の状況やそのときに結論を出すことが最適なのかということを考えると、結論を出さないという結論もありなんだなと考えるようになりました。経営者は、どれだけ柔軟に判断できるかと言うことです。二者択一の選択であれば、誰でもできるわけで、あえてそこで結論を出さないという結論を出せるのは、経営者だけだと思いました。これは、結構使えます。周りを納得させる意味でも・・・


○経営者は364日が仕事(体調管理のためにもリフレッシュのタイミングは自分で作ること)

経営者は365日、24時間が仕事なのです。もちろん、寝ているときでも食べているときでも・・・だからこそ、時間管理は自分でしなければならず、疲れたら自分で休み、乗ってきたら、仕事に没頭する。もちろん、相手のあることですから相手に合わせなければなりませんが、サラリーマンのように曜日や時間に縛られる必要は全く無いのです。自分が働く時間と場所を決めれば、他人からとやかく言われる筋合いの物ではありません。



この方、大学を出たあと、大手システムインテグレータで働き、そこで新しい市場を見出し、同僚と二人で起業しました。その後30年に渡る経営の中で何度か倒産の危機に直面し、その精神的な重圧からかメニエール病を発病(2度目の危機でも再発)入院も経験。しかし、ことごとく復活して、現在も経営の一線で活躍しています。そんな彼のいうアドバイスですから、1つ、1つ、頷きながら読ませて貰いました。


この方に限らず、私の周りには良きアドバイスをくださる経営者の人が何人かいます。それらの人の話しを聞いていると、やはり起業で最も大事なのは(特にサラリーマンが起業するのに大事なことは)、雇われ人の視点から、経営者の視点に、自分の考え方を切り替えることなのだと思います。彼らが、日々の中でごく当たり前にやっていることが、ごく当たり前に出来るようになることが、起業を成功に導く第一歩なのだと感じています。



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